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[ 2017.06.08 ]

成人先天性心疾患へのあらたな取り組み
小児科・こども病院からの患者さんの移行[循環器内科・小児科]
成人先天性心疾患について
心臓外科治療の進歩に伴い、100人に 1人の割合で生まれてくる生まれつきの心臓病(先天性心疾患)の子ども達の多くが、大人に成長しています。この大人になった生まれつきの心臓病を成人先天性心疾患AdultCongenital Heart Disease(ACHD)と呼びます。

子どものころに手術を行い、正常な心臓で生まれた人に近い生活を送る人も多いですが、術後、大人になって不整脈・心不全などの問題が出現してくることもあります。

成人になった患者さんが小児科に通院・入院することは、子どもにとっても大人にとってもデメリットが多いため、そのような問題を解決するために専門施設が必要とされてきました。

                                       循環器内科のスタッフ

 

九州大学病院成人先天性心疾患外来(ACHD 外来)について
九州大学病院では循環器内科、小児科、心臓血管外科の 3診療科で2009年から成人先天性心疾患外来の名のもと、国内有数の小児心臓病治療施設である「福岡市立こども病院」からの患者さんの移行を行っています。


    図 1 福岡市立こども病院から移行患者数

「心房中隔欠損症からフォンタン(Fontan)手術後まで」をモットーに、心臓に穴が空いている患者さんから、 2つあるべき心室が 1つしかない状態のフォンタン手術後の単心室の患者さんまで、大人になったすべての先天性心疾患患者さんを対象に診療を行っています。

2016年 3月末までに500人の患者さんがこども病院から九州大学病院へ移行しています(図 1)。移行患者数は、2014年度にはこども病院の移転もあり、患者数が突出していますが、現状は年間100人程度の患者さんがこども病院を卒業し、九州大学病院へ通院しています。


成人先天性心疾患(ACHD)診療の現状
前述のごとく、術後、大人になって不整脈・心不全が問題となる患者さんには、循環器内科でカテーテルアブレーションやペースメーカー治療・心臓リハビリテーションの導入を行うことがあります。

また、大人になって初めて診断されることも多い心房中隔欠損症の患者さんに対しては、足の付け根からカテーテルを挿入して欠損孔を塞ぐ経皮的心房中隔欠損閉鎖術も行っています(図 2)。入院期間は 1週間で、治療翌日から病院内を治療前と同様に歩けます。

  図2 経食道心エコーで見る経皮的心房中隔欠損閉鎖術

再手術が必要な患者さんには心臓カテーテル検査・心臓MRIなどで適応を判断の上、心臓血管外科で再手術をお願いしています。また、最近では妊娠・出産を希望する成人先天性心疾患患者さんも少なくなく、産婦人科とも診療連携を図っています。

 

循環器内科   坂本一郎(左)
小児科(循環器グループ)山村健一郎

 

 
■成人先天性心疾患外来
開設場所:外来診療棟 3階東 ハートセンター外来
電話番号:092- 642- 5371
担当:循環器内科   坂本一郎
         小児科(循環器グループ)山村健一郎

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