九州大学病院には西日本地域の中核病院として、地域の診療、教育、研究を担う大きな責任があります。診療の分野では、他の病院では対応が難しい難治性疾患や移植医療、3次救急などの高度先進医療を担い、教育の分野では不足する小児科・産科の医師を重点的に育成するプログラム、女性医師の復帰を支援するプロジェクトなど、地域の大学病院とも連携して高度な医療人養成をめざします。
さらに研究の分野では、基礎研究の成果を臨床の現場へとつなぐトランスレーショナルリサーチの拠点として、また現在も苦しむ油症患者さんの治療法開発のために油症ダイオキシン研究診療センターを設けています。
以下、本院の取り組みの一部をご紹介します。
平成23年1月
病院長 久保千春
九州大学病院の取り組み

樋口 勝規
口腔総合診療科長

中西 洋一
ARO次世代医療センター長/呼吸器科長

中畑 高子
看護部長

林 純
臨床教育研修センター長/総合診療科長
- 参考
- ●慢性肝疾患の北部九州大規模コホート研究[PDF]
(総合診療科、肝臓・膵臓・胆道内科、免疫・膠原病・感染症内科、九州大学関連肝疾患研究会) - ●北部九州における循環型高度医療人養成事業[HP]
- ●北部九州における循環型高度医療人養成事業[PDF]
- ●九州大学病院臨床教育研修センター
- ●総合診療科
- ●感染制御部

古江 増隆
油症ダイオキシン研究診療センター長/皮膚科長
- 参考
- ●センター案内
- ●油症とダイオキシンに関する研究全般
- ●油症の検診と治療
- ●『油症研究』(九州大学出版会)(和文/英文1、2)
- ●センター開設リーフレット[PDF]
- ●プレスリリース[PDF]

樗木 晶子
きらめきプロジェクトキャリア支援センター副センター長/九州大学大学院医学研究院保健学部門教授/九州大学男女共同参画推進室長
グローバル感染症に対応した感染症研究・診療・教育統合事業
平成23年度に採択された文部科学省のプロジェクト事業で、地域の中核医療機関である九州大学病院は、今までに得た技術的知識・情報を活用し、地域の医療・行政機関と連携をもちながら、医療機関に対する教育・啓発、人材育成、研究、診療を推進し、地域のみならず東アジア全体を視野に入れた感染症対策を講じ、社会的ニーズに即応した体制の確立を目指します。
また九州大学病院内に、以下の内容を目的に「グローバル感染症センター」を設けました。
- ●院内感染防止に対する効果
- 北部九州の病院間における院内感染防止面での緊密なネットワークを確立し、中規模以下の医療機関に対しては院内感染防止のための教育・啓発・人材育成をサポートする。
- ●薬剤耐性菌防止に対する効果
- 院内感染対策上重要な薬剤耐性菌について、九州大学病院関連病院を中心とした地域医療機関の交流会(福岡ICT交流会:福岡感染制御チーム交流会)による各種事業を開催する。
- ●グローバル感染症に対する対策
- 急速に発展するアジア諸国への、空と海の玄関口である福岡市に立地する九州大学病院は、各種グローバルに拡大する感染症の病原体が国内で最初に輸入される危険性が極めて高く、分子疫学的研究や疫学調査に基づいた有事の際を想定した感染予防策や拡大防止策を緊急に策定する。
参考:グローバル感染症に対応した感染症研究・診療・教育統合事業(概要)
広域ネットワーク型臨床研究
この事業は平成22年度に採択された文部科学省のプロジェクト事業で、大学病院内に広域臨床研究推進室を設けて大学病院と地域医療機関とのネットワークを構築し、地域医療機関が抱える膨大な臨床データをデータベース化し共有することで、大規模で多数の医療機関が参加する臨床研究を可能にします。
さらに地域に根ざした臨床研究データを作り出すことによって、各種疾患への新たなアプローチ法を確立するとともに、地域診療体制の強化や、連携による高度医療の提供などによって地域医療の向上と活性化、医学の発展を目指します。
現在、九州大学病院では、以下の3つのテーマについて実施しています。
- ●福岡県認知症・脳卒中広域ネットワーク構築(神経内科)
- ●九大ハイリスク新生児臨床研究ネットワーク(小児科)
- ●慢性肝疾患の北部九州大規模コホート研究
(総合診療科、肝臓・膵臓・胆道内科、 免疫・膠原病・感染症内科、九州大学関連肝疾患研究会)
革新的バイオ医薬医工学の医療技術開発拠点
また平成20年度には、九州大学が現在まで培ってきたウイルス遺伝子組換え技術を基盤とした純国産バイオ医薬と、情報型治療システムを中心とした先進医療技術、そしてこれら基礎医学の精華を適正かつ安全に「臨床の現場へとつなぐ、橋渡しの仕組み」を構築するプロジェクトが、文部科学省の「橋渡し研究支援推進プログラム」として採択されました。
医療人養成プログラム(GP)
医療人養成プログラム(通称、医療人GP)とは、大学病院と地域医療の活性化を促進し、将来の医療を担う医師の養成を推進するために、質の高い専門医と臨床研究者を養成しうる「優れた取り組み(Good Practice)」をサポートする、文部科学省の事業です。
九州大学病院では平成19年度に、この「医療人養成プログラム」に以下の2つのプロジェクトが採択され、事業終了後は各々「九州大学病院きらめきプロジェクト」「革新的バイオ医薬医工学の医療技術開発拠点」として展開しています。現在の活動の礎を築いた2つのプロジェクトを紹介します。















