矯正歯科 歯科系

基本概要

外来窓口 北棟5F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 092-642-6460
ホームページはこちら

診療科紹介

矯正歯科治療とは、歯やあごの骨に力をかけてそれらをゆっくり動かしたり、あるいは成長に影響を与えることで、悪い歯並びや咬み合わせ(不正咬合)を整え、正しく機能的な咬み合わせ(正常咬合)と明るい笑顔を作り出す治療です。
当科では、患者さんに優しい治療を心がけ、満足される医療を提供することを基本方針としています。患者さんが納得し、安心して治療をお受けいただける診療室でありたいと考えております。

主な対象疾患とその治療

一般の不正咬合

不正咬合とは、悪い歯並びやかみ合わせのことで、そのままで放っておくと、虫歯(う蝕)や歯周病のリスクが高くなったり、さまざまな障害を引き起こす可能性があります。不正咬合のタイプはさまざまで、症状や程度も人によって大きく異なります。また、歯並びは口元の美しさや表情の成り立ちとも深い関わりがあります。不正咬合は、口腔周囲の習癖(指しゃぶり、爪かみ、舌癖など)や、耳鼻科疾患(アデノイドや慢性的鼻閉など)に起因する口呼吸などとも関連があり、放っておくと顔つきまでも変えてしまうことがあります。
矯正歯科では、歯や顎の骨に力をかけて、それらをゆっくりと動かすことで、悪い歯並びやかみ合わせを整え、正しく機能的なかみ合わせを獲得するために、歯科矯正治療を行っています。正しく機能的なかみ合わせを獲得することは、「かむ」という機能を向上させるだけでなく、う蝕や歯周病、顎関節症の予防になると考えられています。なお、一般の不正咬合に対する矯正治療は自費診療となり、健康保険適用外になります。

治療についての詳細な内容は下記のリンク先を参照してください。
http://www.ortho.dent.kyushu-u.ac.jp/about/

顎変形症

顎変形症(がくへんけいしょう)とは、上下のあごの骨が前後的に大きくずれている(上顎前突、下顎前突)、正面から見てあごの骨のずれのために顔面が非対称にみえる(顔面非対称)、あごの骨が上下的に大きくずれて上下の前歯がかんでいない(骨格性開咬)など、口の中の歯の矯正治療だけでは、よいかみ合わせが獲得できず、外科手術(顎の骨を切断して骨の位置を変える手術)と矯正治療を併用して、治療する必要がある状態のことです。

顎変形症を改善するにあたり、歯の矯正治療のみならず、顎の骨を切断して骨の位置を変える手術(骨切り術)を併用する必要があります。矯正歯科では、デンタル・マキシロフェイシャルセンターとして、主に骨切り術を担当する本院口腔外科と連携して、顎変形症の治療を行っています。顎の骨の手術と手術前後の矯正歯科治療は保険診療の対象となります。

治療についての詳細な内容は下記のリンク先を参照してください。
http://www.maxillo.hosp.kyushu-u.ac.jp/target/jawdeformity.html

国が定める先天疾患に起因したかみ合わせの異常

唇顎口蓋裂、ゴールデンハー症候群(鰓弓(さいきゅう)異常症を含む)、鎖骨頭蓋骨異形成、トリーチャ・コリンズ症候群、ピエール・ロバン症候群、ダウン症候群、ラッセル・シルバー症候群、ターナー症候群、ベックウィズ・ウイーデマン症候群、顔面半側萎縮症、先天性ミオパチー、筋ジストロフィー、脊髄性筋萎縮症、顔面半側肥大症、エリス・ヴァンクレベルド症候群、軟骨形成不全症、外胚葉異形成症、神経線維腫症、基底細胞母斑症候群、ヌーナン症候群、マルファン症候群、プラダー・ウィリー症候群、顔面裂、大理石骨病、色素失調症、口 腔・顔面・指趾症候群、メービウス症候群、歌舞伎症候群、クリ ッペル・トレノネー・ウェーバー症候群、ウイリアムズ症候群、ビンダー症候群、スティックラー症候群、小舌症、頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、 尖頭合指症を含む)、骨形成不全症、フリーマン・シェルドン症候群、 ルビンスタイン・ティビ症候群、染色体欠失症候群、ラーセン症候群、濃化異骨症、6 歯以上の先天性部分(性)無歯症、CHARGE症候群、マーシャル症候群、 成長ホルモン分泌不全性低身長症、ポリエックス症候群、リング18 症候群、リンパ管腫、全前脳(胞)症、クラインフェルター症候群、偽性低アルドステロン症、ソトス症候群、グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)、線維性骨異形成症、スタージ・ウェーバ症候群、ケルビズム、偽性副甲状腺機能低下症、Ekman-Westborg-Julin症候群、常染色体重複症候群、巨大静脈奇形(頸部口腔咽頭びまん性病変)、毛髪・鼻・指節症候群 (Tricho-Rhino-Phalangeal 症候群)、
その他顎・口腔の先天異常
 

当科では上記疾患が原因となって起こるかみ合わせの異常に対して、矯正治療を行います。上記の疾患に対する矯正治療は保険診療の対象となります。

上記疾患のうち、口唇裂・口蓋裂(唇顎口蓋裂)の治療については下記のリンク先を参照してください。
http://www.maxillo.hosp.kyushu-u.ac.jp/target/cleftlip.html
http://www.ortho.dent.kyushu-u.ac.jp/feature/clp.html

3歯以上の永久歯萌出不全に起因したかみ合わせの異常

前⻭及び小臼⻭の永久⻭のうち3歯以上生えてこない状態(萌出(ほうしゅつ)不全)があると、かみ切ることができず、見た目や発音にも影響が出る場合があります。

萌出不全の歯に対して、埋伏歯開窓術(骨や歯茎に穴をあける手術)を行い、既に生えている他の歯も含めて矯正装置を装着して、萌出不全の歯を牽引することで、かみ合わせます。前⻭及び小臼⻭の永久⻭のうち3歯以上の永久歯萌出不全に対して開窓術を併用して歯科矯正治療を実施する場合は、矯正治療が保険診療の対象となることがあります。

その他

当診療科は、子供のための矯正歯科治療・大人のための本格矯正歯科治療をはじめとして、外科矯正治療・CLP(口唇裂口蓋裂)治療・歯科矯正用アンカースクリュー治療の3つの先進的な矯正歯科医療を提供することを特徴としております。
精密検査の結果をもとに、患者さん個人に最も適した矯正治療計画を提示いたします。