放射線科 内科系

基本概要

外来窓口 外来1F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 092-642-5705
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診療科紹介

放射線科では画像にもとづく全身の疾患の診断・治療を行っています。CT、MRI、PET、内視鏡などの最新医療機器で診断。適応に従い、放射線治療、核医学治療、画像下治療(IVR)、内視鏡的治療などの各種治療を行っています。

主な対象疾患とその治療

放射線科では、①甲状腺がん、②転移性脳腫瘍、③腎細胞がん、④転移性骨腫瘍、⑤前立腺がん、⑥再発食道がんの治療を主に行っています。

甲状腺がん

甲状腺がんは、女性に多い疾患で好発年齢は30-60歳です。喉のしこりや嗄声などの症状で見つかることが多いですが、超音波検査など画像検査で偶然見つかる場合もあります。

画像検査や細胞診で診断され、治療は外科的切除が原則です。当科では、切除後の残存甲状腺のアブレーションや、再発・転移病変に対する放射線治療目的にて、放射性ヨウ素内服療法を行っています。

転移性脳腫瘍

転移性脳腫瘍は、他臓器のがんが血流にのって頭蓋内に到達して生じます。脳転移をきたしやすいものは、肺がんや乳がんです。外科的手術が施行されることもありますが、多発することもしばしばで、多くの症例で放射線治療が施行されます。

原則として病変が5個以上であれば全脳照射にて、それより少なければ定位照射にて治療を行っています。当科で行っている定位放射線治療は、病変を正確に狙って治療することが可能です。

腎細胞がん

腎細胞がんは、中年以降の男性に多い疾患です。血尿や痛みなどの症状の他に、偶然に画像検査で発見される頻度が増えています。

これまでは、手術が標準治療でしたが、低侵襲な凍結療法が保険適応となり、当科でも2014年から導入しました。腎機能温存が可能で、手術と同程度の治療成績が得られており、手術の難しい高齢者や併存疾患のある方、腎機能が低下した方にも治療可能です。腎細胞がんに対して刺入した針の先端部分を急速冷凍することで、腫瘍細胞を凍結壊死させる治療で、CTガイド下に行います。傷は小さく、痛みもありません。入院日数も短期間で済み、高い治療効果が見込まれます。

転移性骨腫瘍

転移性骨腫瘍は、他臓器のがんが血流にのって骨に到達して生じます。さまざまな臓器のがんから、あらゆる部位の骨に生じます。

放射線治療は、痛みのある部位に対して、症状緩和目的に施行されます。

前立腺がん

前立腺がんは、60才以上の男性に好発し、罹患率は近年上昇しています。排尿困難や頻尿などの症状がありますが、無症状であることも多く、腫瘍マーカー(PSA)がスクリーニングに有用です。

治療として、外科的手術、ホルモン療法、放射線治療が行われます。当科では、三次元原体照射、強度変調放射線治療、小線源治療といった高度な技術と設備を必要とする放射線治療を行っています。

再発食道がん

食道がんはアルコール多飲や喫煙習慣の高齢男性に発生することが多い疾患で、進行度に応じて、内視鏡治療、外科手術、化学療法、放射線治療などが選択されます。ただし、治療後の部位に再発したり、別の部位に新たに発生したりすることも多いです。

放射線治療、化学放射線療法後の食道にがんが再発した場合、治療選択が限られます。その一つとして、当科では内視鏡を用いた光線力学療法を行っています。光線力学療法は、通常の内視鏡治療では治すことの難しい段階の食道がんでも治療できることが特徴です。

その他

体幹部定位放射線治療(肺がん、肝がんなど)、腎がんに対する凍結療法、甲状腺がんに対する核医学治療、肝がんに対する動注化学塞栓術、前立腺がんに対する放射線治療、内視鏡的粘膜下層剥離術(胃がん、大腸がん、食道がん)、動脈塞栓術(内臓動脈瘤、血管奇形)