本院の患者さん情報の院外への持ち出しについて
本年3月、本院の遺伝子分析装置を納入しているアークレイ株式会社からの報告により、
本院の患者さんの情報が同社の従業員により院外に持ち出されていたことが明らかになり
ました。
本院は、情報が持ち出された経緯等の同社の説明に不明な点があったこと、また、第三
者への漏えいの有無を再確認するため、同社に対し追加調査を依頼していたところ、以下
の事実が明らかになっておりますのでお知らせします。
1.経緯
平成29年9月1日(金)に、本院の遺伝子分析装置のソフトのバージョンアップの
ため立ち入ったアークレイ株式会社従業員が、バックアップファイルを作成し、本院に
無断でその複製をUSBメモリーにて持ち出していました。
2.持ち出されたバックアップファイル
そのファイルには、本院において平成26年10月から平成29年8月までに検査を
実施した404人分の情報が含まれており、内容は下記のとおりです。
患者ID、患者名、生年月日、年齢、性別、バーコード番号、測定日、依頼日、測定者
名、診療科、病棟名、担当医名、遺伝子検査データ
ただし、当該バックアップファイルは特殊で、汎用のソフトでは内容を見ることはでき
ないものです。また、第三者への漏えいは確認されていないとの報告をアークレイ株式会
社から受けています。
上記のように、持ち出された情報の第三者への漏えいは確認されませんでしたが、関係
する皆様方にご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
令和元年7月19日
九州大学病院長 赤司浩一