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病院からのお知らせ 2025年08月07日

【プレスリリース】新規手術支援ロボット「Da Vinci 5」を使用した僧帽弁形成術を実施しました

2025年8月5日
 
最新手術支援ロボット「Da Vinci5」を用いての僧帽弁形成術を施行
国内2施設目・西日本初
 

このたび九州大学病院に新規導入された最新の手術支援ロボット「Da Vinci 5」を用いての心臓手術(僧帽弁形成術)を施行したことを発表いたします。2025年7月に国内導入され、心臓手術としては国内2施設目・西日本初の実施となります。

「Da Vinci 5」は、従来モデルの「Da Vinci Xi」から操作性や画像情報処理能力の両面で大きく進化した最新モデルです。特に、これまでの「Da Vinci Xi」では術者は触覚を感じることができませんでしたが、「Da Vinci 5」では新たに搭載されたフォースフィードバック機能により、術者は組織を扱う際の力を感知することができるようなりました。繊細な手技を要する心臓手術にとっては待望の新機能で、より精緻で確実な手術操作を実現することができます。また、映像技術システムの向上により、さらに鮮明で視認性の高い3D画像術野を映し出すことができるようになりました。「Da Vinci 5」の新機能は、手術の質と効率性を大きく向上させ、さらなる治療成績の向上に寄与できると期待されます。

九州大学病院心臓血管外科ではあらゆる心臓手術を手掛けており、特に全分野に渡って低侵襲手術に力を入れてきました。2018年からロボット支援下心臓手術を開始し症例を重ねています。さらに、2025年より当科の塩瀬教授はロボット心臓手術関連学会協議会の代表理事に就任し、九州大学病院のみならず日本国内のロボット支援下心臓手術の普及に尽力しています。
今後は、「Da Vinci 5」がロボット支援下心臓手術の主役として、質の高い心臓手術の実現と成績向上に大いに活躍いたします。多くの患者さんに最新手術支援ロボットの恩恵を受けていただき、最新・最良の医療を提供してまいります。

※2025年8月7日時点、九州大学病院調べ

  • Da Vinci 5 サージカルシステム

  • 精微な動きを可能にするコントローラー

  • Da Vinci 5を操作するコンソール術者(塩瀬教授)

  • 患者側で手術サポートをするベッドサイド術者(園田診療准教授・牛島講師)

【お問い合わせ先】

●リリース内容に関すること
   九州大学大学院 心臓血管外科
 TEL:092-642-5557  FAX:092-642-5566
 Mail: office@med.kyushu-u.ac.jp

●報道に関すること
 九州大学病院 総務課企画広報室
 TEL:092-642-5205
   Mail:ibskoho@jimu.kyushu-u.ac.jp