(2)本共同研究の目的:
これまでの両者の研究実績と経験を併せて、心臓手術に限らず、より広範な要因による
AKI の予防・治療を目標として、新たなウサギ
AKIモデルを作製し、
TMS-008の効果を検討するとともに薬理作用の機序を明らかにすることにより
TMS-008開発を加速します。
(3)期待される成果:
TMS-008 を用いる
AKI 治療の対象患者を拡大できる(より多くの患者に
TMS-008を適用できるようになる)ことが期待されます。
【九州大学について】
国立大学法人九州大学は、
2030年に向けた大学の目指す姿として「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げ、これまで蓄積してきた「知」と「人材」を最大限に活用し、地域社会と協働して、社会的課題の解決や、持続可能で人々の多様な幸せを実現する社会づくりに貢献する取り組みを展開しています。
「脱炭素」や「医療・健康」「環境・食料」など、世界が注目する最先端の研究活動を展開し、広大なキャンパスを生かした実証実験や大学発ベンチャーなどにより、研究成果の社会実装を推進しています。
【九州大学病院について】
九州大学病院は、国立大学病院では最大規模の約1,400床の病床を有し、入院・外来患者数、高難度手術や臓器移植を含む手術件数などの診療面や、臨床研究ならびに国際化の取り組みなどにおいて、国内屈指の実績を有する大学病院です。九州大学病院心臓血管外科は九州唯一の心臓移植実施施設として急速に実績を伸ばしています。さらに、自己骨格筋芽細胞シート治療の実施や、「虚血性心筋症に対するiPS心筋細胞シートの臨床試験」に参画するなど、アンメット・メディカル・ニーズに応える取り組みを積極的に推進しています。
【急性腎障害について】
急性腎障害は、数時間から数日の間に腎機能が急激に低下する疾患ですが、これまでのところ急性腎障害を適応として承認された医薬品はありません。冠動脈バイパス手術または心臓弁手術後の急性腎障害の発症率は
43%、当該症例の
30日以内の死亡率は
20%に達するという報告があります
3)。このようなことから、
AKI治療薬の開発が待望されています。
3)Machado MN, et al. Acute kidney injury based on KDIGO (Kidney Disease Improving Global Outcomes) criteria in patients with elevated baseline serum creatinine undergoing cardiac surgery. Rev Bras Cir Cardiovasc. 29(3):299−307 (2014)
【ティムスについて】
株式会社ティムスは、アンメット・メディカル・ニーズの克服を目指し、革新的な医薬品の発見と開発に注力し、研究段階から臨床段階までを手掛けるバイオ医薬品企業です。リードパイプラインである
TMS-007(
JX10)は、急性期脳梗塞治療薬として前期第
Ⅱ相臨床試験において優れた有効性と安全性が示唆されました。その他にもアンメット・メディカル・ニーズの大きい疾患に対する治療薬パイプラインを有しています。詳細はティムスウェブサイト(
https://www.tms-japan.co.jp)をご覧ください。