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病院からのお知らせ 2026年05月28日
【プレスリリース】重症喘息治療薬「テゼペルマブ」で約3分の1の患者が臨床的寛解を達成ー世界初の前向き多施設共同介入試験(TERESA試験)ー
【概要】
九州大学の岡本勇教授(大学院医学研究院呼吸器内科学分野)、東京女子医科大学の神尾敬子講師(内科学講座呼吸器内科学分野)らの研究グループは, コントロール不良な重症喘息患者を対象に, 生物学的製剤テゼペルマブ(商品名:テゼスパイア)による「臨床的寛解」の達成率を, 世界で初めて前向きに検証した医師主導多施設共同介入試験(TERESA試験)を実施しました.
その結果, テゼペルマブ投与52週後に34.6%の患者が臨床的寛解を達成しました.また, 生物学的製剤未使用であること, および血中好酸球数が高いことが, 臨床的寛解達成の独立した予測因子であることが明らかになりました.
本成果は, American Academy of Allergy, Asthma & Immunologyの機関誌であるThe Journal of Allergy and Clinical Immunologyに2026年5月20日にオンライン掲載されました
<研究者からひとこと>
TERESA試験の名称は, 治癒が難しい病気を抱える人々に寄り添い続けたマザー・テレサ (Mother Teresa)に由来し研究者が命名しました.喘息は「治らない病気」と考えられてきましたが, 生物学的製剤の登場により, 寛解や治癒を目指せる時代になりつつあります.
本研究では, テゼペルマブがどのような患者さんに対して特に高い効果を発揮するかを明らかにしました.一方で, 複数の生物学的製剤や経口ステロイド薬を使用しても寛解の達成が難しい患者さんが一定数存在することも示されました.
こうした患者さんへの新たな治療法の開発に向けて, 治療効果を予測できる炎症指標の探索や、ゲノム(遺伝子)・エピゲノム(遺伝子の働きを調節する仕組み)解析を通じた病態の解明が, 今後の重要な課題と考えられます. 東京女子医科大学 神尾 敬子
【研究に関するお問い合わせ】
東京女子医科大学内科学講座呼吸器内科学分野 講師 神尾 敬子
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