令和6年度 九州大学 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2137 1023 1054 1572 2327 3741 4795 6285 2215 197
当院では、0歳児から高齢者までの幅広い年齢層の患者さんを診療しています。
令和6年度は、25,346名の患者さんが退院されました。一番多いのは70歳代の患者さんで6,285名、2番目に多いのは60歳代で4,795名となっています。10歳未満については、低出生体重児の患者さんをはじめ、総合周産期母子医療センターや小児医療センターを中心に幅広い患者さんを受け入れております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
血液・腫瘍・心血管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置2:なし 72 6.53 4.47 0.00% 67.04
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫-手術あり-処置2:なし-副病:なし 46 5.44 7.82 10.87% 62.02
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし 24 4.42 4.18 0.00% 73.54
130010xx97x2xx 急性白血病-手術あり-処置2:2あり 23 40.26 35.63 0.00% 42.74
050130xx9910xx 心不全-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし 20 4.40 14.08 0.00% 73.75
①頻脈性不整脈
心房細動などの頻脈性不整脈では、動悸などの症状を認めます。様々な頻脈性不整脈に対して経皮的カテーテル心筋焼灼術を行い、良好な成績を得ています。新世代の不整脈回路を可視化する装置や種々のアブレーション器具を使用しています。患者さんの負担の軽い治療によって、比較的短い入院日数となっています。

②非ホジキンリンパ腫
非ホジキンリンパ腫は、ホジキンリンパ腫以外の悪性リンパ腫の総称であり、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)やろ胞性リンパ腫(FL)、成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)などが主な病型として含まれています。症状としては、リンパ節腫脹のほか、発熱、体重減少などがあります。治療としては、病型や病期に応じて適切な抗がん剤治療、分子標的治療が行われるほか、難治症例では病型によってCAR-T療法と呼ばれる免疫細胞療法を行っています。さらに、新規薬剤の臨床治験も多数実施しています。

③無症候性心筋虚血、労作性狭心症
狭心症や心筋梗塞では、心臓の筋肉(心筋)に栄養と酸素を送る冠動脈が動脈硬化などで狭くなったり、詰まることにより心筋に虚血を引き起こす疾患で、胸痛などの症状がみられます。しかし、症状のない心筋虚血がみられることもあります。心臓カテーテル治療によって、狭くなったり、詰まった冠動脈に対して冠動脈形成術を行い、良好な成績が得られています。

④急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病
急性白血病には、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病がありますが、貧血や発熱、出血などの症状がみられます。治療としては、病態に応じて抗がん剤治療、分子標的治療を行い、難治症例に対しては免疫細胞療法や造血幹細胞移植を行っています。さらに、新規薬剤の臨床治験も多数実施しています。

⑤心不全
心不全では、心臓のポンプ機能が低下し十分な血液が体を循環できないことで、息切れやむくみ、疲労感などの症状が現れます。悪化した際には命に関わることがあり、また心臓のどの部分が悪いかを見極めるために入院による検査・治療が必要な場合があります。病態により、薬剤による治療や、カテーテル治療、手術を行います。
免疫・膠原病・感染症内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xxxxx00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患-処置2:なし-副病:なし 43 12.12 14.93 4.65% 56.86
130030xx99xbxx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:Bあり 21 11.29 12.23 4.76% 60.95
070041xx99x3xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。)-手術なし-処置2:3あり 19 9.32 8.66 0.00% 61.16
070560xxxxx90x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患-処置2:9あり-副病:なし 17 22.53 22.02 17.65% 56.94
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置2:なし 16 6.94 4.47 0.00% 59.94
①全身性強皮症、全身性エリテマトーデスベーチェット病
全身性強皮症は、皮膚や内臓が線維化して硬くなり、血管障害による血流不全がおこる疾患です。レイノー現象、皮膚硬化、肺線維症、逆流性食道炎などの病態がみられます。全身性エリテマトーデスは、発熱、全身倦怠感などの全身症状と、関節、皮膚、腎臓、肺、中枢神経などの内臓病変に伴う症状を生じる疾患です。男女比は1:9と女性に多い病気です。副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤などで治療を行います。
ベーチェット病は再発性の口内炎、皮膚症状、ぶどう膜炎などを起こす病気です。神経、血管、消化管に症状がでることもあります。地中海地域から東アジアに多いという特徴があります。コルヒチンや抗サイトカイン療法により炎症のコントロールを行います。

②非ホジキンリンパ腫
非ホジキンリンパ腫は、ホジキンリンパ腫以外の悪性リンパ腫の総称であり、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)やろ胞性リンパ腫(FL)、成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)などが主な病型として含まれています。症状としては、リンパ節腫脹のほか、発熱、体重減少などがあります。治療としては、病型や病期に応じて適切な抗がん剤治療、分子標的治療が行われるほか、難治症例では病型によってCAR-T療法と呼ばれる免疫細胞療法を行っています。さらに、新規薬剤の臨床治験も多数実施しています。

③軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。)
軟部腫瘍は、骨以外の全身のあらゆる部位の軟部組織に発生するがんの総称であり、がん細胞の特徴が異なる多種のがんが含まれています。主に四肢、そして腹部や頭頸部に発生し、小児から高齢者まで幅広く見られますが、発生頻度は低い希少がんです。軟部腫瘍の種類や病巣の部位により様々な症状が見られ、四肢では腫瘤として発見されやすい一方、腹部等では大きくなるまで無症状の場合もあります。診断にはX線撮影、MRI検査などでがんの大きさや位置を調べます。診断を確定するには、がん組織を直接採取して調べる病理検査が大変重要です。治療の基本は手術療法であり、これに抗がん薬や放射線治療を合わせた集学的治療により根治を目指します。他臓器への転移があるなど手術が行えない場合は、複数の抗がん薬や放射線療法を用いてがんの進行を抑える治療を行います。

④全身性硬化症、全身性エリテマトーデス、ベーチェット病、成人発症スチル病、多発性筋炎/皮膚筋炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
全身性硬化症は、皮膚や内臓が線維化して硬くなり、血管障害による血流不全がおこる疾患です。レイノー現象、皮膚硬化、肺線維症、逆流性食道炎などの病態がみられます。難治性の皮膚硬化などの症状に対してリツキシマブで治療を行うことがあります。肺線維症に対してはニンテダニブを使用します。また、手指潰瘍の再発予防にボセンタンを使用することがあります。
全身性エリテマトーデスは、発熱、全身倦怠感などの全身症状と、関節、皮膚、腎臓、肺、中枢神経などの内臓病変に伴う症状を生じる疾患です。男女比は1:9と女性に多い病気です。副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤などで治療を行います。難治性の場合にはベリムマブやアニフロルマブなどの生物学的製剤を使用します。
ベーチェット病は再発性の口内炎、皮膚症状、ぶどう膜炎などを起こす病気です。神経、血管、消化管に症状がでることもあります。地中海地域から東アジアに多いという特徴があります。コルヒチンや抗サイトカイン療法により炎症のコントロールを行います。
成人発症スチル病は発熱や皮疹、関節痛などの全身症状が出現する炎症性疾患です。マクロファージが過剰に活性化し炎症性サイトカインによ炎症を惹起します。肝障害や血球貪食症候群を合併することがあります。副腎皮質ステロイドなどで炎症をコントロールしますが、難治性の場合にはトシリズマブやカナキヌマブなどの生物学的製剤を使用します。
多発性筋炎/皮膚筋炎では筋肉の炎症により筋痛や筋力低下などをきたします。皮膚筋炎ではヘリオトロープ疹やゴットロン徴候などの皮膚症状が出現します。間質性肺炎や悪性腫瘍の合併が見られます。副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤などで治療を行いますが、難治性の場合には大量ガンマグロブリン療法が追加されることがあります。
顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症は全身の微細な血管に炎症を起こす疾患です。発熱などの全身症状に加え、肺や腎臓、神経などの臓器病変に伴う症状をきたします。副腎皮質ステロイドに加え、免疫抑制剤やリツキシマブなどで治療を行います。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症は喘息や副鼻腔炎などのアレルギー症状が先行し、好酸球増加、全身の血管炎症状が出現します。肺や神経、心臓などに臓器病変をきたすことがあります。副腎皮質ステロイドによる治療を行い、難治性の場合にはメポリズマブやベンラリズマブなどの生物学的製剤が使用される場合があります。

⑤頻脈性不整脈
発作性上室頻拍、心房粗動、心室頻拍など心房や心室で旋回したり異常興奮を起こしている不整脈に対して、その発生源となる心筋をカテーテルで修飾する治療が有効です。足の付け根の静脈から細い電極カテーテルを心臓内に挿入し、不整脈を起こす原因となっている異常な電気活動を焼き切る(焼灼:アブレーション)治療法です。
消化管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 311 5.11 2.57 0.00% 64.76
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍-内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 65 13.68 7.45 0.00% 72.35
060010xx04xxxx 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。)-内視鏡的食道粘膜切除術等 62 11.74 7.39 0.00% 69.34
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 49 12.16 6.39 0.00% 67.00
060040xx06xxxx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍-早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 34 13.77 6.32 0.00% 65.29
①大腸ポリープ
大腸ポリープとは、大腸の内側にできる「できもの」で、多くは良性ですが、種類によっては大腸癌に進行することがあります。
多くの場合、自覚症状はなく、大腸内視鏡検査で偶然見つかります。早期に発見して切除することで、大腸癌の予防につながります。

②胃癌
胃癌は本邦において罹患率および死亡数が多い悪性新生物です。その多くはヘリコバクター・ピロリ菌感染に起因するとされています。胃癌は進行度により内視鏡治療、外科手術、化学療法など治療法が異なりますが、適切な治療方針を決定するためには正確な診断が必要となります。

③食道癌
食道癌は食道に発生する悪性新生物です。飲酒や喫煙は発症の危険因子で中年の男性に発生しやすいとされています。食道癌はその進行度により、内視鏡治療、外科手術、放射線療法、化学療法など治療法が異なります。正しい治療方針決定のためにも正確な診断が必要となります。

④結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍
大腸癌に代表される結腸の悪性腫瘍は、近年増加しています。進行度により、内視鏡治療、外科手術、化学療法を組み合わせて治療を行います。適切な治療を行うためには、正確な診断が必要となります。

⑤直腸癌
直腸癌は大腸のうち肛門に近い直腸に発生する悪性腫瘍で、近年増加しています。進行度により、内視鏡治療、外科手術、化学療法、放射線治療などを組み合わせて治療を行います。適切な治療を行うためには、正確な診断が必要となります。

⑥炎症性腸疾患
炎症性腸疾患には潰瘍性大腸炎とクローン病が含まれ、いずれも原因不明で慢性に経過する炎症性疾患です。腸管局所の炎症を抑制したり、全身の免疫を抑制したりする治療法が行われています。ただし、病気の活動性や経過は患者さんにより大きく異なるため、個々の患者さんに応じた適切な治療選択が必要となります。
腎・高血圧・脳血管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり 92 4.96 7.83 1.09% 61.41
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 78 13.40 11.35 2.56% 62.73
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:あり 28 18.21 6.01 0.00% 55.82
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:1あり 23 20.70 13.75 4.35% 53.65
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-動脈形成術、吻合術 その他の動脈等-処置2:なし-副病:なし 20 17.95 7.38 5.00% 60.95
①慢性腎臓病
慢性腎臓病は慢性的に腎機能の低下を認める病気で、その原因は様々です。患者さんは2000万人いると考えられています。放置しておくと、むくみ、倦怠感、貧血、息切れなどの症状が出現して、透析療法や腎臓移植を行わなければいけなくなる可能性が高まります。早期治療によって腎臓の機能を低下させないことが重要です。治療は、生活習慣の改善、食事療法、薬物療法による血圧管理、貧血改善、脂質代謝管理など複合的な治療を行います。

②脳卒中
高齢化社会に伴い脳卒中(脳梗塞および脳出血)およびその関連脳疾患(認知症・てんかん)は増加の一途を辿っています。当科では、急性期脳卒中、類縁救急脳疾患(意識障害、てんかん、髄膜脳炎、頭痛など)、認知機能障害、頸動脈狭窄症、脳血管狭窄症などの診療と、その原因となる生活習慣病・心血管疾患などの精査・管理を得意とします。脳梗塞・超急性期治療については、rt-PA静注療法およびカテーテル血栓除去療法を脳外科と協力して24時間365日オンコール体制で対応しています。

③高血圧症
高血圧症は国民の病気の中で最も多い病気の一つで、約4300万人が高血圧であると報告されています。高血圧の10%程度は、ホルモン分泌異常などが原因で起こる二次性高血圧です。二次性高血圧では原因を見つけて治療することで血圧が正常化したり、血圧の薬を減らすことができる場合があります。残りの90%近くは生活習慣と体質が原因の本態性高血圧です。減塩を含めた生活習慣修正と血圧を下げる薬を用いて、血圧を適正に管理し脳心血管病や慢性腎臓病などの病気を予防します。

④糖尿病
糖尿病は我が国の中高年を中心に年々増加していますが、自覚症状に乏しいため、気が付けば重篤な合併症を起こしてしまう疾患です。実際に当科に腎不全や脳卒中、心不全で入院される患者さんの多くが糖尿病を有しています。当科では患者さんの合併症やライフスタイルに合わせた治療法、医療を提供できるように努めています。

⑤脳血管障害
高齢化社会に伴い脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)および頸動脈や脳血管の狭窄・閉塞などの脳血管障害を発症する方が増えてきています。当科では急性期脳卒中や頸動脈や脳血管の狭窄・閉塞などの診療と、その原因となる生活習慣病・心血管疾患などの精査・管理を得意とします。脳梗塞・超急性期治療については、rt-PA静注療法およびカテーテル血栓除去療法を脳外科と協力して24時間365日オンコール体制で対応しています。
内分泌代謝・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 100 5.26 2.57 0.00% 66.34
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 38 8.82 5.35 0.00% 59.26
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 34 6.85 7.67 0.00% 54.50
100120xx99xxxx 肥満症-手術なし 28 16.39 13.35 0.00% 45.64
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:1あり 25 17.36 13.77 4.00% 61.28
①結腸、直腸ポリープ
糖尿病と肥満症に代表される代謝性疾患は、結腸、直腸ポリープを合併します。その中で、当科では消化器グループと協力して、結腸、直腸ポリープの内視鏡治療を行っています。

②原発性アルドステロン症
原発性アルドステロン症は、血圧や体内の塩分量を調節するホルモンであるアルドステロンが自律的に過剰産生され高血圧、動脈硬化を発症する病気です。高血圧症の10%を占める頻度の高い病気です。個々の病状によって、手術でアルドステロンを産生する副腎腫瘍を取り除いたり、薬物によりアルドステロンの働きを抑える治療を行ったりと、最適な方法を選択し治療しています。

③食道運動機能異常
糖尿病と肥満症に代表される代謝性疾患は、さまざまな消化器疾患を合併します。その中で、当科では消化器グループと協力して難治性逆流性食道炎を含めて機能性の食道疾患の最新の診断と治療を行い、最適な医療を提供致します。

④肥満症
体格指数(BMI)25kg/m²以上の肥満を認め、耐糖能障害、脂質異常症、高血圧などの肥満に関連する健康障害を合併する、あるいは内臓脂肪の蓄積を認める場合に「肥満症」と診断されます。肥満症では、これらの健康障害の改善・予防や生活の質の向上を目的として、適切な減量治療が重要です。当科ではまず、原疾患への対応が必要な二次性肥満のスクリーニングと合併症の評価を行い、個々に減量目標を設定します。さらに、心療内科、管理栄養士、理学療法士と連携し、食事・運動・行動療法を基本に、必要に応じて薬物療法を組み合わせた包括的治療を行っています。

⑤2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)
日本の成人で糖尿病患者数は1,000万人を超えています。2型糖尿病糖尿病では、血糖コントロールが悪い状況が続くと、神経・眼・腎臓などの障害を含む様々な合併症が進行します。また、手術が必要となった際、血糖値が高い状態では感染を起こしたり手術創が閉じにくくなるため、手術前には早急に血糖値を良くしておく必要があります。当科では、患者さんの状況と現在の血糖値、環境に応じて最適な方法を選択し治療しています。
肝臓・膵臓・胆道内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 86 9.22 8.88 2.33% 65.97
060360xx03x0xx 慢性膵炎(膵嚢胞を含む。)、自己免疫性膵炎、膵石症-膵結石手術 経十二指腸乳頭によるもの等-処置2:なし 76 7.70 5.29 0.00% 61.62
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍-その他の手術あり-処置2:なし 56 13.55 11.52 16.07% 70.55
060570xx99x0xx その他の消化管の障害-手術なし-処置2:なし 51 9.28 6.91 0.00% 53.08
06007xxx97x5xx 膵臓、脾臓の腫瘍-その他の手術あり-処置2:5あり 31 23.13 16.22 6.45% 69.61
①急性胆管炎、総胆管結石
急性胆管炎は、総胆管結石や膵癌・胆道癌により胆汁の流れが悪くなり、そこに感染を合併することで発症します。生命に関わる緊急性の高い疾患であり、内視鏡的胆度ドレナージを中心とした早期治療が重要となります。当科では、急性胆管炎が改善した後に、原因となった総胆管結石に対する内視鏡治療や、膵癌・胆道癌に対する治療を継続的に行います。

②慢性膵炎
慢性膵炎は、アルコール・胆石・特発性・遺伝要因などが原因となり、膵臓の炎症が慢性的に長期間持続する疾患です。治療は禁酒・禁煙、疼痛管理ですが、膵外分泌機能(消化吸収)低下に対して補充療法を行うと共に、膵内分泌機能低下(糖尿病)にも注意する必要があります。膵管狭窄や仮性嚢胞などの合併症に対して、内視鏡治療や外科手術が必要になることもあり、病状に応じた適切な治療を行います。

③膵癌(化学療法アブラキサン)
膵癌とは膵臓にできる悪性腫瘍の一つです。切除不能な膵癌の治療は全身化学療法(抗癌剤を用いた治療)になります。アブラキサン(ナブパクリタキセル)・ゲムシタビン併用(GnP)療法は一次治療の標準治療法であり、膵癌診療ガイドラインでも強く推奨されています。その他の一次治療法としてはFOLFIRINOX療法があり、年齢や全身状態、病理診断、家族歴などを考慮してGnP療法かFOLFIRINOX療法かを選択しています。

④肝機能障害
肝機能障害は様々な原因で生じ、肝炎ウイルスであれば採血で抗体を調べたり、胆汁の通り道の胆道の結石であれば腹部エコーやCT・MRIなどの画像検査によって診断を付けることができます。一方で、近年生活習慣の欧米化によって患者数が増え続けている脂肪肝による肝障害や、自らの免疫系が肝臓を攻撃して炎症が起きる自己免疫性肝疾患、治療目的で投与された薬物による薬物性肝障害が疑われる場合は、肝臓の組織を採取(肝生検)して病理学的に診断する必要があり、その結果を元に適切な治療を選択します。

⑤膵癌(処置あり)
膵癌とは膵臓にできる悪性腫瘍の一つです。切除不能な膵癌の治療は全身化学療法(抗癌剤を用いた治療)になります。アブラキサン(ナブパクリタキセル)・ゲムシタビン併用(GnP)療法は一次治療の標準治療法であり、膵癌診療ガイドラインでも強く推奨されています。また、膵癌では胆管狭窄による閉塞性黄疸や十二指腸狭窄などが出現することがあり、内視鏡によってステント留置術が施行されます。

⑥肝細胞癌
肝細胞癌とは、肝臓の構成細胞で最多の肝細胞が癌化したもので、肝臓に発生する悪性腫瘍の大半を占めます。発症の原因としてB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなどの持続感染や自己免疫疾患、飲酒などがありますが、近年、食生活の欧米化と生活習慣の変化から生じた脂肪肝を原因とする肝細胞癌が増加しています。肝硬変から癌が生じることが多く、腫瘍の状態だけではなく、肝機能を正確に評価した上で、手術、ラジオ波焼灼術、複合免疫療法、放射線治療などから最適な治療の組み合わせを検討しています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり 39 2.05 2.02 0.00% 57.72
070560xxxxx00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患-処置2:なし-副病:なし 18 24.00 14.93 0.00% 60.50
130160xxxxx0xx 後天性免疫不全症候群-処置2:なし 10 34.90 21.02 10.00% 40.10
130030xx99x0xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:なし - - 8.86 - -
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし - - 7.67 - -
①睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が停止または弱くなり、頻回に覚醒したり、昼間の眠気が出たりする病気です。このほかに、重症例では心臓血管系に悪影響を起こすことがあり、十分な検査が必要です。原因としては、生まれつきの顎や口の中の形の問題、肥満、加齢などがあります。総合診療科内の睡眠時無呼吸センターで診療を行っていますが、通常、外来で(自宅で)簡易検査を行った後に必要な患者様に1泊入院での検査を行っています。治療としては、CPAPという鼻マスク、マウスピースなどがあり、検査結果や患者様のご希望によって使い分けています。

②重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患
免疫とは外から体の中に侵入する微生物などの異物を排除しようとする生体防御反応であり、リンパ球と呼ばれる細胞や異物と結合する抗体と呼ばれる蛋白質がその反応を担っています。免疫には自己(自分の体)と非自己(外からの微生物など)を厳密に区別して、自己とは反応しないような仕組みがありますが、何らかの原因によってこの仕組みが乱れて、自分自身を標的として免疫反応が起こり疾患(病気)を発症することがあります。これを「自己免疫疾患」と呼び、さまざまな臓器あるいは全身に疾患を起こすことが知られています。発症年齢は若年から高齢者まで幅広く認められますが、平均年齢は約60歳でした。多くの疾患があるため慎重に検査(血液検査、CTなどの画像検査)を行い診断・治療法を検討する必要があるため、平均在院日数は24 日となっています。
サルコイドーシスは原因不明の多臓器疾患であり、何らかの原因でアレルギー反応が起こり、肺門縦隔リンパ節、肺、眼、皮膚などの全身の臓器におもに類上皮細胞やリンパ球などの集合でできた肉芽腫をつくります。女性に多く、20歳代と50歳代以降に多い疾患です。 肺は所見がでやすい臓器で咳、痰や息切れなどの症状を認める場合や、画像の異常のみで無症状など様々です。無症状の場合は治療は行わず経過観察する場合もあります。症状がある場合は副腎皮質ステロイド剤などを使用して炎症を抑える治療を行います。
全身性エリテマトーデス(SLE, systemic lupus erythematosus)は、発熱、全身倦怠感などの炎症を思わせる症状と、関節、皮膚、そして腎臓、肺、中枢神経などの内臓のさまざまな症状が一度に、あるいは経過とともに起こる自己免疫疾患の一つです。20〜40歳代の女性に多く、症状は治療により軽快するものの、寛解と増悪を繰り返して慢性の経過を取ることが多いとされています。治療は非ステロイド性消炎鎮痛剤、副腎皮質ステロイド剤、免疫抑制剤などを組み合わせて原因となっている免疫反応による炎症を抑える治療を行います。

③後天性免疫不全症候群
免疫応答に重要なCD4陽性Tリンパ球にヒト免疫不全ウイルス(HIV)が感染する疾患です。無治療のままで経過するとCD4陽性Tリンパ球数が著しく低下するこで免疫不全に至り、健常人が罹らないような日和見感染症や悪性リンパ腫などの悪性腫瘍を併発します。併発した疾患の治療を行いつつ、適切なタイミングでHIVに対する抗ウイルス療法を導入します。それぞれの治療に日数を要するため、平均入院期間は約35日間と長期となります。

④身体表現性障害
痛みや痺れ、脱力などの自覚的な身体症状があり、日常生活に支障を来たしているにも関わらず、その症状の原因となりうる身体的異常が認められず、身体症状が心理・社会的要因によって起こると考えられる病気です。上下部消化管内視鏡やCT、MRIなどの検査が主な目的です。

⑤体重減少
体重減少の患者さんにおいて、原因として胃がんや大腸がんなどの消化管悪性腫瘍の頻度が高いため、消化管内視鏡検査やCT検査などで精査が行われます。消化管悪性腫瘍の診断となった場合は、専門科に相談し外科治療や化学療法など治療方針を決定します。
心療内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100270xxxxx0xx 間脳下垂体疾患(その他)-処置2:なし 64 57.27 30.62 0.00% 28.53
170050xxxxxxxx 神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害 58 51.67 6.75 0.00% 48.02
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり 13 2.00 2.02 0.00% 59.62
070430xx99xxxx 神経異栄養症、骨成長障害、骨障害(その他)-手術なし - - 14.19 - -
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし - - 7.67 - -
①間脳下垂体疾患
摂食障害は極端に食事を制限して著しく痩せたり、その反動で過食や嘔吐が出現する病気です。神経性やせ症や神経性過食症がその代表です。放置しておくと長期化して、治療が難しくなることがあります。体重や食事へのとらわれから生活が著しく障害されたり、栄養状態が悪化すると生命にかかわることもあります。治療として栄養・身体状態への対応とともに、病気の背景にある心理・社会的要因への対応を包括的に行います。

②神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害
疼痛性障害における慢性的な体の痛みの中には、検査で痛みの原因が十分明らかにできず、通常の薬物療法や処置・手術では改善が思わしくないものが少なくありません。そのような痛みには身体的要因のみならず心理・社会的な要因が大きく影響している場合があります。治療は、身体的な評価を行ったうえ、痛みに対する考え方や行動の仕方、普段取っている対処法など、痛みに影響しうる心理社会的な要因も含めて、多面的に病態を評価し、薬物療法、心理療法、環境調整などを組み合わせ、包括的に治療を進めていきます。

③睡眠時無呼吸
睡眠時無呼吸は睡眠中に無呼吸の状態がくりかえされる病気です。睡眠中の症状であるため自分では気づきにくいのですが、睡眠中の息苦しさや日中の眠気といった症状を認めたり、また放置していると高血圧症、糖尿病、肥満などのリスクになることも知られています。睡眠時ポリソムノグラフィー検査による評価を行った後、重症度や原因によって、生活習慣の見直し、マウスピースの使用、経鼻的気道持続陽圧療法などの適切な治療法を選択していきます。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 277 4.22 3.03 1.08% 71.05
040110xxxx10xx 間質性肺炎-処置1:あり-処置2:なし 63 9.79 10.66 0.00% 67.59
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:あり 54 10.65 13.08 0.00% 70.59
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし 44 13.00 8.16 0.00% 68.93
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 32 8.72 13.41 18.75% 70.63
①原発性肺癌、経気管支肺生検等
原発性肺癌の診断のための数日程度の検査入院(主に気管支鏡検査)を行っております。大学病院では合併症のある患者さんも多いですが、超音波気管支鏡などの最新医療機器を用いた安全な検査を提供しています。また、検査時の苦痛を軽減するために鎮静剤を用いた検査も可能です。

②間質性肺炎
間質性肺炎は、薬剤の副作用や全身疾患に伴うものなど原因が明らかなもの、原因不明の難病である特発性のものなど、種類が多いのが特徴です。抗線維化薬や免疫抑制剤など特殊な薬剤を用いた治療を行いますので、副作用の管理も重要であり綿密な診療を行っております。

③肺の悪性腫瘍
原発性肺癌と診断され、薬物療法が必要な方に対し、2週間程度の入院治療を行っております。外科や放射線科と連携を取り、最適な医療を提供するとともに、臨床試験や治験にも積極的に取り組み、最新の治療を提供しています。安全な薬物療法継続が可能となるよう、血液毒性や感染症など薬物療法関連の有害事象が生じた場合には適切な治療を行います。

④原発性肺癌、化学療法
原発性肺癌と診断され、薬物療法が必要な方に対し、2週間程度の入院治療を行っております。外科や放射線科と連携を取り、最適な医療を提供するとともに、臨床試験や治験にも積極的に取り組み、最新の治療を提供しています。

⑤肺の悪性腫瘍 手術・化学療法・放射線治療なし
原発性肺癌と診断され、さまざまな治療(薬物療法、放射線治療)を行っている過程で、感染症や癌の悪化によって体調を崩したときの対症療法・抗菌薬治療・緩和ケアなどを行っています。緩和ケアチームや院内感染症チームと連携を取って適切な医療を提供し、がん相談支援センターと連携を取って適切な緩和ケアへの移行・リハビリ転院などの検討を行っています。

⑥気管支喘息
気管支喘息は気道の炎症により咳、喘鳴、呼吸困難などの症状をきたす疾患で、治療は吸入ステロイドが主体となっています。当科では既存の治療で難治性の気管支喘息に対して抗体製剤などの治療を行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置2:なし 238 4.88 4.47 0.84% 65.35
050080xx99100x 弁膜症(連合弁膜症を含む。)-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし-副病:なし 97 10.02 5.18 1.03% 67.22
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし 76 6.76 4.18 2.63% 69.21
050210xx97000x 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、1,3あり-処置2:なし-副病:なし 63 10.75 9.59 3.17% 66.29
04026xxx99100x 肺高血圧性疾患-手術なし-処置1:あり-処置2:なし-副病:なし 50 4.28 4.24 2.00% 58.84
①不整脈(心房細動、心房頻拍など)
経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)の治療対象となる頻脈性不整脈として、発作性上室性頻拍、心房頻拍、心房粗動、心房細動、心室頻拍などが挙げられます。特に近年増加している心房細動は、心不全や脳梗塞につながるほか、動悸や息切れなどで生活の質を下げることから、早期に治療を行い根治を目指しています。3Dマッピングシステムやクライオバルーン、レーザーバルーンなどの最新デバイスを用いた治療を行っています。

②弁膜症(大動脈弁狭窄症など)
心臓には大動脈弁、僧帽弁、肺動脈弁、三尖弁の4つの心臓弁がありますが、それらの狭窄や閉鎖不全(逆流)は心不全や突然死の原因になります。弁硬化によって起こるその中でも大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症は高齢者にみられる頻度の高い弁膜症です。当院では外科的手術のみならず、カテーテル治療(経カテーテル大動脈弁留置術、経皮的僧帽弁接合不全修復術、経皮的肺動脈弁留置術)が可能となっています。

③虚血性心血管疾患
狭心症は冠動脈の動脈硬化が原因で、心筋梗塞の前段階でもあります。生活の質と生命にかかわる疾患であり、心臓CTや心筋シンチグラフィー、心臓カテーテル検査(冠動脈造影)による早期診断を心がけています。薬物療法に加え、必要があれば経皮的冠動脈形成術やステント留置術などのカテーテル治療を行います。

④徐脈性不整脈-手術あり
ふらつき、失神等の自覚症状を伴う心拍数が遅い徐脈性不整脈は、病状により永久ペースメーカー植え込みが必要です。現在、従来型の経静脈型ペースメーカーとリードのないリードレスペースメーカーが使用可能であり、患者さんの病状に応じて適切なペースメーカーを選択します。

⑤肺高血圧性疾患
肺高血圧症は、心臓から肺に血液を送る肺動脈の血圧が異常に高くなる疾患であり、心臓に負荷がかかり、息切れ、疲労感、足のむくみ、失神などの症状が現れることがあります。肺高血圧の病態はいくつかのタイプに分類されますが、どのような病態で原因が何かを突き止め、適切な治療法を選択します。

⑥心不全
心不全は心筋症、心筋炎、虚血性心疾患、弁膜症、不整脈、先天性心疾患などすべての心疾患の終末像であり、労作時の息切れや呼吸困難、臓器循環不全などにより生活の質と生命予後を悪化させる病態です。薬物療法とともに補助循環デバイス治療や心臓移植の適応など高度な判断が必要になることから、心不全を専門とする医師が診療チームと連携して診療にあたります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14029xxx97x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症-その他の手術あり-処置2:なし 46 4.33 5.57 2.17% 6.11
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上)-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 39 3.00 4.08 0.00% 8.77
130010xx97x2xx 急性白血病-手術あり-処置2:2あり 27 28.33 35.63 0.00% 11.04
070041xx99x3xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。)-手術なし-処置2:3あり 18 7.39 8.66 0.00% 11.72
070041xx97x3xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。)-その他の手術あり-処置2:3あり 17 10.77 18.59 0.00% 7.24
①動脈管開存症、心房中隔欠損症
動脈管開存症は左右シャントによって、特に新生児乳児に心不全を引き起こします。また心房中隔欠損症は右左シャントによる右心不全を引き起こします。動脈管や心房中隔欠損に対してこれまでは外科手術しか選択肢がありませんでしたが、カテーテル治療が広まってきました。塞栓子と呼ばれるdeviceを用いて閉鎖治療を行います。心タンポナーデや塞栓子の逸脱、心房中隔欠損の治療においては大動脈びらんなど、カテーテル治療に特徴的な合併症があるため、安全性に充分注意しながら治療を行っています。

②先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)
先天性⼼疾患では⼼電図や⼼エコーの検査に加えて、造影剤を⽤いた詳細な⼼臓カテーテル造影検査を⾏います。特に⼿術の適応の判断に、正確な⾎⾏動態の評価(肺体⾎流⽐や肺⾎管抵抗の測定)が必要なとき、先天性⼼疾患の形態異常が非侵襲的検査では⼗分に評価できないときに⾏います。肺動脈の狭窄を広げるようなカテーテル治療も⾏います。

③急性白血病(輸血あり)
小児がんの3分の1をしめる疾患です。診断のためには血液検査の他、骨髄検査を行ないます。また予後や治療効果判定のために、染色体や遺伝子検査を組み合わせて行なうこともあります。治療として経静脈的、経口による多剤併用化学療法が必要です。副作用を必ず伴うため、随時血液検査を行ないます。支持療法としての制吐剤、抗菌薬、輸血療法は不可欠です。これらの治療を安全、安心に遂行するために中心静脈カテーテルを留置します。

④軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。)-手術なし
小児・AYA世代に認める軟部腫瘍は横紋筋肉腫をはじめ多種多様です。腫瘍増大により、その周辺の神経などを圧迫し、発症部位により異なる症状があらわれます。X線やCT、MRI、PET-CT検査などで画像診断を行い、どこにどれくらいの大きさの腫瘍があるかを確認します。これに加え、生検により腫瘍細胞の種類を鑑別します。適切な治療を行うためには正確な診断が必要です。成人に発生する肉腫に比べて抗がん剤や放射線がよく効く種類の肉腫が多く、外科手術や放射線治療、化学療法を組み合わせて治療を行います。

⑤軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。)-その他の手術あり
小児・AYA世代に認める軟部腫瘍は横紋筋肉腫、ユーイング肉腫をはじめ多種多様です。いずれの疾患も、化学療法、放射線治療、外科治療を組み合わせた集学的治療が必要です。成人の軟部腫瘍に比較して化学療法への感受性が高く、2−3週ごとの多剤併用した薬剤投与を約1年継続することが多いです。血液腫瘍と同等の副作用、特に骨髄抑制をきたすため、支持療法として、制吐剤、抗菌薬および輸血療法は不可欠となります。
総合周産期母子医療センター(新生児内科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上)-手術なし-処置2:なし 20 6.25 6.11 10.00% 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上)-手術なし-処置2:1あり 16 10.81 10.60 6.25% 0.00
140010x297x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満)-手術あり-処置2:1あり 11 15.82 28.55 36.36% 0.00
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満)-手術なし-処置2:1あり 11 15.09 23.19 72.73% 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満)-手術なし-処置2:なし 10 18.40 11.83 10.00% 0.00
①妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上)
早産児(在胎37週未満)で生まれた赤ちゃんは出生体重が2500g以上でも出生後に呼吸が弱く皮膚色の改善に時間がかかることがあります(第1度新生児仮死)。その場合は皮膚刺激や気道確保を行い呼吸を促したり、口鼻にマスクを当てて人工呼吸を行うなどの蘇生術を行います。

②妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上)
早産児(在胎37週未満)で生まれた赤ちゃんは出生体重が2500g以上でも出生後に呼吸が弱く皮膚色の改善に時間がかかることがあります(第1度新生児仮死)。その場合は皮膚刺激や気道確保を行い呼吸を促したり、口鼻にマスクを当てて人工呼吸を行うなどの蘇生術を行います。

③妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満)
早産児(在胎37週未満)、低出生体重児(出生体重1500g以上2500g未満)で生まれた赤ちゃんは出生後に呼吸が弱く皮膚色の改善に時間がかかることがあります(第1度新生児仮死)。その場合は皮膚刺激や気道確保を行い呼吸を促したり、口鼻にマスクを当てて人工呼吸を行うなどの蘇生術を行います。
消化管外科、胆道・膵臓・膵臓移植・腎臓移植外科、呼吸器外科、乳腺外科、内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:なし 143 11.43 9.77 0.70% 60.10
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 80 6.61 8.88 1.25% 71.11
090010xx99x30x 乳房の悪性腫瘍-手術なし-処置2:3あり-副病:なし 78 3.35 5.48 0.00% 54.74
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 66 8.17 5.50 0.00% 56.27
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍-手術なし-処置2:4あり 51 3.47 3.64 0.00% 58.02
①乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術等(リンパ節郭清を伴うもの)
乳癌の手術に対しては、病状により乳腺(乳房)は部分切除または(全)切除、腋窩リンパ節はセンチネルリンパ節生検または腋窩リンパ節郭清をそれぞれ選択することになります。センチネルリンパ節生検の場合、入院期間は5-7日間程度、腋窩リンパ節郭清を施行した場合は、腋窩部にドレーンをいれるため、入院期間は10-14日間程度となります。

②胆管結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等
胆石は胆汁中のコレステロールやビリルビンが結晶となり形成されます。胆管に石ができたものを胆管結石といいます。結石が胆管をふさぐことにより腹痛、発熱、黄疸を呈し急性胆管炎の状態となります。治療法は体への負担の少ない内視鏡的胆管結石切石術が主流で、胆管の出口(十二指腸乳頭部)を広げ(内視鏡的乳頭括約筋切開術)切石(石を採ること)します。

③乳房の悪性腫瘍 化学療法
乳癌の術前または術後に化学療法(+分子標的療法)による治療を行う場合があります。副作用を観察するため、初回は2泊3日の入院で行います。転移・再発乳癌に対する化学療法(+分子標的療法)も同様です。

④乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術等(リンパ節郭清を伴わないもの)
乳癌の手術に対しては、病状により乳腺(乳房)は部分切除または(全)切除、腋窩リンパ節はセンチネルリンパ節生検または腋窩リンパ節郭清をそれぞれ選択することになります。乳腺部分切除+センチネルリンパ節生検(K4762)の場合、腋窩部にドレーンをいれることがありませんので入院期間は約7日間と短くなります。

⑤乳房の悪性腫瘍 化学療法
乳癌の術前または術後に化学療法(+分子標的療法)による治療を行う場合があります。副作用を観察するため、初回は2泊3日の入院で行います。転移・再発乳癌に対する化学療法(+分子標的療法)も同様です。

⑥慢性腎不全、1型糖尿病等
慢性腎不全の原因はさまざまですが、腎不全に対する腎代替療法の一つとして、生体腎移植および脳死/心停止下での腎移植を行っています。生体腎移植は透析導入前に行うことも可能です。膵臓からのインスリン分泌が枯渇する1型糖尿病に対しては脳死下膵移植、腎不全を併発する際には脳死下膵腎同時移植を行っています。
消化管外科、肝臓・脾臓・門脈・肝臓移植外科、呼吸器外科、乳腺外科、血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍-肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等-処置2:なし 193 14.28 9.82 1.04% 70.10
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍-手術なし-処置2:4あり 91 3.75 3.64 0.00% 56.00
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:なし 71 14.23 9.77 0.00% 58.37
060050xx020xxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)-肝切除術 部分切除等-処置1:なし 65 17.05 13.83 9.23% 66.00
060570xx97x0xx その他の消化管の障害-手術あり-処置2:なし 61 6.90 11.67 0.00% 59.56
①肺癌
肺癌は近年増加している癌であり、60〜70歳代が好発年齢です。喫煙と関連がありますが、非喫煙者でも増加傾向にあります。検診のレントゲンやCTなどで発見されますが、血痰などを契機に発見されることもあります。早期に発見されれば手術が治療の中心になりますが、進行した状態では、手術以外の治療を行います。転移性肺腫瘍は、大腸癌などの他臓器の癌が肺に転移したもので、他臓器癌の検査中や治療後の経過観察中に発見されます。元々の癌の状態によりますが、手術を行うことがあります。入院期間は術式によりますが、肺癌の手術では平均で14日ほど、転移性肺腫瘍では平均9日ほどです。

②乳房の悪性腫瘍(化学療法)
乳癌の化学療法は、病期(ステージ)、サブタイプ、リスクなどに応じて、術前・術後・遠隔転移の3つの場合に用いられます。術前・術後の化学療法は、全身の微小転移を根絶させることを目的とし、薬剤ごとに規定された投与間隔と投与量を守って行っていきます。一方、遠隔転移に対する化学療法は、QOL(生活の質)の改善と延命を目指し、副作用に応じて減量や休薬を行うなど、効果と副作用のバランスを考えながら行っていきます。基本的に、治療の初回は多くの場合2泊3日の入院で行い、2回目以降は外来で継続していきます。

③乳房の悪性腫瘍(手術あり)
標準的な乳癌の手術は、乳房部分切除術と乳房全切除術となります。乳房部分切除術は、乳房を部分的に切除して癌を取り除く方法で、しこりの大きさなどの条件が合えば選択でき、術後に放射線治療が必要です。乳房全切除術は、大胸筋と小胸筋を残してすべての乳房を切除する方法です。術前に腋のリンパ節に転移がない場合はセンチネルリンパ節生検を行い、術前に明らかな腋のリンパ節に転移がある場合やセンチネルリンパ節生検で転移が見つかった場合は、腋窩リンパ節郭清を行います。入院期間は、5日から2週間程度です。

④肝・肝内胆管の悪性腫瘍
肝臓にできる悪性腫瘍は主に肝細胞癌、肝内胆管癌、転移性肝癌に分けられます。いずれの癌でも最も成績の良い治療法は肝切除です。腫瘍の部位、大きさ、肝機能などにより、術式を決定します。腹腔鏡下もしくはロボット支援手術(低侵襲手術)が保険適応となりました。従来の開腹手術に比べて傷が小さく、痛みが少ないため、体に優しい手術です。当科でも約80%の肝切除を腹腔鏡下もしくはロボット支援手術で行っています。腹腔鏡下もしくはロボット支援手術では術後約1週間、開腹手術では術後約10日で退院が可能です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 247 18.63 18.76 52.63% 66.39
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 170 19.39 21.38 47.65% 73.70
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)-手術あり-処置1:なし 94 6.31 4.65 1.06% 50.03
070041xx99x5xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。)-手術なし-処置2:5あり 60 4.08 4.15 0.00% 46.20
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等-処置2:なし 50 20.24 19.60 52.00% 70.36
①変形性股関節症、大腿骨頭壊死
変形性股関節症は、いわゆる股関節の“軟骨がすり減ってしまう”病気です。その“きっかけ”はいろいろとありますが、日本では骨盤側の形態異常である寛骨臼形成不全症が原因の患者さんが多くおられます。関節症が進行している場合には、人工股関節全置換術の適応となります。手術の詳細については、6)診療科別主要手術別患者数等をご覧ください。

②変形性膝関節症
変形性膝関節症は、加齢・肥満・生活様式などを原因として、膝関節表面に存在する軟骨が変性する疾患です。関節の変形を認め、主な症状は動作時の痛みであり、関節の滑らかな動きの機能も障害されます。痛みや動きが悪くなったことで、歩行などの日常生活動作に不自由があり、お薬や関節内注射などの保存療法では効果がない場合は手術(人工膝関節置換術など)の適応となります。手術の詳細については、6)診療科別主要手術別患者数等をご覧ください。

③良性骨軟部腫瘍
良性骨軟部腫瘍には、脂肪腫や骨軟骨腫などがあります。軟部腫瘍は、良性と診断が確定もしくはその可能性が高ければ、手術を行わずに経過観察をされることもありますが、腫瘍が何らかの症状の原因となっていたり、外観上の理由などにより患者さんが切除を希望された場合には、手術の適応となります。

④悪性軟部腫瘍
軟部の悪性腫瘍は、筋肉や皮下組織などの軟部組織に発生する悪性腫瘍のことで、四肢・体幹部のさまざまな部位に発生し、軟部肉腫とも呼ばれます。軟部肉腫は、稀な疾患ですが、当科には肉腫を専門とする医師が複数人勤務しており、近隣のみならず遠方からも多くの患者さんが紹介され治療しています。当科では、手術のみでなく化学療法も行なっており、両者を組み合わせた集学的治療を実践しております。

⑤脊柱管狭窄症(手術なし)
脊柱管狭窄症は、加齢や力学的負荷により椎間板および黄色靭帯などの肥厚によって脊柱管のスペースが減少し、脊髄神経が圧迫される疾患です。頸椎と腰椎に多く、四肢の感覚障害、運動障害、膀胱直腸障害など多彩な症状を呈します。保存療法にて症状が改善せず、進行する場合に手術療法の適応となります。手術の詳細については、6)診療科別主要手術別患者数等をご覧ください。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍-その他の手術あり-処置2:なし 14 10.93 6.48 0.00% 49.36
020230xx97x0xx 眼瞼下垂-手術あり-処置2:なし 11 5.55 2.74 0.00% 67.09
070570xx010xxx 瘢痕拘縮-瘢痕拘縮形成手術-処置1:なし 11 7.27 5.31 0.00% 42.00
160200xx020xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)-眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。)等-処置1:なし 11 6.18 5.98 0.00% 30.91
03001xxx97x0xx 頭頸部悪性腫瘍-その他の手術あり-処置2:なし - - 10.88 - -
①乳房の悪性腫瘍-その他の手術あり
乳がんの切除により失われた乳房をできる限り取り戻すための⼿術を乳房再建術といいます。再建のタイミングによって、⼀次再建 (乳がん切除と同時)と⼆次再建(乳がんの⼿術や化学療法などの補助療法が⼀段落したところで再建)を⾏う⽅法です。再建法には、⼈⼯物(シリコン)を⽤いる⽅法と、⾃家組織(腹部、大腿、臀部、背部の脂肪組織)を⽤いる⽅法があります。

②眼瞼下垂
眼瞼下垂とは、目を開いたときに上まぶたが正常の位置より下がっている状態をいいます。これにより、視野が狭く感じられたり、外見が悪くなったりといった不都合が起こります。当科ではほとんどの眼瞼下垂手術は局所麻酔で行い、術中に眼瞼の形態、視野を患者さん本人に確認していただくことで、より満足度の高い手術を行えるよう努力しています。

③瘢痕拘縮
皮膚に残る傷跡(きずあと)を一般に「瘢痕」と呼びます。瘢痕の原因は、やけど、交通事故、転倒などさまざまですが、手術によっても瘢痕が残ります。瘢痕を外科的に切り取り、再度丁寧に縫合することで改善が期待できます。特に重症の瘢痕であるケロイドに対しては電子線照射を追加し、再発を予防しています。入院日数は3日程度になります。

④顔面損傷
顔面の、ケガの後の変形や瘢痕(はんこん:傷あと)は、大きな精神的苦痛を伴うことがあります。眼瞼・鼻翼・口唇・耳に裂創を生じた場合、変形やひきつれの原因になるので、正確な縫合を必要とします。また、骨折を伴う場合は顔面変形、機能障害を避けるため、正確な整復固定を要します。手術ではナビゲーションシステム、3Dモデルシミュレーションを用いることで手術時間の短縮、治療成績の向上が見込めます。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤-手術なし-処置1:あり 96 4.34 2.86 0.00% 63.94
010030xx02x0xx 未破裂脳動脈瘤-脳血管内手術-処置2:なし 48 9.69 8.63 4.17% 65.63
010010xx02x0xx 脳腫瘍-頭蓋内腫瘍摘出術+術中血管等描出撮影加算等-処置2:なし 41 19.39 21.16 12.20% 49.46
010070xx9912xx 脳血管障害-手術なし-処置1:あり-処置2:2あり 39 5.95 4.75 0.00% 36.31
010010xx991xxx 脳腫瘍-手術なし-処置1:あり 36 6.28 4.83 0.00% 59.00
①未破裂脳動脈瘤
脳の動脈がコブ状に膨らんだ状態です。多くの方は無症候ですが、動脈瘤による脳神経圧迫や、破裂によりくも膜下出血を起こし、致死的または重篤な後遺症を残すことがあります。サイズや形状などを参考に治療方針を決定します。当科では開頭クリッピング術、コイル塞栓術、さらにカテーテルと外科手術を融合させたハイブリッド手術が可能です。

②脳腫瘍
脳腫瘍は基本的に良性な髄膜腫、神経鞘腫や悪性である転移性脳腫瘍や神経膠腫、悪性リンパ腫など多岐にわたり、診断により治療法が異なります。一般的に良性のものは手術による摘出が行われ、悪性腫瘍は摘出または生検を行い術後に診断に応じた様々な放射線照射や化学療法を行います。

③もやもや病
もやもや病は小児の脳卒中の原因として代表的で、過呼吸時に一過性の脱力発作を起こすのが特徴です。成人では脳梗塞だけでなく脳出血を引き起こすことがあります。当科ではもやもや病の専門外来を開設しており、我が国を代表するもやもや病治療施設の一つです。症状の有無や脳血流を参考に血行再建術を行います。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。)-ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等-処置1:なし-処置2:1あり 97 26.44 20.84 7.22% 59.33
050080xx02010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。)-経カテーテル弁置換術等-処置1:なし、1あり-処置2:1あり-副病:なし 26 21.39 14.74 26.92% 85.00
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-ステントグラフト内挿術-処置2:なし 22 13.73 10.18 4.55% 76.09
050210xx97000x 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、1,3あり-処置2:なし-副病:なし 21 7.43 9.59 0.00% 71.05
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等-処置2:1あり 18 24.89 27.01 22.22% 68.89
①大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症、肺動脈弁閉鎖不全症など
心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症、他)による心不全あるいは突然死を含めた生命予後の改善のために手術を行っています。人工弁置換術または弁形成術を行い、可能な限り弁形成術を行う方針としています。身体への負担が少ないように、手術の低侵襲化にも積極的に取り組み、小切開・小開胸手術も導入しています。

②大動脈弁狭窄症
従来の人工弁置換術と比べて、身体への負担が少ないことから、早期の回復が期待できると考えられています。これまでは、高齢であるという理由や、合併症の存在により手術に伴う危険性が高いという理由で、手術の対象外となっていた患者さんにも治療が可能となりました。一般に7-10日間前後の入院を必要としています。

③大動脈瘤(ステントグラフト内挿術)
人工血管置換と異なり、動脈内にステントグラフトを挿入することにより、動脈瘤を内側から覆うことによって、動脈瘤にかかる血圧を無くしてしまうことで破裂を防ぐ方法です。人工血管置換術と異なり、太ももの付け根の小さな創から、レントゲンをみながら手術を行うため、体への負担は小さいものとなります。ただ、動脈瘤の場所や形により、適応できない場合が多々あります。ただ、悪い部分を取り替えてしまうわけではないため、経過観察中に追加での治療が必要となる場合があります。そのため、定期的な受診が必須となります。最近では、動脈瘤の部位から別れる小さな枝が後々悪影響を及ぼすことが知られており、積極的にこの枝を詰めてしまうことで、長期成績の安定を目指しています。

④徐脈性不整脈
徐脈性不整脈とは、洞不全症候群や完全房室ブロック、徐脈性心房細動といった脈が遅くなる不整脈のことです。時に失神や心不全の原因となり、その予防のためにペースメーカーが必要となります。また、ペースメーカーは電池で作動しているため、ある時期になると電池消耗のために電池交換(本体交換)を行わなければなりません。最近ではリードレスペースメーカーという新しい小型のペースメーカーが登場し、当科でもリードレスペースメーカーの手術を受けることも可能です。

⑤大動脈瘤(大動脈瘤切除術)
大動脈瘤はほとんど症状がないまま進行し、破裂する直前になって痛みがでる病気です。破裂した場合、ほとんどの方は助かりません。よって、破裂する前に発見、治療を行うことが大事です。発見にはCT検査が非常に有効です。70歳以上の方、高血圧や喫煙者に特に多い病気ですので、一度検査されることをお勧めします。
小児外科・成育外科・小腸移植外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060570xx99x0xx その他の消化管の障害-手術なし-処置2:なし 212 2.18 6.91 0.00% 5.79
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 45 3.91 7.67 2.22% 7.89
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 35 3.00 2.73 0.00% 3.49
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎-手術なし-処置2:なし 33 6.88 9.45 0.00% 14.12
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患-精索捻転手術等 28 3.07 3.53 0.00% 5.21
①食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)
食道、胃、十二指腸、小腸、大腸と言われるいわゆる「消化管」には様々な理由で炎症が起こることがあります。小児外科で多く診療するのは細菌に伴う感染による炎症です。急性虫垂炎や胆管炎などの疾患とも鑑別を要するため、小児外科医が診療・治療に当たるケースが多く、抗生剤による治療が必要となります。

②鼠径ヘルニア
鼠経ヘルニアは主に乳児期に鼠経部が膨隆することで発見されますが、小学生、中学生になってはじめて気がつく場合もあります。治療は原則手術が必要であり、当院では男児では主に鼠経部切開による鼠経ヘルニア根治術を、女児では腹腔鏡下鼠経ヘルニア根治術を選択しています。どちらも2泊3日の短期入院での治療をおこないます。

③胆管(肝内外)結石、胆管炎
肝臓で作られた消化酵素である胆汁は肝臓内、肝臓外の胆管を経由し十二指腸へと流れます。この胆汁の流れが滞ったり、胆管の通過が悪くなると胆管内に石ができたり炎症が起こることがあります。発熱・腹痛・嘔吐などの症状、黄疸・肝機能障害などの検査値異常を呈することが多く、抗生物質による点滴加療や、内視鏡を用いた結石除去などの治療を行います。

④精巣捻転・精巣上体炎
小児の陰嚢の痛みの原因として、精巣捻転と精巣上体炎は重要な疾患です。精巣捻転は、精索がねじれることで精巣への血流が障害され、突然の強い痛みや腫れ、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。血流障害が続くと精巣が壊死する可能性があるため、早急な手術が必要です。一方、精巣上体炎は精巣上体に炎症が生じる病気で、陰嚢の痛みや腫れ、発熱を伴うことがありますが、痛みは徐々に進行することが多く、治療は抗菌薬投与や安静などの保存的治療が中心となります。両者は症状が似ており鑑別が難しい場合がありますが、急激に発症した強い陰嚢痛がみられる場合には、精巣捻転を念頭に置いて診断を行う必要があります。診断には超音波検査による血流評価が重要であり、異常が認められた場合には速やかに手術が検討されます。陰嚢の痛みや腫れを認めた際には、できるだけ早く医療機関を受診することが大切です。

⑤胆道閉鎖症
胆道閉鎖症は出生後便色がうすくなり、また黄疸がひかないことで気付かれる病気で、生後60生日にまでに根治術をうけることが推奨されています。しかし、術後の胆汁排泄が不十分で、胆汁性の肝硬変がすすみ、食道静脈瘤の合併や、肝不全のため肝移植の適応となることもあります。当科では初回根治術から、合併症の治療、肝移植まで、継続して治療を行っています。本疾患は小児慢性特定疾患且つ、指定難病です。

⑥先天性横隔膜ヘルニア
先天性横隔膜ヘルニアは生まれつき横隔膜の形成されないか十分な強度がなく、患側の胸腔内に腸管などの臓器が陥入して肺の成長を妨げ、呼吸不全、循環不全を合併する新生児外科稀少疾患です。多くは出生前に診断され、当院の周産母子センターでの管理となります。出生後も人工呼吸器や最重症例では膜型人工肺(ECMO)を装着し、循環の安定を待って根治術を行います。当院では北部九州、山口の重症症例が集まる、地域の中心施設です。本疾患は小児慢性特定疾患且つ、指定難病です。
産科婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 286 3.80 4.07 0.00% 58.63
120010xx99x30x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置2:3あり-副病:なし 253 3.99 4.12 0.40% 61.34
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍-子宮悪性腫瘍手術等-処置2:なし 129 12.18 9.84 0.78% 53.60
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍-子宮頸部(腟部)切除術等 71 5.10 2.92 0.00% 46.80
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり-副病:なし 65 3.75 3.96 0.00% 61.26
①子宮頸がん
子宮頸がんに対しては初回治療として手術もしくは放射線治療を行います。子宮の摘出方法は単純子宮全摘出術や広汎子宮全摘出術などがあります。病状によっては妊孕性温存手術や腹腔鏡手術も選択できます。手術のみで治療が終了する場合、10-20日間程度の入院が必要です。術後追加治療として放射線治療や抗がん剤治療が必要なこともあります。また再発した場合は抗がん剤治療がよく行われますが、最近は免疫チェックポイント阻害薬を使うことも多くなってきました。抗がん剤治療には3-7日程度の短期入院が必要です。

②卵巣がん
卵巣がんの治療は手術と抗がん剤治療の組み合わせで行い、3-4週間の入院が必要です。手術では子宮、両側の卵巣・卵管、リンパ節、大網を摘出します。抗がん剤を使用する場合には、腫瘍の性質に合わせた分子標的治療薬を併用する場合があります。再発した場合も抗がん剤治療が選択されることが多いです。抗がん剤治療には3-10日程度の短期入院が必要です。
総合周産期母子医療センター(母性胎児)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上)-手術なし-処置2:なし 130 4.22 6.11 1.54% 0.00
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常-子宮全摘術等 127 9.26 9.40 0.00% 34.02
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満)-手術なし-処置2:なし 70 6.06 11.83 0.00% 0.00
120160xx01xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患-子宮破裂手術等 39 14.33 12.73 0.00% 33.33
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常-手術なし 37 6.35 6.65 13.51% 34.70
①低出産体重に関連する障害
当科では低出生体重児やSGA児、LGA児に対して産科での入院管理を行っています。また、新生児黄疸に関しても産科入院管理で、光線療法を行っています。

②胎児及び胎児付属物の異常
当院は総合周産期母子医療センターであり、母体合併症に加え、胎児異常、胎盤位置異常など胎児付属物の異常を含めハイリスク妊娠を多く取り扱っています。分娩様式として帝王切開術を行う症例も多くあります。

③妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群は、母体においては全身の臓器障害を起こす可能性があり、児においては胎児発育不全や早産のリスクもあります。当センターは母児の総合的な管理が可能な施設であり、福岡医療圏において重要な役割を担っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-片眼 476 4.14 2.49 0.00% 68.75
020220xx97xxx0 緑内障-その他の手術あり-片眼 242 6.57 4.52 0.41% 67.44
020160xx97xxx0 網膜剥離-手術あり-片眼 194 9.11 7.53 0.00% 54.64
020220xx01xxx0 緑内障-緑内障手術 濾過手術-片眼 139 11.77 8.69 0.72% 66.53
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患-手術あり-両眼 109 5.53 4.29 0.92% 66.17
①白内障
白内障は様々な原因で生じる水晶体の混濁で、最も多い原因が加齢によるものです。進行すると視力低下のみならず、羞明など様々な症状が生じます。白内障の手術は超音波乳化吸引術という約2-3mmの創の無縫合で行う手術が主流です。白内障が進行した場合はその程度に応じて、水晶体嚢内摘出術や嚢外摘出術を行なっています。入院期間は手術の種類によって異なりますが、3日〜4日となっています。

②緑内障
緑内障は多くの場合、初期の自覚症状に乏しく慢性に進行する疾患です。眼圧の高いものと眼圧の正常のものがあり、日本人には眼圧の正常な正常眼圧緑内障の割合が多いと言われています。緑内障の手術には大きく分けて2種類あり、一つは眼球内の水分を眼外に導出する線維柱帯切除術、もう一つは眼球内の水分の排出口を拡大する線維柱帯切開術があります。最近ではそれぞれの手術から派生した、様々なインプラント手術も行っています。入院期間は手術の種類によって異なりますが、1週間〜2週間となっています。

③裂孔原性網膜剥離
網膜剥離は若年者から高齢者まで起こり得る疾患です。若年者では外傷性が多く、中高年では後部硝子体剥離に伴うものが多くなります。若年者では眼球壁にシリコン製のバックル材料を縫い付ける強膜内陥術を行うことが多く、中高年では白内障手術も同時に行う硝子体手術が主体となります。両方の術式で入院期間は1週間程度となっています。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 73 8.07 5.84 1.37% 56.34
03001xxx0200xx 頭頸部悪性腫瘍-頸部悪性腫瘍手術等-処置1:なし-処置2:なし 62 14.21 12.45 4.84% 64.16
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫-鼓室形成手術等 54 4.30 6.06 0.00% 42.31
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍-手術あり 44 8.23 6.68 0.00% 50.98
03001xxx99x70x 頭頸部悪性腫瘍-手術なし-処置2:7あり-副病:なし 43 8.26 6.52 6.98% 66.63
①慢性副鼻腔炎
内服治療でも治らない慢性副鼻腔炎に対しては,鼻内より内視鏡で拡大して副鼻腔の入り口を大きく開けて鼻腔との通気を改善する手術を行います。通気の邪魔になっている鼻の粘膜腫脹(ポリープ)があれば同時に切除します。また副鼻腔にたまった膿や真菌塊も取り除きます。手術は、通常全身麻酔下で行われ経過がよければ1週間程度で退院となります。

②頭頸部悪性腫瘍
頭頸部とは眼球/脳を除く鎖骨上の部位で、頭頸部悪性腫瘍には舌癌をはじめとした口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、鼻・副鼻腔癌が含まれます。当科では、手術、化学療法(動注化学療法)、放射線療法を組み合わせた治療プロトコールにより、機能を温存した根治治療を目指しております。手術の際には機能再建を前提に、形成外科と密に連携を取っています。個々のケースによりますが、約1か月程度の入院が必要です。

③慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫-鼓室形成手術
慢性中耳炎/真珠腫性中耳炎に対し行います。中耳炎により穴が開いた鼓膜や真珠種に破壊された中耳の微細な構造物を清掃し、可能なら鼓膜から内耳までをつなぎ直して聴力改善を図ります。鼓室形成手術は2-3時間の手術で、通常3日程度の入院を要します。

④唾液腺腫瘍
唾液腺(耳下腺、顎下線、舌下腺、小唾液腺)は耳下部、顎下部、口腔内にある器官です。これらの場所に腫瘍が形成されることがあり、同部位の腫脹により気づかれて受診される方が多いです。基本的には、手術加療が第一選択となります。たとえば、比較的頻度の多い耳下腺腫瘍および顎下腺腫瘍では、顔面神経刺激装置を使用して安全に治療が行えるように配慮しております。良性腫瘍であれば、術後1週間以内で退院が可能です。

⑤頭頸部悪性腫瘍 (手術以外)
頭頸部とは眼球/脳を除く鎖骨上の部位で、頭頸部悪性腫瘍には舌癌をはじめとした口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、鼻・副鼻腔癌が含まれます。当科では、手術、化学療法、放射線療法を組み合わせた治療プロトコールにより、機能を温存した根治治療を目指しております。放射線科と連携しての放射線薬物療法、また再発・進行頭頸部癌に対するがん免疫治療や薬物療法を行っています。がん免疫療法は3日間、放射線薬物療法は約2か月程度の入院が必要です。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020xx99x5xx 甲状腺の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり 107 13.41 8.46 0.00% 56.27
11001xxx01x0xx 腎腫瘍-腎(尿管)悪性腫瘍手術等-処置2:なし 69 10.45 10.12 2.90% 72.91
100020xx99x2xx 甲状腺の悪性腫瘍-手術なし-処置2:2あり 61 12.95 5.83 0.00% 61.31
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 48 3.98 2.57 0.00% 68.73
010010xx9903xx 脳腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:3あり 26 13.27 17.40 3.85% 65.81
①甲状腺癌
甲状腺癌は、女性に多い疾患で好発年齢は30-60歳です。首のしこりや嗄声などの症状で見つかることが多いですが、超音波検査など画像検査で偶然見つかる場合もあります。肺転移などの転移が先に発見される場合もあります。確定診断には細胞診・組織診が必要で、治療は外科的切除が原則です。当科では、術後再発予防目的あるいは再発・転移に対する治療目的に放射性ヨウ素内用療法を行っています。九州・山口各県から紹介を受けた患者さんの治療を行い、多くの治療実績を持っています。

②腎細胞癌
腎細胞癌は、中年以降の男性に多い疾患です。血尿や痛みなどの症状の他に、偶然に画像検査で発見される頻度が増えています。これまでは、手術が標準治療でしたが、低侵襲な凍結療法が保険適応となり、当院当科でも2014年より導入しました。腎機能温存が可能で、手術と同程度の治療成績が得られており、手術の難しい高齢者や併存疾患のある方、腎機能が低下した方にも治療可能です。

③大腸ポリープ
大腸の粘膜に生じたイボ状の隆起性病変の相称です。大腸ポリープの多くは腫瘍性のものであり、中でも腺腫と呼ばれるものが最も多く、大腸癌が含まれることもあります。診断および治療のために、内視鏡を見ながらスネアを用いて粘膜層を切除し、病変を回収します。径6mm~2cmの腺腫や早期大腸癌が適応となります。

④脳腫瘍
転移性脳腫瘍は、他臓器の癌が血流にのって頭蓋内に到達して生じます。脳転移を来しやすいものは、肺癌や乳癌です。外科的手術が施行されることもありますが、多発することもしばしばで、多くの症例で放射線治療が施行されます。病変のサイズ、個数により全脳照射や定位放射線治療を選択します。当科で行っている定位放射線治療は、病変を正確に狙って治療することが可能です。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x4xx てんかん-手術なし-処置2:4あり 37 9.24 5.90 0.00% 31.08
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー-処置2:4あり-副病:なし 36 16.53 15.45 5.56% 57.03
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等-処置2:なし-副病:なし 24 25.21 12.28 25.00% 68.92
010090xxxxx0xx 多発性硬化症-処置2:なし 21 21.76 11.75 0.00% 38.48
010130xx99x4xx 重症筋無力症-手術なし-処置2:4あり 20 16.05 15.11 0.00% 54.30
①てんかん
てんかんは、神経細胞が過剰に興奮することで、発作性の症状(痙攣や意識障害)が反復性に起こる脳の病気です。診断が難しい場合には、長時間脳波モニター検査を行っております。抗てんかん薬で治療を行いますが、薬剤調整をしても発作がなかなか治まらない場合には、脳神経外科と連携して外科的治療も検討いたします。(以下削除)また重篤な発作を起こした際の緊急入院にも対応しています。

②免疫介在性・炎症性ニューロパチー
末梢神経の障害が原因で四肢の脱力やしびれ感をきたす疾患をニューロパチーといいます。免疫が関与する代表的なニューロパチーとして、ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発神経炎が挙げられますが、当院では特に後者の患者さんを多く見ています。ステロイドや免疫グロブリン、血漿浄化療法などの免疫治療を症状に応じて選択して治療を行います。

③運動ニューロン疾患
運動ニューロン疾患は、運動神経が主に侵されていく神経変性疾患の総称です。筋萎縮性側索硬化症(ALS)が代表的で、その他に原発性側索硬化症(PLS)、球脊髄性筋萎縮症(SBMA)、脊髄性筋萎縮症(SMA)などが該当します。それぞれ診断が難しく、適切な検査・診断の後にそれぞれの疾患について他の医療機関と連携を取りながら治療とケアにあたっています。特にSMAでは核酸医薬品などの画期的な治療薬が開発されてきています。

④多発性硬化症
多発性硬化症は中枢神経の突起(軸索)を取り囲んでいる鞘(髄鞘)が炎症で剥がれてしまい、目が見えづらくなったり,手足がしびれたり力が入らなくなったりする疾患です。このような炎症が時間や中枢神経内の場所を変えて良くなったり悪くなったりを繰り返します多発します。症状が急に出現してきたときにはステロイドという炎症を抑える薬剤を内服や点滴で使用します。また炎症が再び生じないよう、長期的に炎症を抑えるための治療薬を症状に応じて使用します。

⑤重症筋無力症
重症筋無力症は、末梢神経と筋肉の接ぎ目(神経筋接合部)において、筋肉側の受容体が自己抗体により破壊される自己免疫の病気です。全身の筋力低下、易疲労性が出現し、特に眼瞼下垂、複視などの眼の症状を起こしやすいことが特徴です。飲み込みが上手く出来なくなる場合もあります。重症化すると呼吸筋の麻痺をおこし、呼吸困難を来たすこともあります。患者さんの症状や状態に応じて、症状を抑える薬や免疫をコントロールする治療法などが選択されます。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)-皮膚悪性腫瘍切除術等-処置2:なし 91 8.14 6.92 1.10% 72.82
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物-皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等-処置1:なし 59 3.76 3.77 0.00% 49.39
080190xxxxxxxx 脱毛症 34 3.27 3.29 0.00% 39.74
080220xx99xxxx エクリン汗腺の障害、アポクリン汗腺の障害-手術なし 25 3.28 3.15 0.00% 33.04
080006xx99x3xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)-手術なし-処置2:3あり 22 5.14 5.82 0.00% 65.55
①基底細胞癌、有棘細胞癌
高齢者の顔に発症することが多い皮膚癌です。早期発見・早期治療を行えば転移することはほとんどなく、手術により治療します。切除で生じた皮膚の欠損を単純に縫い閉じることができない場合には皮膚移植術や皮弁作成術を行うことがあります。

②良性腫瘍、母斑
脂肪腫、脂腺母斑、色素性母斑などさまざまな良性腫瘍の切除を行っています。なるべく小さな傷痕、なるべくきれいな傷痕となるように細心の注意を払っています。比較的大きな母斑の場合、何回かに分けて手術を行うことがあります。

③脱毛症
狭い範囲の円形脱毛症は主に外用療法で治療しますが、急速に進行するもの、広範囲におよぶものでは、入院の上ステロイドパルス療法を行うことがあります。

④エクリン汗腺の障害、アポクリン汗腺の障害
自己免疫の異常により全身の汗腺が障害され、全身性の発汗障害をきたす場合、体温調節が難しく熱中症等のリスクになります。発汗テストで発汗がないことが証明された場合、入院の上ステロイドパルス療法を行い免疫を抑える治療を行うことがあります。

⑥黒色腫
黒いシミやホクロのような病変として発症し、次第に拡大、隆起してきます。進行するとリンパ節や内臓に転移します。転移がない場合や転移がリンパ節のみの場合は手術を行います。遠隔転移があり手術ができない場合は免疫療法や化学療法により治療します。リンパ節転移の有無を判定するため、センチネルリンパ節生検を行うことがあります。

⑦悪性黒色腫の転移
悪性黒色腫が所属リンパ節を超えて転移をした場合、手術で癌をすべて取り除くことができなくなります。こうした患者さんに対し、新しい治療薬である免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、ペンブロリズマブなど)やBRAF遺伝子変異標的療法(ダブラフェニブ/トラメチニブ、エンコラフェニブ/ビニメチニブなど)などを用いた治療を行い、良好な治療成績をおさめています。
泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり 202 2.03 2.45 0.00% 70.69
11001xxx01x0xx 腎腫瘍-腎(尿管)悪性腫瘍手術等-処置2:なし 91 13.08 10.12 0.00% 62.25
110070xx99x20x 膀胱腫瘍-手術なし-処置2:2あり-副病:なし 74 15.76 8.64 0.00% 71.01
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:なし 68 7.69 6.81 0.00% 71.49
110070xx03x20x 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:2あり-副病:なし 64 6.83 6.63 0.00% 70.67
①前立腺悪性腫瘍
前立腺は男性のみにある臓器のひとつです。前立腺癌は比較的高齢男性に多い疾患で、我が国でも男性のがん患者の中で最も多い疾患です。この原因としては生活の欧米化が関与しているのではないかと考えられています。前立腺癌は、早期に発見されればそれほど怖い病気ではありません。前立腺癌と診断された方は、是非とも専門医にご相談をされてください。

②腎悪性腫瘍
腎臓にできる腫瘍の大半は悪性で腎がんと呼ばれます。発生頻度は人口10万人あたり2.5人程度です。男女比は約3:1で男性に多い傾向があります。病気の完治を目指す場合、現在手術以上の治療法はありません。当科においても腎癌の患者様には手術を第一にお勧めしています。最近は患者様の術後の回復が早いロボット手術、腹腔鏡下手術を選択する機会が増えつつあり、是非とも専門医にご相談をされてください。

③膀胱悪性腫瘍
膀胱がんは膀胱上皮が悪性変化したもので、膀胱内に多発性に発生することが多く、男女比では約3倍男性に多いがんです。痛みなどの症状を認めない血尿(無症候性血尿)が最も膀胱がんを疑う症状としてあげられます。一度でも肉眼的血尿を認めた方は、泌尿器科診察をお受けになられることをお勧めします。また、膀胱癌と診断された方は、是非とも専門医にご相談をされてください。
救命救急センター
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
150040xxxxx0xx 熱性けいれん-処置2:なし 17 2.88 3.51 11.76% 1.65
160980xx0100xx 骨盤損傷-仙腸関節脱臼観血的手術等-処置1:なし-処置2:なし 15 16.80 30.89 100.00% 70.60
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置2:なし-副病:なし 13 5.00 7.99 15.38% 8.15
010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置2:なし-副病:なし - - 6.89 - -
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし - - 9.83 - -
①熱性けいれん
当院では⼩児救命救急センターとして、重篤⼩児救急に対応しています。特に⼩児のけいれん重積は、熱性けいれんが最多であるものの、急性脳症など重篤な疾患の可能性があり、時間外でも迅速にCT、MRI、脳波検査等を⾏える体制を整えています。

②骨盤損傷
高エネルギー外傷(交通事故や高所からの転落など)により発生する代表的な損傷の一つが骨盤損傷です。骨盤内の動静脈や骨折部位からの持続的な出血は、出血性ショックを引き起こし、最悪の場合、致死的な出血に至る可能性があります。このため、骨盤の早急な固定や血管カテーテルを用いた止血術(IVR)など、迅速かつ適切な対応が不可欠です。また、骨盤損傷は多発外傷の一環であることが多く、当院では24時間体制で多発外傷に対応可能な診療体制を整えています。

③頭蓋・頭蓋内損傷(手術なし)
頭部外傷は様々な受傷機転で起きます。特に小児では意識障害や神経学的な所見が分かりづらいことがあり、24時間小児スタッフが対応できる当センターでは積極的に小児頭部外傷の救急搬送や転院搬送を受け入れています。

④急性腎不全・呼吸不全・循環不全
敗血症、肺炎、外傷、膵炎などで腎代替療法が必要となった急性腎不全や、体外循環管理が必要となった急性呼吸不全・循環不全患者に対し、24時間対応できる設備が整っています。

⑤心停止後症候群
心停止蘇生後など、脳機能保護のために厳重な体温管理が必要な患者に対し、特殊なカテーテルを挿入し、深部体温を適切に保ちながら全身管理を行います。
麻酔科蘇生科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010120xx99xxxx 特発性(単)ニューロパチー-手術なし 14 2.00 5.54 0.00% 71.00
070343xx99x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-手術なし-処置2:なし - - 13.32 - -
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-その他の手術あり-処置2:なし - - 15.41 - -
070350xx97xxxx 椎間板変性、ヘルニア-その他の手術あり - - 15.94 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.33 - -
①特発性(単)ニューロパチー
末梢神経の1本が障害される病気で、整形外科疾患に分類されます。主な原因は神経の圧迫で、手根管症候群や橈骨神経麻痺、腓骨神経障害、足根管症候群などが代表的な例です。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 146 34 26 61 11 69 1 第8版
大腸癌 107 105 132 94 59 170 2 第9版
乳癌 185 357 41 27 27 146 1 第8版
肺癌 251 43 109 129 163 245 1 第8版
肝癌 10 46 18 24 21 206 2 第6版(補訂版)
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は、全入院患者のうち約40%ががん患者さんです。このうち、5大癌について初発症例ステージ別件数及び再発症例件数を示しています。
再発症例には治癒した後の再発事例に加えて、初回治療中の増悪事例も含まれます。また抗がん剤治療や放射線治療等を行っている場合は入院する度に再発症例として集計されるため、実際の再発症例数よりも多くカウントされています。なお、「不明」には診断目的の検査入院などが含まれます。
この初発・再発の定義や病期分類の基準とその版数は、「2024年度 DPC導入の影響評価に係る調査」に準拠しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 19 11.58 49.95
中等症 46 17.83 68.87
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
肺炎(細菌性肺炎)は、わが国の死因の第5位を占めており、特にご高齢の方での死亡原因として重要です。当院は特定機能病院ですので、持病を抱えた患者さんや重症化して人工呼吸管理が必要な患者さんに対して他科と共同してより高度な医療を提供することが可能です。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 41 21.22 70.17 37.04%
その他 13 20.23 56.85 3.70%
腎・高血圧・脳血管内科では、脳梗塞急性期の患者さんに対しては、血栓溶解療法(rt-PA静注療法)やカテーテルによる血栓除去治療で対応するとともに、全身管理(呼吸循環管理)・リスク管理を行い症状の軽減に努め、リハビリテーション治療を速やかに開始します。脳血管狭窄を有する患者さんに対しては、適切な検査を行うことで適切な治療法を選択し、脳梗塞発症の予防を行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
血液・腫瘍・心血管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 56 3.38 2.57 0.00% 68.77
K921-31 末梢血単核球採取(採取のみ) 48 5.46 2.88 8.33% 60.48
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 17 2.59 2.12 0.00% 61.53
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 13 2.77 3.85 0.00% 70.62
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -
①経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)
足の付け根の静脈から細い電極カテーテルを心臓内に挿入し、不整脈を起こす原因となっている異常な電気活動を焼き切る(焼灼:アブレーション)治療法です。心房細動や、左心房・左心室で旋回したり異常興奮を起こしている不整脈に対して、右心房から左心房へ小さい穴を開けてカテーテルを挿入します。

②末梢血単核球採取
末梢血から体外循環装置を用いて単核球分画を採取する処置で、末梢血幹細胞移植に用いる造血幹細胞を採取する場合や、再発・難治性の悪性リンパ腫や急性リンパ性白血病の患者さんに対する免疫細胞療法(CAR-T療法)に用いるT細胞を採取する場合に行われます。

③経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他)
足の付け根の静脈から細い電極カテーテルを心臓内に挿入し、不整脈を起こす原因となっている異常な電気活動を焼き切る(焼灼:アブレーション)治療法です。発作性上室頻拍、心房粗動、心室頻拍など心房や心室で旋回したり異常興奮を起こしている不整脈に対して、その発生源となる心筋をカテーテルで修飾します。

④経皮的冠動脈形成術(その他)
心筋梗塞や狭心症に対して、手首や足の付根の動脈からカテーテル(細い管)を心臓の表面にある冠動脈(心臓を養う動脈)まで挿入し、狭くなった箇所を細いバルーンで拡張します。金属性の編み目状の筒(ステント)が留置できないような小さい血管に対して薬剤を表面にコーティングしたバルーンを使用することで、再狭窄を防ぎます。

⑤同種骨髄・同種末梢血幹細胞移植
通常の化学療法だけでは治すことが難しい血液腫瘍などに対して、完治を目指して行う治療です。大量の化学療法や放射線治療などからなる移植前処置のあとに、ドナーから採取した造血幹細胞を点滴で投与します。移植前治療による腫瘍細胞の減少に加えて、ドナーのリンパ球が患者さんの腫瘍細胞を攻撃する抗腫瘍効果も期待できます。
免疫・膠原病・感染症内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) etc. 46 7.13 17.57 6.52% 58.87
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 14 3.64 2.43 0.00% 61.07
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) - - - - -
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
①抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頚部その他)
腫瘍グループでは、切除不能・再発食道癌、胃癌、大腸癌に対して、抗がん剤治療や分子標的治療を積極的に行っています。一部の患者さんでは、血管内に刺した細い管(カテーテル)を皮下に留置(リバーバーとも呼ばれます)しておき、必要なときに対外から接続して薬剤などを投与できるするようにしています。リバーバーは埋め込み型のため、通常の日常生活が送れることと、抗がん剤を投与する機会が多い方や静脈が細く注射の難しい方、薬剤の投与時間が長い方などに外来で治療が行うことができるなどの利点があります。

②経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)
足の付け根の静脈から細い電極カテーテルを心臓内に挿入し、不整脈を起こす原因となっている異常な電気活動を焼き切る(焼灼:アブレーション)治療法です。心房細動や、左心房・左心室で旋回したり異常興奮を起こしている不整脈に対して、右心房から左心房へ小さい穴を開けてカテーテルを挿入します。
消化管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 269 1.37 2.47 0.00% 64.28
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 81 3.84 8.38 0.00% 66.26
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 67 4.64 9.02 1.49% 72.42
K526-22 内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 62 2.47 8.27 0.00% 69.34
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 56 2.30 4.41 0.00% 65.16
①内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
大腸に発生した、比較的平坦な形をしたポリープや早期癌を切除する内視鏡治療です。手技としては、消化管の壁(粘膜下層)に生理食塩水などを注入して病変を持ち上げた後に、スネアと呼ばれる通電可能な金属製の輪を用いて腫瘍を切除します。ただし、この方法はスネアを使用するため、一度に切除できる腫瘍の大きさには制限があります。

②早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術
早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術(ESD)は、大腸に発生した主に早期癌を切除する内視鏡治療です。通電可能なさまざまな切除器具(ナイフ)を用いる方法です。消化管の壁(粘膜下層)に生理食塩水などを注入して病変を持ち上げながら、粘膜下層を切除器具で剥離し、腫瘍を切除します。

③内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術
胃や十二指腸に発生した、比較的平坦な形をしたポリープや早期癌を切除する内視鏡治療です。手技としては、消化管の壁(粘膜下層)に生理食塩水などを注入して病変を持ち上げた後、スネアと呼ばれる通電可能な金属製の輪を用いて腫瘍を切除します。ただし、この方法はスネアを使用するため、一度に切除できる腫瘍の大きさには制限があります。

④内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術:ESD)
食道に発生した主に早期癌を切除する内視鏡治療です。この方法は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)と異なり、スネアではなく通電可能なさまざまな切除器具(ナイフ)を用います。消化管の壁(粘膜下層)に生理食塩水などを注入して病変を持ち上げながら、粘膜下層を切除器具で剥離していくため、理論上は一度に切除できる腫瘍の大きさに制限がありません。
腎・高血圧・脳血管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 47 13.34 14.40 8.51% 63.51
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 13 14.23 14.77 0.00% 64.15
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -
①末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)
内シャント造設術: 進行した慢性腎臓病を患い血液透析療法を必要とされる方に、血液透析のための十分な血流量を透析器に送り込むことを目的に、前腕の動脈と静脈をつなぎ合わせて静脈に動脈の血液を流すことにより静脈の血流量を増やし、穿刺しやすく、止血しやすい血管を造ることを目的としています。

②連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術
腹膜透析カテーテルを腹腔内に設置する手術: 進行した慢性腎臓病を患い腹膜透析療法を必要とされる方に、ご自身のお腹の中に透析液を注入したり、体内の老廃物が含まれた透析液を体の外に排出するためのカテーテルを腹腔内に留置します。
内分泌代謝・糖尿病内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 77 1.48 1.71 0.00% 66.04
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 24 1.83 5.96 0.00% 69.33
K171-21 内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術(下垂体腫瘍) 22 7.23 16.14 0.00% 54.55
K530-3 内視鏡下筋層切開術 20 6.30 8.25 5.00% 55.85
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 20 1.85 7.05 0.00% 69.30
①内視鏡的ポリープ切除術(EMR、ESD)
糖尿病では、大腸の悪性腫瘍や良性腫瘍を高率に合併します。当科では合併する大腸の腫瘍性病変に対して内視鏡的治療を行っています。内視鏡治療の種類として、内視鏡的粘膜切開剥離術(ESD)と内視鏡的粘膜切除術(EMR)などがあります。悪性が疑われる病変に対しては2cm以上であればESD,2cm未満でも線維化が想定されればESD,それ以外の悪性腫瘍や良性腫瘍に対してはEMRが選択されます。

②内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術(下垂体腫瘍)
当科で診断する下垂体腫瘍の中には、治療のため手術を必要とする場合があります。その場合には脳神経外科と連携し治療を行っています。下垂体腫瘍に対しては内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術と、負担の少ない術式である内視鏡治療が行われています。

③内視鏡下筋層切開術
手術室で全身麻酔下に行いますが、通常の胃カメラと同じように口から内視鏡を入れ、食道の内側から筋肉を切る治療です。この治療法の確立によって、おなかにメスを入れることなく、外科手術と同等の治療効果が期待できます。

④内視鏡的胃粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術)
糖尿病では、食道癌、胃癌、大腸癌などの悪性腫瘍を高率に合併します。当科では合併する食道や胃、大腸の早期の腫瘍性病変に対して内視鏡的治療を行っています。内視鏡治療の種類として、比較的大きな範囲の腫瘍を切除する内視鏡的粘膜切開剥離術(ESD)は有用で負担の少ない治療法です。
肝臓・膵臓・胆道内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 115 3.63 9.76 6.96% 69.21
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 94 2.37 5.78 3.19% 60.54
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 30 5.47 10.93 3.33% 65.30
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 25 4.12 9.04 4.00% 68.64
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 24 1.58 13.88 8.33% 66.96
①内視鏡的胆道ステント留置術
内視鏡的胆道ステント留置術は、総胆管結石や膵・胆道腫瘍に伴う胆管狭窄に対して行われます。内視鏡を用いて胆管にステントを留置することで、胆汁の流れを良くする治療法(ドレナージ)です。主膵管(膵液の流れ道)と胆管(胆汁の流れ道)の共通の出口である十二指腸主乳頭を切開する内視鏡的乳頭切開術に続けて行うこともあります。膵炎や出血などの合併症があるため、適切な術前術後管理が重要となります。

②内視鏡的膵管ステント留置術
内視鏡的膵管ステント留置術は、慢性膵炎に伴う膵石や膵管狭窄、膵腫瘍に対して主に行われます。内視鏡を用いて膵管にステントを留置することで、膵液の流れを良くする治療法(ドレナージ)です。主膵管(膵液の流れ道)と胆管(胆汁の流れ道)の共通の出口である十二指腸主乳頭を切開する内視鏡的乳頭切開術に続けて行うこともあります。膵炎や出血などの合併症があるため、適切な術前術後管理が重要となります。

③抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)
膵癌の化学療法(オニバイド+5FU/LV療法・FOLFIRNIOX療法)を導入する際に薬を安定して入れるための器具(CVポート)を体の中に入れる処置です。首や鎖骨近くの太い血管に細い管を入れ、皮膚の下に埋め込みます。腕の血管を傷めにくく、点滴時の痛みや漏れを減らすことができます。末梢の点滴ルート確保が難しい場合にも行います。

④内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)
内視鏡的乳頭切開術は、主膵管(膵液の流れ道)と胆管(胆汁の流れ道)の共通の出口である十二指腸主乳頭を内視鏡を用いて切開する治療方法です。引き続き、総胆管結石を除去する治療(総胆管結石除去術)や胆汁・膵液の流れを良くする治療(内視鏡的胆道ドレナージ、胆管ステント留置術、膵管ステント留置術)を行います。膵炎や出血などの合併症もあるため、適切な術前術後管理が重要となります。

⑤内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術
内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術(EVL)とは、肝硬変などが原因で食道や胃にできる静脈瘤に対する低侵襲な治療法の一つです。内視鏡の先端に装着した専用の器具で静脈瘤を吸引し、小さなゴムバンドで吸引した静脈瘤の根元を縛り上げる(結紮する)ことで血流を遮断します。静脈瘤が破裂すると胃や食道に大量に出血し、命に関わることもありますが、静脈瘤が破裂した時の緊急止血や、破裂を予防する目的でEVLを行います。

⑥超音波内視鏡下穿刺吸引法
超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)は、EUSを用いて対象物を描出し、胃や十二指腸を通して針を刺すことで、細胞や組織を採取する方法です。膵癌などの膵腫瘍、自己免疫性膵炎、癌のリンパ節転移の診断、などに有用であり、当科では非常に多くの患者さんに施行しています。更にEUS-FNAの手技を応用して、膵周囲の液体貯留や閉塞性黄疸に対する治療(ドレナージ)を行うことが可能となり、超音波内視鏡下瘻孔形成術と呼ばれます。

⑦ラジオ波焼灼術
ラジオ波焼灼術(RFA)とは、肝細胞癌に対する内科的な治療法の一つです。腹部超音波検査で観察しながら、皮膚から体内にRFAの電極針を刺入し、肝臓の病変部に直接針を穿刺して針周囲に熱を発生させ、癌を凝固させて治療します。外科的肝切除術と異なって皮膚に手術創が残ったり、著しく肝機能が障害されたりすることがない比較的侵襲性の低い治療です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 186 1.18 2.61 1.08% 67.70
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 54 1.15 3.19 1.85% 57.13
K570-3 経皮的肺動脈形成術 47 1.51 2.98 0.00% 70.30
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 45 3.24 3.31 0.00% 70.49
K604-24 植込型補助人工心臓(非拍動流型)(91日目以降) 32 0.00 17.16 3.13% 51.78
①経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)
不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション治療)は、心房細動と心房頻拍などの頻脈性不整脈の発生源となっている心筋細胞を高周波の通電によって焼灼し、不整脈を根治する治療です。静脈麻酔下で多くは鼠径部と頚部の静脈からカテーテルを心臓まで挿入し、2時間程度で不整脈の発生源を診断、焼灼し根治します。最新の3Dマッピングシステムを活用し、従来の高周波カテーテルアブレーション以外にもクライオバルーン、レーザーバルーンなどの最新機器を用いて治療を行っています。入院期間は4~7日です。

②経皮的肺動脈形成術
経皮的肺動脈形成術は、肺動脈が血栓で慢性的に閉塞する慢性血栓閉塞性肺高血圧症に対するカテーテル治療です。まれに血栓以外の原因で肺動脈が狭窄していることもあります。頚部もしくは鼠径部の静脈からカテーテルを肺動脈まで挿入し、2〜3時間程度かけて狭窄・閉塞部位をバルーンで拡張します。入院期間は3~5日です。

③経皮的冠動脈ステント留置術(その他)
経皮的冠動脈ステント留置術は、狭心症、無症候性心筋虚血、心筋梗塞などの冠動脈疾患に対して行われるカテーテルインターベンションです。橈骨動脈(手首の動脈)または鼠径部の動脈からカテーテルを冠動脈まで挿入し、1〜2時間程度で石灰化病変の切削や粥腫の切除などと組み合わせて狭窄部位のバルーン拡張により狭窄・閉塞を解除し、その後ステントを留置して血管の拡張を保持します。入院期間は3~5日です。

④植込型補助人工心臓
人工心臓は心臓のポンプ機能を代替する医療機器であり、植込型LVADはポンプ本体を体内に置くものです。薬物治療や他の非薬物治療にも関わらず進行する重症の心不全患者さんに対して行われます。主には心臓移植へのブリッジ目的ですが、状態が悪く一定期間循環を補助して心臓移植を目指すため、また心臓移植適応とならない場合の長期在宅補助人工心臓治として実施されます。

⑤経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)
経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)は、大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療です。大腿動脈や頸動脈、心尖部、上行大動脈から小切開のみでカテーテルを心臓まで挿入し、X線透視と経食道心エコーで観察しながらステント型の人工弁を留置します。手術はカテーテル治療専門医、心臓外科専門医、心エコー専門医、心臓麻酔専門医などからなるチームで実施します。所要時間は2~3時間程度です。入院期間は病状によって異なりますので担当医にお尋ねください。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5621 動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術) 24 1.25 1.17 4.17% 2.50
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 22 1.41 2.91 0.00% 10.05
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 16 1.56 4.50 6.25% 4.31
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独) 15 3.33 15.67 0.00% 1.40
K570-3 経皮的肺動脈形成術 - - - - -
①動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術)
動脈管開存症は新生児期、乳児期には心不全症状を起こす代表的な先天性心疾患であり、小さな動脈管でも将来的に感染性心内膜炎のリスクとなります。これまでは外科手術しか方法がありませんでしたが、カテーテルによる閉鎖が可能になり、より低侵襲に治療を行うことができます。

②経皮的心房中隔欠損閉鎖術
心房中隔欠損症は心房間の右左シャントにより心不全をきたす疾患です。カテーテルによる閉鎖術は塞栓子と呼ばれるdeviceを用います。適応を満たした欠損孔にしか対応できず、塞栓子の脱落や大動脈びらん、心タンポナーデなどの特徴的な合併症がありますが、低侵襲に治療可能です。

③血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他)
血管塞栓術は先天性心疾患の経過中に出現した側副血行路を塞ぐために行う手術です。チアノーゼが出現している場合には、肺血流を増やすための生理的な反応として大動脈と肺動脈の間に側副血行路が発達しますが、心内修復を行う根治術の際には術後の心不全の原因になりうるため、根治術前に金属コイルを用いた塞栓術を行います。

④心室中隔欠損閉鎖術(単独)
心室中隔欠損症は乳児期に心不全を来す疾患で、中には自然縮小する場合もありますが、欠損孔が大きい場合には早期に治療が必要です。カテーテルによって閉鎖することができないため、開心術にて欠損孔を閉鎖する必要があります。
総合周産期母子医療センター(新生児内科)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 31 0.00 28.39 12.90% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 30 0.00 75.20 13.33% 0.00
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独) - - - - -
K570-2 経皮的肺動脈弁拡張術 - - - - -
K5621 動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術) - - - - -
①新生児仮死蘇生術(仮死第1度)
お母さんのお腹から出てきた赤ちゃんが、生きるためにまず必要なことは、呼吸をすることです。早く生まれた赤ちゃんや出生後に呼吸が弱くなる可能性がある赤ちゃんに対して、出生後速やかに皮膚刺激、気道確保を行い呼吸を促します。これらの処置を行った後も呼吸が弱い赤ちゃんに対しては、口鼻にマスクを当てて人工呼吸を行うことがあります。

②新生児仮死蘇生術(仮死第2度)
新生児仮死蘇生術(仮死第1度)の処置を行った後も、呼吸が弱く持続的な人工呼吸が必要な赤ちゃんに対して、気管挿管を行い人工呼吸を継続します。
消化管外科、胆道・膵臓・膵臓移植・腎臓移植外科、呼吸器外科、乳腺外科、内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 108 1.88 8.44 0.93% 61.57
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 72 2.57 5.51 0.00% 69.88
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 66 1.91 5.26 0.00% 56.27
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 etc. 52 4.12 13.21 1.92% 68.40
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 31 1.45 11.55 0.00% 55.32
①乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない))
乳房切除術+センチネルリンパ節生検(K4763)の場合、前胸部にドレーンをいれることがありますので、入院期間は7日間を超えることがあります。

②内視鏡的胆道ステント留置術
胆管結石による胆管炎や胆管がん・膵がんなどが原因の胆管狭窄による黄疸や肝機能障害がみられる場合に内視鏡を用いて胆道ドレナージを行うことがあります。内視鏡下胆道ドレナージは本来流れていく十二指腸へ胆汁を通す処置で、狭くなった胆管にステントを通し、胆汁の流れを確保します。

③乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの))
乳癌の手術に対しては、病状により乳腺(乳房)は②部分切除または④(全)切除、腋窩リンパ節はセンチネルリンパ節生検または腋窩リンパ節郭清をそれぞれ選択することになります。②乳腺部分切除+センチネルリンパ節生検(K4762)の場合、腋窩部にドレーンをいれることがありませんので入院期間は約7日間と短くなります。

④腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術
結腸悪性腫瘍に対し、90%以上で腹腔鏡下手術を行っています。腹部の創が小さく、術後の痛みが少ない・整容性に優れるなどの利点がある手術です。進行癌に対しては腫瘍内科と連携しながら術前に化学療法を施行して腫瘍縮小後に手術することもあります。内視鏡外科技術認定医や大腸肛門病専門医、消化器外科専門医などの資格を有する熟練したスタッフにより安全に行っています。

⑤乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない)
乳房切除術+腋窩リンパ節郭清(K4765)の場合、前胸部、腋窩部にドレーンをいれますので、入院期間は14日間を超えることがあります。

⑥生体腎移植
生体腎移植はドナー、レシピエント双方の安全性が求められます。当科ではドナーの手術は全例で腹腔鏡手術を行っています。これにより術後の回復が早く入院期間は約5日間となっています。レシピエントに関しては、豊富な経験に基づいた安全な手術、そして移植腎の長期生着を目指した確実な手術を心掛けています。緊急での脳死/心停止下での移植にも迅速に対応いたします。より難度が高い膵腎同時移植も複数の熟練したスタッフにより安全に行っております。
消化管外科、肝臓・脾臓・門脈・肝臓移植外科、呼吸器外科、乳腺外科、血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 104 1.71 8.26 3.85% 61.30
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 94 3.22 10.11 2.13% 71.29
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除、1肺葉超・手術用支援機器使用) etc. 58 4.05 10.48 1.72% 71.05
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 50 4.74 8.76 12.00% 71.20
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 49 1.57 11.35 0.00% 60.27
①内視鏡的胆道ステント留置術
当科においてはこれまでに行った肝移植数が1000例を超え、年間50〜60例と多くの患者さんを治療しています。一方で主に生体肝移植では胆管という消化液が流れる管を吻合する必要がありますが、非常にデリケートであるため、術後の晩期合併症として胆管狭窄が起こります。その結果、狭窄した胆管を広げる治療が必要であり。内視鏡的に胆管にステントを入れる治療を多く施行しています。

②胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)
原発性肺癌の中でも非常に早期の病変やほかの臓器の癌が肺に転移してできた転移性肺腫瘍に対して、胸腔鏡下に肺の切除範囲を縮小する部分切除を行います。また、高齢者や重喫煙者で肺活量があまりない方に対しても、部分切除を行う場合があります。この手術では肺の切除範囲が小さく、手術時間も短いため、入院期間は7日から10日ほどです。

③胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)
原発性肺癌に対して、標準手術として、胸腔鏡というカメラを使用した傷が小さく侵襲の少ない、胸腔鏡下肺葉切除術やダビンチという手術支援ロボットを用いた肺葉切除術を行っています。側胸部に約1-3cmの切開を4-5か所行い、カメラ、手術器械を挿入し、モニターを見ながら手術を行うものです。右肺では上葉、中葉、下葉の3つうち、癌ができた肺葉を1つ、左肺ならば上葉、下葉のどちらか1つを切除し、周囲のリンパ組織を摘出します。

④四肢の血管拡張術・血栓除去術
下肢の慢性動脈閉塞症に対するカテーテル治療で、狭くなったり、詰まったりしている動脈をバルーンで膨らませたり、ステントを入れて拡げたりする治療になります。局所麻酔で治療ができ、負担が少ないのが特徴です。

⑤乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない))
乳房切除術+センチネルリンパ節生検(K4763)の場合、前胸部にドレーンを留置することがあり、排液量の推移や創部の状態を確認しながら安全に抜去する必要があるため、入院期間が7日間を超えることがあります。特に高齢者や合併症を有する症例では、術後合併症予防の観点から慎重な管理を行っています。

⑥腹腔鏡下直腸切除・切断術
直腸癌を含む大腸癌では、切除術を行う事で根治が望めます。直腸癌の場合は病変が肛門に近いため、肛門温存手術ができるかどうかが問題になります。最近では、腹腔鏡手術やロボット支援下手術を行うことにより、かなり肛門に近い直腸癌でも肛門温存手術ができるようになりました。ほとんどの手術は腹腔鏡、ロボット支援下で行われるために、術後の回復も早く、術後1週間から2週間で退院できます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) etc. 446 1.42 16.92 52.02% 69.43
K082-7 人工股関節置換術(手術支援装置を用いる) 86 1.52 15.86 41.86% 64.23
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) etc. 59 1.03 4.20 1.69% 53.15
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 54 1.57 18.13 50.00% 69.93
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 49 1.65 15.18 28.57% 68.55
①人工関節置換術(股・膝・肩関節)
変形した各関節を金属およびポリエチレンからなる人工物で置換する手術であり、主に高齢の方で末期の変形性関節症に対して有用な手術です。劇的に関節の痛みを緩和することができ、早期の社会復帰が可能となります。人工関節では長期の耐用性が心配されますが、インプラントの進歩により大きく長期成績が改善しました。人工膝関節置換術では術後10-15年でも問題ない方が90-95%と安定した長期成績が報告されており、今後ますます手術数の増加が見込まれる方法です。

②人工股関節置換術(手術支援装置を用いる)
変形した各関節を金属およびポリエチレンからなる人工物で置換する手術であり、主に高齢の方で末期の変形性股関節症に対して有用な手術です。劇的に関節の痛みを緩和することができ、早期の社会復帰が可能となります。近年ロボット支援手術が行われるようになり、インプラント設置精度の向上、脱臼などの合併症低下などが期待されています。今後ますます手術数の増加が見込まれる方法です。

③四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術
軟部腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、本手術は良性軟部腫瘍に対する腫瘍切除術のことです。良性軟部腫瘍には、脂肪腫や血管腫などが含まれます。一般的に、診察所見や画像所見のみでは軟部腫瘍の良悪性は区別することが難しく、そのような場合には、生検といって、腫瘍の一部を採取して、病理検査で良悪性の診断を行います。軟部腫瘍は、良性と診断が確定もしくはその可能性が高ければ、手術を行わずに経過観察をされることもありますが、腫瘍が何らかの症状の原因となっていたり、外観上の理由などにより患者さんが切除を希望された場合には、腫瘍切除術を行っております。

④脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定)
腰部脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症などにより椎体間の不安定性が生じている場合には、後方椎体固定術を行います。椎弓根スクリューなどのインストルメンテーションを用いて脊椎を固定するとともに、椎弓切除を合わせて行い、脊柱管や椎間孔を通る神経の除圧を行います。さらに後方から椎間板に到達し、椎間板を郭清した後、ケージや人工骨・自家骨を椎体間に挿入・充填することで椎体間の安定性を獲得します。これにより、神経の圧迫や動きに伴う不安定性による神経圧迫の増悪が改善され、坐骨神経痛などの下肢症状や腰痛の改善が期待できます。

⑤脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除)
腰部脊柱管狭窄症のうち、椎体間の不安定性がない場合には、脊柱管を構成する後方要素である椎弓を切除し、腰部脊柱管狭窄症の主な原因となる肥厚した黄色靭帯を切除することによって、脊柱管を通る神経の圧迫が解除され、坐骨神経痛などの下肢症状を改善させることができます。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0152 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25~100cm2未満) 12 1.00 8.75 0.00% 55.75
K0171 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(乳房再建術) - - - - -
K0221 組織拡張器による再建手術(乳房(再建手術)) - - - - -
K0101 瘢痕拘縮形成手術(顔面) - - - - -
K0112 顔面神経麻痺形成手術(動的) - - - - -
①皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術
皮弁とは、血液の流れを保ったまま移動できる皮膚や皮下組織のことです。
まず皮弁作成術で使える皮膚を準備し、皮弁移動術で傷や欠損のある場所へ移します。
安全性を高めるため遷延皮弁術という段階的な方法を用いることもあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 103 5.38 21.84 16.50% 54.73
K1781 脳血管内手術(1箇所) 45 2.27 13.11 24.44% 59.67
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) 15 2.73 5.00 0.00% 68.07
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 14 5.43 17.07 28.57% 61.36
K154-2 顕微鏡使用によるてんかん手術(脳梁離断術) etc. 13 3.39 12.69 0.00% 24.31
①頭蓋内腫瘍摘出術(その他)
頭蓋内腫瘍に対して開頭で腫瘍を摘出します。腫瘍摘出は診断確定や、周囲の脳への圧迫を解除することで症状を緩和すること、さらには予後の改善に寄与します。摘出標本による病理学的確定診断、摘出度をもとに術後は放射線や化学療法を行うこともあります。

②脳血管内手術
脳動脈瘤に対する脳血管内治療は、“カテーテル”と呼ばれる細い管を用いてくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤を「切らずに」治療するものです。当科では最新のフローダイバーターやコイル・W-EBを用いた塞栓術を駆使して、患者さんに合わせた最適な治療を提供しています。また、脳動静脈奇形や硬膜動静脈瘻などの血管奇形や脳腫瘍に対しても、患者さんの病態に合わせて、様々な塞栓物質を用いて治療を行っています。

③脳血管内手術(脳血管内ステント)
脳動脈瘤に対する脳血管内治療は、“カテーテル”と呼ばれる細い管を用いてくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤を「切らずに」治療するものです。当科では最新のフローダイバーターやコイル・W-EBを用いた塞栓術を駆使して、患者さんに合わせた最適な治療を提供しています。

④血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他)
脳神経外科では脳腫瘍や脳血管病変の手術を安全に行う目的で、手術前に血管塞栓術を行うことがあります。これにより、手術中の出血量が減少し、安全に手術を遂行することが可能となっています。また近年の技術発達に伴い、カテーテル手術のみで脳脊髄血管奇形を完治させる事ができるようになってきております。

⑤顕微鏡使用によるてんかん手術(脳梁離断術)
薬物コントロール不良の難治性てんかんに対し、硬膜下電極敷き込みや深部電極挿入によって発作焦点を検知し、マッピングを行いながら脳機能を温存しててんかん発作を抑えるような最先端の手術を行います。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5551 弁置換術(1弁) 36 4.86 23.19 13.89% 60.33
K555-22 経カテーテル弁置換術(経皮的大動脈弁置換術) 33 6.64 17.36 30.30% 84.88
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 23 2.61 10.48 4.35% 75.52
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 22 3.86 17.36 13.64% 68.00
K554-21 胸腔鏡下弁形成術(1弁) etc. 22 3.09 19.91 4.55% 57.41
①弁置換術
心臓弁膜症に対する手術は、人工弁置換術を行います。人工弁には機械弁と生体弁の2種類があり、各々メリット、デメリットが存在しますが、患者さんの状態に合わせて使用する弁を選択しています。一般に10-20日間前後の入院を必要としていますが、身体への負担が少ないように、手術の低侵襲化にも積極的に取り組み、小切開・小開胸手術も導入しています。

②経カテーテル的大動脈弁置換術
従来の人工弁置換術と比べて、身体への負担が少ないことから、早期の回復が期待できると考えられています。これまでは、高齢であるという理由や、合併症の存在により手術に伴う危険性が高いという理由で、手術の対象外となっていた患者さんにも治療が可能となりました。一般に7-10日間前後の入院を必要としています。

③ステントグラフト内挿術(胸部大動脈)
大動脈瘤や大動脈解離に対する人工血管置換術は根治性が高い一方、開胸や人工心肺使用などに伴う身体への負担(侵襲)が大きいものになります。治療が必要な部位、患者さんの全身状態、合併疾患などを総合的に判断し、可能な症例ではステントグラフト(金属の補強がついた人工血管)をカテーテルを用いて大動脈内に留置する治療を行います。

④先天性心疾患手術
先天性心疾患は、出生児の1%に発症し、多くの場合手術治療を必要とします。手術時期は疾患により異なりますが、新生児・乳児期に行う手術が60-70%になります。手術回数も1回で終了する場合と段階的に複数回かけて計画的に治療を行っていく場合があります。心臓手術は、人工心肺を用いて心臓内操作を行うことが殆どですが、人工心肺を用いずに行う姑息術もあります。

⑤胸腔鏡下弁形成術
従来、心臓弁膜症に対する手術は胸骨正中切開で行っていますが、近年では身体への負担が少ないように、手術の低侵襲化にも積極的に取り組み、胸腔鏡を用いて小切開・小開胸手術も導入しています。患者さんの病変に応じて、人工弁置換ではなく自己弁を温存した弁形成術を行います。一般に10-20日間前後の入院を必要としています。
小児外科・成育外科・小腸移植外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 24 1.00 1.00 0.00% 3.83
K836 停留精巣固定術 20 1.15 1.15 0.00% 2.40
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 18 0.00 1.33 0.00% 1.11
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 17 0.53 4.12 0.00% 9.53
K6333 臍ヘルニア手術 14 1.00 1.14 0.00% 2.93
①腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)
ソケイヘルニアは主に乳児期にソケイ部が膨隆することで発見されますが、小学生、中学生になってはじめて気がつく場合もあります。治療は原則手術が必要であり、当院では男児では主にソケイ部切開によるソケイヘルニア根治術を、女児では腹腔鏡下ソケイヘルニア根治術を選択しています。どちらも2泊3日の短期入院での治療をおこないます。

②停留精巣固定術
停留精巣とは、精巣が生理的な下降時期を超えても陰嚢内までおりてこない病気で、手術時期と精巣の病理組織学的所見の変化の関係から、1歳前後から2歳ごろまでに固定術を行うことが推奨されています。腹膜症状突起を閉鎖し、精巣を陰嚢皮下に作成したポケットに収納、固定を行います。腹腔内にある精巣に対しては、腹腔鏡下に1期的もしくは2期的手術を行います。

③腸重積症整復術(非観血的)
腸重積症は、口側の腸管が肛門側の腸管に入り込むことによって腸が閉塞状態となる病気です。原因の多くは、腸に分布しているリンパ組織が腫れて大きくなり、この部分から大腸に入っていくと考えられております。治療が遅れると重積した部分の腸の血液の流れが悪くなって腸管が腐ったり、腐った腸から菌が全身に入り込んでしまうことがあり、早期に診断し治療する必要があります。発症から24時間以内であれば、8割は造影剤を肛門から注入して圧を加えることにより腸重積を元の状態にすることが出来ます。(非観血的整復)

④腹腔鏡下虫垂切除術
急性虫垂炎(いわゆる盲腸)は、小学生、中学生に多くみられますが、3歳くらいの幼児期から発症する場合もあります。成人ほど右下腹部痛がはっきりしないことも多いため、症状がすすんでから治療となります。当科では、腹腔鏡手術を第1選択していますが、症状の進み具合により、緊急手術を行う場合と、一旦抗生剤治療で落ち着かせたのちに手術を行う待機的手術(interval appendectomy)を行う場合があります。
産科婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K879 子宮悪性腫瘍手術 67 3.40 11.46 0.00% 53.27
K867 子宮頸部(腟部)切除術 64 1.72 2.48 0.00% 48.38
K879-2 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る) etc. 51 2.78 6.88 1.96% 56.80
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) etc. 44 1.68 5.00 0.00% 43.50
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 37 2.30 5.43 0.00% 49.62
①子宮頸がん、子宮体がんの手術
子宮頸がん、子宮体がんは腹腔鏡もしくは開腹で手術を行います。子宮の摘出方法は単純子宮全摘出術や広汎子宮全摘出術などがあります。早期の子宮頸がん・子宮体がんに対しては主に腹腔鏡を用いた低侵襲手術を行っています。早期の子宮体がんに対してはロボット支援下の腹腔鏡下手術を行う場合もあります。両側の卵巣・卵管、リンパ節も摘出することが一般的ですが、病状や年齢によっては縮小手術を行う場合もあります。

②腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る・手術用支援機器使用)
初期の子宮体癌は腹腔鏡もしくはロボットを使用した単純子宮全摘術+両側付属器摘出術+骨盤リンパ節生検術(センチネルリンパ節生検を含む)を行っています。センチネルリンパ節生検を併用することでリンパ節をとる範囲が縮小でき、手術時間の短縮、術後合併症の減少に寄与しています。通常、術後5日目に退院可能です。

③良性卵巣摘出術
良性卵巣腫瘍に対しては腹腔鏡を用いた低侵襲手術を多く行っています。若い患者さんの場合は腫瘍部分のみを摘出し正常卵巣を残せることが多く、その場合は将来の妊娠が可能です。通常術後数日で退院可能で、約1週間の入院が必要です。

④腹腔鏡下腟式子宮全摘術
子宮筋腫、子宮腺筋症などの良性の疾患に対しては、可能な限り腹腔鏡を用いた子宮摘出術を行います。腹腔鏡を用いることで、開腹術に比べて術中出血量の減少、術創の縮小、入院期間の短縮などが見込めます。

⑤子宮内膜掻爬術
子宮体がんや、子宮体がんの前がん病変が疑われる症例では、診断確定のために子宮内膜掻爬術を行います。通常は3日間の入院期間が必要になります。術後に子宮摘出術など追加の手術が必要になる場合もあります。
総合周産期母子医療センター(母性胎児)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 163 6.36 5.22 0.00% 34.72
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 112 5.02 5.62 0.00% 33.28
K893 吸引娩出術 13 12.08 5.46 0.00% 34.31
K8941 鉗子娩出術(低位(出口)鉗子) 12 12.83 4.50 0.00% 32.75
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 10 0.50 7.00 10.00% 33.90
①帝王切開術(選択帝王切開)
帝王切開に関しては、総合周産期母子医療センターの特性上、母体及び胎児のハイリスク妊娠症例への対応が主となっており、分娩の約半数は帝王切開分娩となっています。

②帝王切開術(緊急帝王切開)
帝王切開に関しては、総合周産期母子医療センターの特性上、母体及び胎児のハイリスク妊娠症例への対応が主となっており、分娩の約半数は帝王切開分娩となっています。緊急帝王切開は24時間対応可能です。

③血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)
総合周産期母子医療センターの特性上、院内外に関わらず、分娩後異常出血への対応を行っています。止血方法の一つとして血管塞栓術を行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 516 1.11 2.05 0.00% 68.64
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 276 1.14 7.51 0.36% 59.46
K2683 緑内障手術(濾過手術) 137 1.50 9.21 0.73% 66.58
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) 113 1.23 2.81 0.88% 72.87
K2685 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレートあり) 65 1.55 7.14 0.00% 65.43
①水晶体再建術
水晶体再建術は白内障に対して行う手術です。年齢や様々な薬剤の影響などで濁ってしまった水晶体(眼球内のレンズ)を取り除き、人工のレンズ(眼内レンズ)に入れかえます。通常は3ミリ以下の小さな切開創で手術可能です。眼内レンズの度数を変えることで、術後によく見える範囲(近く重視、遠く重視、遠近両用)を変えることができます。

②硝子体茎顕微鏡下離断術
硝子体茎顕微鏡下離断術は一般に硝子体手術と呼ばれています。網膜剥離や糖尿病網膜症、網膜前膜などの眼球内の疾患に対して行う手術です。眼球に3〜4箇所の小さな穴を開けて、その部分から細い手術器具を眼内に入れて手術を行います。手術後には眼球内に気体を入れることもあり、この場合には手術後の体位制限が必要となります。

③緑内障手術(濾過手術)
緑内障手術(濾過手術)は、線維柱帯切除術と呼ばれる手術です。眼球壁(強膜)に小さな穴を開けて、眼球内の水分(房水)を結膜の下に導出することで、眼圧を下降させます。

④緑内障手術(流出路再建術)
緑内障手術(流出路再建術)は、線維柱帯切開術と呼ばれる手術です。目の中の水(房水)は、毛様体で産生されて、隅角にある線維柱帯から排出されます。緑内障で眼圧が高くなる一因として、線維柱帯が目詰まりし、流出抵抗が高くなることが挙げられます。線維柱帯切開術は、線維柱帯を切り開いて、房水の流れを良くする手術です。

⑤緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのあるもの)
緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのあるもの)はシリコンなどで作られた小さなプレート付きのインプラント(デバイス)を白目(結膜)の下に固定し、そこから細いチューブを眼内に挿入します。眼内で作られた房水をインプラントを通して眼外へ流すことで、眼圧を下げます。プレートの周囲には房水が一時的にたまるスペースが形成され、そこから周囲の組織に房水が吸収されることで眼圧が安定します。

⑥強膜内陥術
強膜内陥術は裂孔原性網膜剥離に対して行われる手術です。裂孔原性網膜剥離では硝子体手術も選択されますが、若年者ではこちらの強膜内陥術を第一選択としています。眼球壁にシリコン製のバックル材料を縫い付け、眼球壁を内側に凹ませる手術です。手術後に乱視が強くなり、裸眼視力が低下する場合がありますが、数ヶ月で軽減します。基本的に術後の体位制限はありません。

⑦眼瞼下垂症手術
眼瞼下垂症手術では眼瞼挙筋短縮術が多く行われています。この手術は、瞼を引き上げる筋肉である上眼瞼挙筋を縫い縮めることで瞼を上げるものです。年齢とともに筋肉が緩んでしまった場合にはこの術式の良い適応となります。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 39 2.00 5.67 2.56% 53.77
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 32 1.00 2.16 0.00% 39.72
K328 人工内耳植込術 31 1.00 3.45 0.00% 29.42
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 31 1.71 4.10 0.00% 55.13
K374-2 鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む) etc. 29 2.55 13.55 0.00% 65.14
①内視鏡下鼻・副鼻腔手術
内服治療でも治らない慢性副鼻腔炎に対して鼻内より内視鏡で拡大して副鼻腔の入り口を大きく開けて鼻腔との通気を改善する手術を行います。通気の邪魔になっている鼻の粘膜腫脹(ポリープ)があれば同時に切除します。また副鼻腔にたまった膿や真菌塊も取り除きます。手術は、通常全身麻酔下で行われ経過がよければ1週間程度で退院となります。

②鼓室形成術(耳小骨再建術)
慢性中耳炎/真珠腫性中耳炎に対し行います。中耳炎により穴が開いた鼓膜や真珠種に破壊された中耳の微細な構造物を清掃し、可能なら鼓膜から内耳までをつなぎ直して聴力改善を図ります。鼓室形成手術は2-3時間の手術で、通常3-7日程度の入院を要します。

③人工内耳植込術
補聴器の効果が不十分な高度感音難聴に行います。機能しなくなった内耳に電極を挿入し、本体を頭蓋骨に固定します。人工内耳植込術は2-3時間の手術で、通常3-5日程度の入院を要します。

④鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む)
咽頭・喉頭癌は、以前は進行癌で見つかることが多かったのですが、近年様々な検査の発達により、早期癌で見つかる確率が増加しました。また耳鼻咽喉頭頸部外科領域における内視鏡技術が著しく発達したこともあり、以前は皮膚を切開して癌を切除せざるを得なかったケースが、現在は、皮膚切開なしで、経口的に内視鏡で治療ができるようになりました。この結果、機能温存の癌治療ができる確率がとても高くなりました。また、ロボット支援下での経口的手術も実施しています。手術時間はおよそ1~2時間で、約10日間程度の入院が必要です。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K773-4 腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固) 67 5.05 4.45 2.99% 72.73
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 47 1.09 2.06 0.00% 68.87
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 21 2.14 3.48 4.76% 65.95
K526-4 内視鏡的食道悪性腫瘍光線力学療法 11 1.00 15.09 0.00% 68.00
K053-21 骨悪性腫瘍類骨骨腫及び四肢軟部腫瘍ラジオ波焼灼療法(2cm以内) - - - - -
①腎細胞癌に対する凍結療法
腎細胞癌に対する凍結療法:腎細胞癌に対して刺入した針の先端部分を急速冷凍することで腫瘍細胞を凍結壊死させる治療で、CTガイド下に行います。傷は小さく、痛みもありません。入院日数も短期間で済み、高い治療効果が見込まれます。

②内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術(EMR)
大腸ポリープにて対して、内視鏡を見ながらスネアを用いて粘膜層を切除し、病変を回収する治療です。径6mm~2cmの腺腫や早期大腸癌が適応となります。

③血管塞栓術
血管塞栓術は、内臓動脈瘤や血管奇形、肝細胞癌、子宮筋腫、外傷性の出血などの病変に対して、血管内にカテーテルを挿入することで病変にアクセスし、塞栓物質を用いて治療を行います。外科的手術と比べると、低侵襲であるのが特徴です。

④内視鏡的食道悪性腫瘍光線力学療法
光線力学療法は、食道癌の再発に対する内視鏡治療のひとつです。放射線治療や放射線化学療法後の食道に再発した病変が適応で、通常の内視鏡治療(粘膜下層剥離術)では切除が難しい病変も治療可能です。光感受性物質を静脈に注射して内視鏡下にレーザーを照射して治療します。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 132 1.27 7.58 2.27% 71.75
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 51 0.26 2.14 0.00% 54.20
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 18 0.83 2.22 0.00% 40.39
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 17 1.18 3.88 0.00% 45.00
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 15 0.27 2.20 0.00% 42.07
①皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)
皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)は悪性黒色腫、有棘細胞癌、ボーエン病、基底細胞癌、乳房外パジェット病など全ての皮膚悪性腫瘍の原発巣を切除する手術です。手術したあとの皮膚の欠損部は、局所皮弁や植皮で再建します。

②皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)
皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)は、顔面、頭部、頚部、前腕より先の上肢、下腿より先の下肢に発生した良性腫瘍を切除する手術です。

③皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)は露出部以外に発生した良性腫瘍を切除する手術です。
泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 151 1.48 4.89 0.00% 71.12
K773-51 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術支援機器・7センチ以下) 57 2.74 13.14 1.75% 60.30
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 47 2.15 10.32 0.00% 69.85
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 30 4.97 7.97 0.00% 64.50
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 23 2.35 10.22 0.00% 67.74
①膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)
膀胱鏡を膀胱の中に挿入して膀胱の腫瘍を切除する手術です。膀胱がんが疑われる方はまずはじめにこの手術を行うことがほとんどです。膀胱の腫瘍を採取し、膀胱がんかどうかを診断する目的と、治療という2つの目的があります。表在がんの場合はこの手術を行うことで根治できることがありますが、浸潤がんの場合はその後に抗がん剤の投与や膀胱の摘出を行うことが必要になる場合があります。体に対する負担は少なく、入院期間は1週間程度になります。

②腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)
ロボットを使用して腎臓のがんを部分的に切除する治療です。小さな腎がんの場合は、腎臓ごと摘出するよりも、部分的に切除しなるべく腎臓を残したほうが、生命予後が良いことがわかっています。そのため当科ではなるべくこの手術で治療を行う方針としております。腹腔鏡手術と同様に、小さい傷で手術が出来るので体の負担が少なく、通常2週間程度の入院期間です。

③腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)
ロボットを使用して行う前立がんに対する手術です。当科では2009年より導入をしております。以前は開腹手術で行っておりましたが、直近の5年間では全例ロボット手術で行っており、開腹手術は1例も行っておりません。入院期間は2週間程度で、開腹手術と比較して傷が小さく、出血のリスクも抑えることができ、術後の経過も開腹手術と比較して早い傾向にあります。

④腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術
腹腔鏡で腎臓を摘出する手術です。腎がんや、腎盂・尿管がんに対して行う手術です。腎盂・尿管がんの手術の場合は下腹部に10cm弱の切開を追加して、尿管を膀胱近傍まで剥離して摘出します。ロボット手術と同様に、小さい傷で手術が出来るので体の負担が少なく、通常2週間程度の入院期間です。

⑤経尿道的尿管ステント留置術
腎臓で作られた尿は、尿管を通り膀胱で溜められます。尿管が何らかの原因で圧迫されると、腎臓に尿が溜まり水腎症という状態になる事があります。放置すると腎臓の機能が悪化しますので、尿の流れを改善する目的でステントという直径 約2mm、長さ約25cmの管を尿管に留置します。尿管がふさがれる原因としては、①尿管結石②骨盤内のがんなどの進行による尿管の圧迫③手術の影響での尿管のむくみやひきつれなどがあります。
救命救急センター
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K125 骨盤骨折観血的手術(腸骨翼及び寛骨臼骨折観血的手術を除く) 10 3.00 12.60 100.00% 73.20
K046-3 一時的創外固定骨折治療術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) - - - - -
①骨盤骨折観血的手術(腸骨翼及び寛骨臼骨折観血的手術を除く)
骨盤の骨折に対して、皮膚を切開して骨を整復し、金属製のプレートやスクリューなどで固定する手術です。骨盤の安定性を回復し、痛みの軽減や早期の離床・歩行を促すことを目的としています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 29 0.11%
異なる 12 0.05%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 143 0.56%
異なる 17 0.07%
このデータは、DPC対象で当院に入院した患者さんのうち、手術・術後の合併症のために入院した患者さんの割合を示したものです。当院は九州全域をカバーする専門性の高い診療体制であり、重い病気や臓器移植等の合併症を含んだ患者さんのフォローアップを積極的に行い、日常の生活に戻れる支援の更なる強化を図っています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
2,871 2,652 92.37%
肺塞栓症は、エコノミークラス症候群ともいわれ、血のかたまり(血栓)が肺動脈に詰まり、呼吸困難や胸痛を引き起こし、時として死に至ることもある疾患です。長期臥床や下肢または骨盤部の手術後に発症することが多く、発生リスクに応じて、早期離床や弾性ストッキングの着用などの適切な予防が重要になります。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
4,622 3,114 67.37%
〇血液培養2セット実施率=血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数÷血液培養オーダー日数 × 100

※本院では、令和6年10月より「D025基本的検体検査実施料」に包括されている「D018細菌培養同定検査」をEFファイルに出力することになったため、令和6年10月1日から令和7年5月31日の期間で集計しています。
※令和6年度には、世界的な血液培養ボトルの供給不足が発生していたことにご留意ください。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
997 878 88.06%
【A】:広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数
【B】:【A】のうち入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数
〇広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率=【B】÷【A】× 100

※本院では、令和6年10月より「D025基本的検体検査実施料」に包括されている「D018細菌培養同定検査」をEFファイルに出力することになったため、令和6年10月1日から令和7年5月31日の期間で集計しています。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
298,312 45 0.15‰
〇転倒・転落発生率=退院患者に発生した転倒・転落件数÷退院患者の在院日数の総和× 1000
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
当院における【退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数】は10件未満でした。
*該当件数が10件未満の場合は、すべての項目で「ー」を表示しています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
3,789 3,756 99.13%
【A】:全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数
【B】:【A】のうち手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数
〇手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率=【B】÷【A】× 100
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
- - -
当院における【褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数】は10件未満でした。
*該当件数が10件未満の場合は、すべての項目で「ー」を表示しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
10,895 10,892 99.97%
【A】:65歳以上の退院患者数
【B】:【A】のうち入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数
〇65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合=【B】÷【A】× 100
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
298,312 4,942 1.66%
【A】:退院患者の在院日数の総和
【B】:【A】のうち身体的拘束日数の総和
〇身体的拘束の実施率=【B】÷【A】× 100