研究と教育 口腔総合診療科

基本概要

外来窓口 北棟4F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 092-642-6490
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研究

現在、口腔総合診療科では、急性期病院における歯科的対応について臨床研究を進めています。周術期患者さんの専門的口腔管理については、術後肺炎の予防と早期経口摂取支援に向け、九州大学病院における口腔機能評価とケア技術について検討しています。また、がん治療中に生じる口腔有害事象(口内炎、味覚障害など)に対する歯科的対応法について、医科診療科や基礎研究部門と連携し、開発研究を行っています。その他に、近年問題となっている認知症患者さんの対応法、歯科治療法について研究を行っています。

上記のように、脳血管疾患・脳神経疾患やがん治療を受ける患者さんにおいて、口腔由来の原因による入院時の生活の質(QOL)や、全身状態の低下を予防することを命題と考え、臨床研究を遂行しています。

教育

当科では、学部教育では卒前の臨床実習指導を、卒後教育では臨床研修指導を統括的立場で担当し、一般歯科診療に従事しうる基本的能力の獲得と、患者さんの信頼に応じ得る倫理観の養成を目標として指導を行っています。また大学院教育では、総合歯科学をテーマに研究指導を行っています。

卒前臨床実習では、医療面接、周術期口腔機能管理やプライマリケアについての基本的態度・習慣、技能や知識を身につけるため、実際の診療に参加しながら、適切な医療面接の行い方、患者さんの問題点を理解し、必要な処置に対する知識と技能について指導しています。

臨床研修においては、一口腔単位の治療計画を立案し、プライマリケア、予防・応急処置、総合的歯科治療や、周術期口腔機能管理などを包括的、かつ円滑に行うため、歯科診療に関する基本的な知識・態度・技能について患者さんごとの詳細な指導を行っています。

研究指導については、学部4、5年生対象のアーリーエクスポージャ、リサーチエクスポージャ科目で当科配属の学生には、当科のテーマである総合歯科学研究の指導を行い、リサーチマインドの醸成を図っています。また、大学院生指導では、「歯・歯周組織再生研究」と「高齢者の口腔リハビリテーション研究」を中心に総合歯科学研究指導を行っています。