咬合補綴科 歯科系

基本概要

外来窓口 北棟4F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 092-642-6435
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診療科紹介

咬合補綴科(こうごうほてつか)は、健康の原点となる口腔の機能を回復することや、笑顔の原点となる歯の美しさの改善を行う歯科部門の診療科です。具体的には、歯または歯の一部が虫歯や歯周病でなくなった時に被せ物(冠、クラウン)やブリッジ、入れ歯(床義歯)、インプラント(人工歯根)によって治療を行い、できるだけ病気の前の状態に回復し、患者様に健康と笑顔を取り戻してもらうことを理想に掲げています。

主な対象疾患とその治療

少数歯欠損

虫歯や歯周病などで失った歯をそのまま放置することにより、顎口腔系(歯や口、顎)に問題が生じてきます。大幅な歯の移動や傾斜、挺出(●●●)など、歯の位置に変化を生じ、長期的には正常なかみ合わせが崩壊していきます。たとえ少数歯であっても見た目が悪い(審美障害)、噛みづらい(咀しゃく障害)、しゃべりにくい(発音障害)など口腔内のさまざまな障害の原因となるため早期の治療が必要です。

歯が欠けるなどの歯質欠損や少数の歯を失った(少数歯欠損)場合には、冠(クラウン)、ブリッジやインプラント(人工歯根)により口腔機能の回復を行っていきます。ブリッジは、欠損部に隣接する健全歯を支えに歯を作っていく治療法で、治療のために隣在する歯を削る必要があります。一方でインプラントは、顎の骨の中にチタン製のスクリューを埋め込み、その上に歯を作っていく治療法で、他の歯を削らずに治療できるなどのメリットがあります。材料も保険の金属の被せ物から白い陶材のものまでさまざまな種類があります。インプラント治療は外科処置を伴いますが、術前にCT検査を行い、その情報をコンピュータシミュレーションによって解析していくことで、診査・診断や術前の説明を分かりやすくし、安全な治療に役立てています。

  • 39 歳男性初診時

    39 歳男性初診時

  • 39 歳男性初診時

    39 歳男性初診時

  • └1 インプラント、21┴2冠治療後

    └1 インプラント、21┴2冠治療後

  • └1 インプラント、21┴2冠治療後

    └1 インプラント、21┴2冠治療後

多数歯欠損

少数歯欠損が進行していくと多数歯欠損の状態になります。この場合、少数歯欠損の状態よりも審美障害、咀しゃく障害、発音障害などの問題が顕著に表れるため、日常生活に大きな支障が生じるようになります。また多数歯欠損の状態が長く続くと、顎関節を含めた口腔機能にも障害が生じる危険性が高くなります。

多数歯欠損に対しては、主に取り外しのできる義歯(いわゆる「入れ歯」)や、インプラント治療により口腔機能の回復を行っていきます。インプラント治療を行う場合、埋入部位の骨が十分でない場合、骨移植を行うことで、インプラント治療が可能になる場合があります。また、義歯の安定が得られない程に重度の骨吸収をきたしている場合には、義歯の安定のためにインプラントを組み合わせた治療を行うこともできます。

審美歯科

歯質の著しい着色や先天的に歯に着色がみられる場合には、薬液を用いたホワイトニング治療を行います。治療の前後で専用機器を用いて歯を測色し、患者さんの満足度を評価として治療をしています。またホワイトニング治療では改善できない着色には、歯の表面の一部を切削し、セラミックを貼り付ける改善治療も行っています。その他、セラミックインレー(セラミックの詰め物)、オールセラミッククラウン・ブリッジ、陶材焼付冠(金属のフレームにセラミックを焼付けたクラウン・ブリッジ)など、患者さんの希望に沿った治療法をご提案しています。

顎欠損・顎義歯治療

口腔領域のがんなどの手術後には、歯を含め、顎骨が大きく欠損する状態となります。上顎の腫瘍などの場合には、鼻腔まで交通するような大きな欠損状態になることが多く、機能的、審美的、発音的問題から欠損部に対して顎義歯(顎の骨や歯などの欠損を補うための義歯)を用いて口腔機能を回復する必要があります。

顎欠損の患者さんで特に問題となるのが咀しゃく、発音の問題です。症例ごとに顎欠損の状態が異なるため通常の義歯の製作に比べ、型取りや調整にも高度な技術が必要となります。当科では顎欠損補綴に熟達した歯科医師が、口腔機能の回復はもちろんのこと、患者さんの精神的不安も取り除くことができるよう丁寧な治療に努めています。

  • 顎義歯装着前

    顎義歯装着前

  • 顎義歯装着後

    顎義歯装着後

口腔機能低下症

加齢や全身疾患、薬の副作用などのさまざまな要因によって、口腔の機能が複合的に低下している病態です。症状として口腔内の微生物の増加、口腔乾燥、咬合力の低下、舌や口唇の運動機能の低下、舌の筋力低下、咀しゃくや嚥下機能の低下など複数の口腔機能の低下を認めます。長期的には咀しゃく機能不全や摂食嚥下障害につながるため、個々の患者さんの生活環境や全身状態を見据えて口腔機能を適切に管理していく必要があります。

口腔機能低下症の治療の目的は、適正に診断し、管理していくことにあります。そのために7つの項目(口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀しゃく機能低下、嚥下機能低下)に分けて機能検査を行い、3項目以上に該当する場合に、口腔機能低下症と診断しています。口腔機能低下症を適切に診断し、またそれに応じたリハビリテーションを行うことで、口腔機能を維持・回復できるよう努めています。

その他

当科の審美歯科外来では、歯を削らずに薬剤を使って歯の色調を改善するホワイトニング治療や、冠、クラウンにはより天然歯の色調に近付けるためCAD/CAMベースのオールセラミッククラウン(写真)等の治療を行っています。また、床義歯も金属の留め金が見えないようなノンメタルクラスプ義歯を取り扱っています。