咬合補綴科 歯科系
外来窓口 | 北棟4F |
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初診日 | 月-金 |
再診日 | 月-金 |
ご連絡先 | 092-642-6435 |
診療科紹介
咬合補綴科(こうごうほてつか)は、健康の原点となる口腔の機能を回復することや、笑顔の原点となる歯の美しさの改善を行う歯科部門の診療科です。具体的には、歯または歯の一部が虫歯や歯周病でなくなった時に被せ物(冠、クラウン)やブリッジ、入れ歯(床義歯)、インプラント(人工歯根)によって治療を行い、できるだけ病気の前の状態に回復し、患者様に健康と笑顔を取り戻してもらうことを理想に掲げています。
少数歯欠損
歯が欠けるなどの歯質欠損や少数の歯を失った(少数歯欠損)場合には、冠(クラウン)、ブリッジやインプラント(人工歯根)により口腔機能の回復を行っていきます。ブリッジは、欠損部に隣接する健全歯を支えに歯を作っていく治療法で、治療のために隣在する歯を削る必要があります。一方でインプラントは、顎の骨の中にチタン製のスクリューを埋め込み、その上に歯を作っていく治療法で、他の歯を削らずに治療できるなどのメリットがあります。材料も保険の金属の被せ物から白い陶材のものまでさまざまな種類があります。インプラント治療は外科処置を伴いますが、術前にCT検査を行い、その情報をコンピュータシミュレーションによって解析していくことで、診査・診断や術前の説明を分かりやすくし、安全な治療に役立てています。
多数歯欠損
多数歯欠損に対しては、主に取り外しのできる義歯(いわゆる「入れ歯」)や、インプラント治療により口腔機能の回復を行っていきます。インプラント治療を行う場合、埋入部位の骨が十分でない場合、骨移植を行うことで、インプラント治療が可能になる場合があります。また、義歯の安定が得られない程に重度の骨吸収をきたしている場合には、義歯の安定のためにインプラントを組み合わせた治療を行うこともできます。
審美歯科
顎欠損・顎義歯治療
顎欠損の患者さんで特に問題となるのが咀しゃく、発音の問題です。症例ごとに顎欠損の状態が異なるため通常の義歯の製作に比べ、型取りや調整にも高度な技術が必要となります。当科では顎欠損補綴に熟達した歯科医師が、口腔機能の回復はもちろんのこと、患者さんの精神的不安も取り除くことができるよう丁寧な治療に努めています。
口腔機能低下症
口腔機能低下症の治療の目的は、適正に診断し、管理していくことにあります。そのために7つの項目(口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀しゃく機能低下、嚥下機能低下)に分けて機能検査を行い、3項目以上に該当する場合に、口腔機能低下症と診断しています。口腔機能低下症を適切に診断し、またそれに応じたリハビリテーションを行うことで、口腔機能を維持・回復できるよう努めています。
当科の審美歯科外来では、歯を削らずに薬剤を使って歯の色調を改善するホワイトニング治療や、冠、クラウンにはより天然歯の色調に近付けるためCAD/CAMベースのオールセラミッククラウン(写真)等の治療を行っています。また、床義歯も金属の留め金が見えないようなノンメタルクラスプ義歯を取り扱っています。