歯内治療科 歯科系

基本概要

外来窓口 北棟4F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 092-642-6430
ホームページはこちら

診療科紹介

歯内治療科では、むし歯の治療や歯の根の治療を行っています。むし歯の治療では、削る量を少なくするよう取り組んでいます。そして削った後には、なるべく金属は使用せず、白い樹脂を使用して自然な色調を取り戻せるよう心がけております。また歯の根の治療は、非常に細かい治療です。そのため、歯内治療科では、拡大鏡や歯科用顕微鏡、そして歯科用CTを使用し、細部まで詳しく観察することで確実な治療を行っています。

また、ニッケルチタンファイル、超音波根管内洗浄装置、Electro-Magnetic Apical Treatment(EMAT)※等の新しい機器や技術を応用し、効率的かつ効果的な治療を試みています。
 ※EMAT:根の中に数秒間高周波を通電することで、細菌を減少させる。また、細菌により吸収された骨を再生させる効果があることも報告されている。

主な対象疾患とその治療

根尖性歯周炎、歯髄炎

根尖(こんせん)性歯周炎や歯髄炎は、「歯髄」と呼ばれる歯の中の神経や、「根管」と呼ばれる歯の中の管に、口の中に存在する細菌が感染することにより生じます。根尖性歯周炎や歯髄炎が生じた場合、かんだ時の痛み、熱いものや冷たいものでの激しい痛み、歯茎の腫れなどを感じるようになります。

根尖性歯周炎や歯髄炎が生じた歯には、「根管治療」と呼ばれる治療を行います。根管治療では、歯髄や根管に感染してしまった細菌を物理的に、また化学的に除去します。細菌は一度で多くの数を減少させることが難しいため、細菌数が減少し、症状が改善されるため定期的に来院しながら治療を行います。細菌が問題ないレベルまで減少し、症状の改善が確認されたのち、根管充填材と呼ばれる材料を用いて根管を封鎖します。

むし歯(う蝕、カリエス)

むし歯は、口の中に存在する細菌が、食べ物や飲み物に含まれる糖分を餌にして酸を作り出し、その酸が歯を溶かすことで生じます。むし歯でも、小さなものであれば、症状が無いこともあります。しかしながら、大きなむし歯が生じた歯は、何もしなくても痛んだり、冷たいものを食べた時に痛みが大きくなるようになります。

むし歯は、ごく初期であれば、再石灰化により元通りになることもあります。しかしながら、進行したむし歯は元に戻ることはありません。そのため、むし歯が生じた歯には、「修復処置」と呼ばれる治療を行います。修復処置では、むし歯の部分を削り取り、削り取った部分を人工材料を用いて修復します。

歯根のう胞

根尖性歯周炎が進行した場合、歯の根の先で細菌が著しく増加し、のう胞を形成する場合があります。こののう胞は「歯根のう胞」と呼ばれ、生じた場合には、根尖性歯周炎と同様にかんだ時の痛みや、歯茎の腫れなどを感じるようになります。さらに、のう胞が大きくなった場合には、歯の揺れ、鼻づまり、知覚異常などを感じることもあります。

まず歯根のう胞の原因となっている歯の根管治療を行います。しかしながら、通常の根管治療のみでは改善が認められないことがあります。そのような場合には、「歯根端切除術」と呼ばれる治療を行います。歯根端切除術は、歯茎に切開を加え、歯の根の先と歯根のう胞を目視下にて切除し、切除した部分を人工材料を用いて封鎖する治療です。

歯根破折

歯は骨よりも硬い組織ですが、ひびが入ったり割れたりすることがあります。歯の中でも、根にひびが入ったり、根が割れてしまうことを「歯根破折」と呼びます。歯根破折が生じた部分は隙間が空いた状態となるため、そこから細菌が歯の中に侵入し続けます。そのため、歯根破折を放置しておくと歯髄炎や根尖性歯周炎が生じます。

ひびが小さい場合には、細菌の感染している部分を削り取ったのち、そこへ接着力の強い樹脂を流し込む治療を行います。ひびが大きい場合や、完全に割れてしまっている場合には、一度抜歯を行い、口の外で歯を接着したのち、元の部分へ戻す「意図的再植」を行います。しかしながら、細菌の感染が著しく進行している場合には、これらの治療は行えず、抜歯が第一選択となります。

その他

歯内治療科には、歯の保存治療を目的とした学会の認定医および専門医が在籍しており、高度で確実な治療を行っています。また当科は、なるべく歯を抜かずに保存することを治療方針としています。歯の根が割れてしまい、抜かなければならないと判断された歯でも、当科での治療で保存できる場合があります。

さらに当科では、口腔外吸引装置の使用によるエアロゾル発生抑制を行い、コロナウイルスを含む様々な感染症に対する感染予防に努めることで、患者さんが安心して治療を受けられる体制を整えています。