口腔総合診療科 歯科系

基本概要

外来窓口 北棟4F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 092-642-6490
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診療科紹介

口腔総合診療科は、一人ひとりの口の問題に対して、一般歯科全般にわたる総合的な歯科治療を目指し、実施する診療科です。虫歯や歯周病、冠や入れ歯など一連の治療を、複数の診療科を行き来することなく、受診することができます。また、治療終了後も定期的な管理を行い、口の健康をサポートします。より高度に専門的な治療が必要な場合、重篤な全身疾患を抱えている場合は、各専門診療科と連携をとり、速やかに専門診療科へ紹介もしています。また、歯科医師臨床研修の受け入れを行い、教育・指導にも力を入れています。

当科はその他にも「周術期口腔ケアセンター」の一翼を担う診療科でもあります。「周術期」とは入院・手術・回復期からなる治療期間のことで、がんなどさまざまな病気の治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療など)による口への影響や、口の汚れからくる合併症の予防を目的として、治療開始前から歯科専門スタッフによる口腔ケアを行っています。

主な対象疾患とその治療

虫歯(う蝕)

虫歯(う蝕)とは、口の中の細菌が作った酸によって、歯がもろくなり、歯に穴が開いたり、痛みが生じたりする疾患です。虫歯が進行すると歯の内部の神経に感染します。

初期の虫歯:樹脂で充填したり、金属の詰めものを装着します。
重度の虫歯:歯の内部の神経をとる治療が必要です。著しく進行した場合は、歯を抜かなくてはいけません。

根尖性歯周炎

根の先端周囲の顎骨の中に膿がたまる疾患です。虫歯が歯髄(いわゆる神経)まで到達したり、歯の根の中(根管)に細菌が感染することにより生じます。

虫歯や細菌に感染した歯の根管内の神経を除去したり、根管内を清掃・消毒をしたりします。その後、根管内を封鎖します。

歯周病

歯周病とは歯茎と歯の間に細菌が感染し、歯茎に炎症を起こしたり、歯茎がやせて歯がグラグラしてきたりする疾患です。

歯垢や歯石を取り除く、口の掃除を基本とします。進行した歯周病には、必要であれば再生治療を行います。著しく進行した場合は歯を抜かなくてはいけません。

歯の欠損

虫歯や歯周病が進行し、歯を保存することが困難となった場合に歯を抜き、欠損となります。

歯が抜けてしまったところを、前後の歯と金属でつなげたブリッジを装着したり、取り外して使用する入れ歯を装着します。

周術期口腔機能管理

周術期とは入院・手術・回復からなる一連の治療期間のことです。この期間は口の中が不潔であれば、手術創の治りが遅れたり、歯垢や食べ物が誤って気管に流れて肺炎を起こしたり、様々な合併症が起こります。

全身麻酔での手術や化学療法、放射線療法を受ける患者さんに対し、治療開始前から専門的な口腔ケアを行い、口腔内の疾患が原因となる合併症を予防します。

その他

当科は「周術期口腔ケアセンター」の一翼を担っています。周術期とは入院・手術・回復期からなる一連の治療期間のことで、この期間を安全・円滑に過ごしてもらうため、がん等さまざまな病気の治療(手術、化学療法や放射線治療)の患者さんに対して、治療開始前から歯科専門スタッフによる口腔ケアを行っています。