研究と教育 元データ 血液・腫瘍・心血管内科

基本概要

外来窓口 外来3F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 092-642-5302
備考 心血管内科は3F東ハートセンター外来です
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研究

血液グループでは、造血器悪性疾患を中心により、良い治療法を開発するため、日本細胞移植研究会(JSCT)、福岡血液骨髄移植グループ(FBMTG)、西日本血液臨床グループ(W-JHS)などの多施設共同研究グループを主導し、多くの臨床試験を行っています。また、最先端の新規薬剤、免疫細胞療法の臨床治験を行っています。近年、個別化治療(プレシジョン・メディシン)が提唱され、特に造血器疾患では、個々の患者の腫瘍細胞がもつ遺伝子異常に基づいた、診断と予後予測が、治療法の選択に重要です。遺伝子パネル検査の開発、臨床応用を積
極的に進めています。
腫瘍グループでは、さまざまな臨床試験を実施しています。登録中の主な臨床試験を以下に示します。

食道がん

・前治療歴のないIB/Ⅱ/Ⅲ期食道癌(T4を除く) を対象とした、術前CF療法/術前DCF療法/術前CF+RT療法の第Ⅲ相比較試験(JCOG1109試験)
・前治療歴のない進行・再発食道癌を対象とした、免疫チェックポイント阻害剤MK-3475の第Ⅲ相試験(FP+placebo vs FP+MK-3475)
・前治療歴のない進行・再発食道癌を対象とした、CF療法とbDCF(ドセタキセル+CF)療法のランダム化第Ⅲ相試験(JCOG1314試験)
 

胃がん

・前治療歴のない進行・再発胃癌を対象とした、カペシタビン、オキサリプラチン、イリノテカン併用療法の第Ⅰ相試験
・前治療歴のない高齢者進行・再発胃癌を対象とした、S-1療法とS-1+オキサリプラチン併用療法のランダム化第Ⅱ相試験
・ラムシルマブ抵抗性進行胃癌を対象とした、イリノテカンvsラムシルマブ+イリノテカン療法のランダム化第Ⅲ相試験(RINDBeRG試験)
 

大腸がん

・前治療歴のない進行・再発大腸癌を対象とした、FOLFIRI+ラムシルマブ療法とFOLFOXIRI+ラムシルマブ療法のランダム化第Ⅱ相試験
・抗EGFR抗体に不応となったRAS野生型進行・再発結腸/直腸癌を対象とした、TAS102+セツキシマブ療法の第Ⅱ相試験
 心血管グループでは、抗がん剤による心血管毒性の基礎的・臨床的研究、不整脈の基礎・臨床研究、心臓・血管超音波関連の臨床研究など行っています。

教育

血液グループにおける学生のベッドサイド実習、クリニカル・クラークシップ実習では、血液検査の基本から、ほぼすべての造血器疾患、その治療を、外来・入院患者から学ぶことができます。また、入院患者さんは最新の知見に基づいた治療法が行われ、治療の進歩を目の当たりにすることができます。研修医は、入院主治医、担当医として、診断から治療に携わり、多岐にわたる造血器疾患の診断、検査、治療を習得することができます。特に、後期研修医は主治医として、医員、教官の指導の下で、効率的に臨床的な知識・スキルを習得することができます。週1回の総回診では、多彩な疾患に対する分野を超えた専門医間のディスカッションに参加することで、内科医としての思考を、血液グループの回診・カンファレンスでは、臨床医と研究医による、症例ごとの病態から治療法に至るまでの包括的なディスカッションに参加することができます。診断・病理所見カンファレンスでは、病理医、放射線科医、消化器内科医、研究医、検査技師が参加し、診断過程を学ぶことができます。また、国内外からエキスパートが集うミーティングが頻回に催され、最先端の知見を得ることができます。

腫瘍グループでは、以下のスケジュールで、日本臨床腫瘍学会認定の「がん薬物療法専門医」を取得します。受験には、総合内科専門医の資格が必要です。
①、初期研修修了後に5年以上のがん診療の臨床研修を行い、がん薬物療法専門医試験を受験します。
②、九州大学大学院では、医学系学府医学専攻(博士課程)に『がん専門医師養成コース』を開設し、初期研修修了後5年以上の条件を満たせば、本コース履修中または修了後に、がん薬物療法専門医試験の受験ができます。

心血管グループでは、医学生と研修医に対して「エコー道場」を開催し、診察の仕方と超音波検査のノウハウを直接指導しています。


第一内科の教育のモットーは全身を診ることです。