小児科 内科系

基本概要

外来窓口 北棟5F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 092-642-5430
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診療科紹介

小児科は「こどもの総合診療科」であり、成人では臓器別診療科で分担する内科的疾患をすべて当科が担当します。血液・免疫・腫瘍、感染症・アレルギー、予防接種、循環器疾患、神経筋疾患、腎疾患、内分泌疾患、先天代謝異常症、新生児疾患に関して専門分野ごとの診療体制をとっています。成人とは異なる各疾患に対して専門性の高い診療を、各分野が連携して行っています。

主な対象疾患とその治療

希少血液免疫疾患

原発性免疫不全症や自己炎症性疾患、遺伝性造血不全症、再生不良性貧血、免疫 性血小板減少性紫斑病、血友病、遺伝性血栓症、慢性活動性EBウイルス感染症、血球貪食性リンパ組織球症、若年性特発性関節炎や全身性エリテマトーデス、若年性皮膚筋炎、炎症性腸疾患など、希少な血液疾患、免疫異常症に関し、診断から治療まで担当しています。非悪性血液・免疫疾患に対する根治目的の造血細胞移植も積極的に行っています。

小児がん

小児がかかるがんの総称です。主に白血病、リンパ腫、脳腫瘍、神経芽腫、腎腫瘍などがあります。子どものがんは進行が早いのが特徴ですが、化学療法への反応が良く、8割以上が治癒します。他科との連携により集学的治療を行い、再発・難治例に対しては造血幹細胞移植などによる治癒率向上を目指しています。また緩和ケアチームとして診断時から介入し、がんの子どもだけでなく、きょうだい、家族の支援も行っています。

てんかん

てんかん有病率は、全人口の0.8-1%と考えられています。出生直後から成人まで発達の過程で生じるさまざまな神経症状の中でも、けいれん発作かもしれないという理由で大学病院を受診するお子さんが最も多いです。神経グループは、丁寧な問診と神経学的評価に基づいた、適切な診断・治療方針の決定を重視しています。小児科内だけでなく、検査部門、脳神経外科との緊密な討議を心がけ、チーム診療を実践しています。

新生児疾患

九州大学病院総合周産期母子医療センター新生児内科部門NICUでは、低出生体重児(出生体重2,500g未満)、早産児(在胎37週未満)や多胎児を含め、新生児仮死、呼吸障害、感染症や先天異常など、さまざまな緊急性の高い疾患をもつ新生児を診療しています。そのため、心臓血管外科、脳神経外科、耳鼻科、眼科などの専門性の高い診療科と連携した医療体制を整えています。小児科外来ではおもに、当部門を退院したお子さんを対象に、低出生体重児のフォローアップ健診と発達検査、パリビズマブ接種、在宅療養指導、合併疾患児のトータルケアなどを行っています。

先天性心疾患

先天性心疾患は100人に1人の割合で出生しその重症度はさまざまです。胎児心エコーを用いた胎児診断、NICUでの新生児管理、カテーテル検査・治療(バルーン拡張術、コイル塞栓術など)、心臓手術前後の外来管理を行っています。手術が必要な場合は、心臓外科とカンファレンスを行い、姑息術・心内修復術・フォンタン手術などに携わっています。また、成人先天性心疾患外来の診療も循環器内科と協力しながら取り組んでいます。

先天代謝異常症

先天代謝異常症は小児科疾患の中でも比較的稀な疾患群ですが、幅広い症状の疾患が含まれ、診断後は長期的管理を必要とします。九州大学病院では、新生児マス・スクリーニング陽性者や疑わしい症状を呈する患者さんに対して精査を行い、早期診断に尽力しています。診断後は、食事療法・薬物療法・生活指導などの管理を行いながら、関連各科・部門と連携して、血液濾過透析や生体肝移植など、高度な医療技術を必要とする診療にも取り組んでいます。

敗血症

敗血症は基礎疾患のない小児でも発症しますが、とくに外科疾患、免疫不全、血液腫瘍疾患、早産・低出生体重児などの基礎疾患をもつ小児においては、極めて重要です。また、耐性菌の危険性が全世界で高まる中、適切な治療の必要性が増しています。我々は院内すべての小児において、血液の培養から病原体が検出されるような場合、各診療科と共に最適な治療が提供できるよう取り組んでいます。

小児末期腎不全

小児期に末期腎不全となる患児は年間で90人(成人では年間3.8万人)と稀な疾患です。一方で、小児期の末期腎不全患児の治療は成人と異なる特徴(成長・発達への影響、内分泌異常、全身の合併症など)から、非常に専門性の高い技術と知識が必要です。当科では、小児末期腎不全患者の治療に力を入れ、血液透析と腹膜透析を行っています。また、移植外科と協力し、小児腎移植を行っています。

急性脳症

小児期のけいれんは、10-12人に1人の頻度で起こる、熱性けいれんが多いですが、中には、けいれんが長い時間続き、急性脳症を発症するお子さんもいます。当院の小児救命救急センターPICUでは、この急性脳症に対し、人工呼吸や脳低温療法をはじめとする集中治療管理を行っています。また、小児神経のグループなどと協力して、検査や治療方針を決定し、また、急性期後も継続してフォローアップができる体制をつくっています。

その他

院内の関連各科と連携して3つのセンターを中心に診療をしています。小児医療センターでは、九州沖縄地区唯一の小児がん拠点病院として造血幹細胞移植を含めた集学的治療を実践しています。特に小児の造血・免疫不全に対する診療経験は豊富です。どの専門分野においても、他の医療機関では治療困難な難治例を中心に診療しています。総合周産期母子医療センター新生児内科部門(NICU)や小児救命救急センター(PICU)と連携して、他院では治療困難な重症児を中心に診療しています。