心療内科 内科系
外来窓口 | 外来4F |
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初診日 | 月・木 |
再診日 | 月・火・水・金 |
ご連絡先 | 092-642-5335 |
診療科紹介
心療内科では、ストレスが関係した身体の病気(心身症)を中心に診療しています。頭痛、肩こり、下痢、腹痛、呼吸困難、発熱、倦怠感、やせ、過食などの症状が慢性的に続き、これらの発症や悪化にストレスが関連していると思われる方を対象としています。診療している主な疾患は、機能性消化管障害(過敏性腸症候群など)、慢性疼痛、摂食障害、糖尿病、気管支喘息・アトピー性皮膚炎、睡眠障害、軽症うつ病、自律神経失調症、慢性疲労などです。
摂食障害
身体の状態を十分ケアしながら、まずは摂食障害についての正しい知識を提供します。それとともに、適切な食事・体重・生活習慣についての指導を行います。また、摂食障害の背景にある心理社会的要因についても把握をし、それらへの対応を患者様・ご家族・治療者で協働して取り組んでいきます。外来による治療での改善が難しい場合は、入院での治療を行うことがあります。摂食障害に対する認知行動療法なども行っています。
糖尿病・肥満症
糖尿病や肥満について、まずは適切な情報提供を行います。そして、患者様と話し合いながら悪化要因を身体、心理行動、環境面から多面的に評価し、それに応じて治療目標の設定、治療法の選択をしていきます。治療への動機づけ、生活習慣のセルフモニタリング、悪化をきたしやすい行動や考え方の変容、ストレスマネージメントなどの援助を行いながら、必要であれば適切な薬物療法を組み合わせていきます。肥満症に対してはグループでの認知行動療法なども行っています。
慢性疼痛
慢性の痛みに対して、まずは身体的な評価を行います。さらに、それと並行して痛みに対する考え方や行動の仕方、普段取っている対処法、睡眠や活動・作業などの生活の状況、家庭や職場などの環境、気分や対人関係のストレスなど、痛みに影響しうる心理社会的な要因も含めて、多面的に病態を評価していきます。それに応じて、痛みに関する情報提供、生活指導、薬物療法、心理療法、環境調整などを組み合わせ、包括的に治療を進めていきます。
過敏性腸症候群・機能性ディスペプシア
まずは、炎症や腫瘍などによる他の身体疾患がないことを確認し、適切に機能性消化管障害の診断を進めていきます。診断に至れば、疾患についての正しい情報提供により、病態の理解をしていただくことが治療を進める上で重要になります。食事、睡眠、働き方などの生活習慣の見直し、ストレスマネージメントやリラクゼーション訓練、胃腸の運動を整える薬や知覚過敏を緩和する薬などの薬物療法を適宜組み合わせて、治療を行っていきます。
アレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎など)
症状を悪化させている要因を心身両面から評価し、適切な生活指導、薬物療法に加えて、病態の悪化に影響を及ぼしている心理社会的要因に対しても対処してきます。ストレスマネージメント、リラクゼーション訓練、心理療法、環境調整などを組み合わせながら総合的に治療を進めていきます。
通常の医学的な治療ではなかなか治りにくい症状・疾患に対して身体的側面だけでなく、心理的要因や環境・社会的状況などを含めて包括的に病態の評価を進めています。治療法は一般的な内科的治療に加えて各種心理療法を組み合わせ、心身両面から総合的な観点で行っています。また、必要に応じて抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などの向精神薬や漢方薬などを使用します。