研究と教育 免疫・膠原病・感染症内科

基本概要

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研究

膠原病グループは、1965(昭和40)年に膠原病診療を開始し、国内でも屈指の診療経験があります。これらの歴史と豊富な臨床経験に基づき、複雑な病態を呈する膠原病に対し、適格な診断や最適な治療を行っています。難治性膠原病に対する最先端医療にも取り組み、現在、先進医療(臨床研究)として「重症全身性硬化症(強皮症)に対する自己造血幹細胞移植療法」を行っています。

強皮症は、その発症に自己免疫の機序が働き、自己抗体や自己反応性リンパ球によって、多臓器に障害がもたらされると考えられています。重症強皮症の5年生存率は50-60%と生命予後が不良で、著しいADLの低下が認められるため、新規治療法の開発が求められていました。このような症例で自己反応性リンパ球を根絶し、健全な免疫系の確立(再構築)を目的とした自己造血幹細胞移植を併用した大量化学療法の有用性が報告され、九州大学病院でも過去19例の症例に実施し有効性を確認した実績があります。今後、新たな症例をエントリーして本先進医療を本院にて実施する予定としています。

感染症グループは、他の医療機関に協力する形で、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)、マラリア、トキソプラズマなどの臨床研究に参加しています。SFTSは、マダニが媒介するウイルス性疾患で、夏場に多く、発熱、倦怠感、出血症状などをきたす病気です。ファビピラビルの効果が期待されています。

重症マラリアにはキニーネ、トキソプラズマには、ピリメタミン・スルファジアジンが有効ですが、日本では認可されていません。近隣の医療機関から紹介される形で、一人でも多くの方の救命につながることを願っています。

教育

膠原病グループでは、免疫・膠原病・感染症内科で実習を行う医学部学生に対してはスタッフ指導医による緊密な指導体制のもと、カルテ・プロブレムリスト記載作成指導、各グループによるミニレクチャー、症例のまとめ・スライド発表指導を通して全人的な視点からの内科病態の捉え方・考え方を教育しています。

膠原病臨床カンファレンスにおける直接的な症例解説も行い研究セミナーにも積極的に参加してもらっています。当グループは、関連病院も九州内のみならず、中国・四国地方もカバーし、大きな診療グループを形成しています。当グループ入局後は、九州大学病院、あるいは関連病院での実践的な膠原病診療の臨床経験を数年程度積んで、リウマチ専門医の取得を目指すとともに、希望者にはその後、大学院に進む選択があります。新専門医制度のもと基本領域の研修を行う場合でも、サブスペシャリティ領域としてのリウマチ領域専門医研修を連動(並行)研修で行うことが可能で、これまで同様の年数で専門医が取得可能です。当科は、日本内科学会、日本リウマチ学会、日本感染症学会、日本アレルギー学会の専門医教育(認定)研修施設となっており、幅広い内科分野において専門医につながる研修を受けることが可能です。

感染症グループでは、学生や研修医に対しては、感染症の診断方法、抗菌薬の適正使用について、指導しています。講義や実習での教育はもちろんのこと、主治医として治療に携わる場面、あるいは感染制御や抗菌薬適正使用活動としての血液培養陽性患者診療を支援する場面などでは、より実践的な教育を行っています。日本感染症学会の研修施設に認定され、基本領域取得ののちに、3年程度で専門医を取得することを目指しています。