研究と教育 小児外科、成育外科、小腸移植外科
外来窓口 | 北棟5F |
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初診日 | 月・火・水・金 |
再診日 | 月・火・水・金 |
ご連絡先 | 092-642-5578 |
研究
教育
九州大学医学部学生に対しては、「受胎、成長、発達」という単元の中で、小児外科疾患の解説を行い、また他学部での小児疾患の授業についても一部を担当している。他大学に比べ、小児外科の担当コマ数は格段に多く、小児外科疾患に対する興味を持ってもらうべく工夫している。
大学院では、小児外科疾患の発生病因、病態生理、診断、治療に関して研究を行う。現在のトピックスとしては、九州大学歯学部小児歯科分野と共同研究を行い、脱落乳歯由来歯髄幹細胞を利用し、小児外科疾患の原因解明、新規治療の開発に向けた研究を大学院生が主体となって進め、早期の臨床応用の準備を行っている。また、病理学教室に大学院生を派遣し、主に小児腫瘍についての研究を進めている。
臨床教育については、知識のブラッシュアップのため、わが国での日本外科学会、日本小児外科学会、海外におけるPacific Association of Pediatric Surgeons(PAPS),International Pediatric Endosurgery group(IPEG)などの学会、研究会へ積極的に参加し、発表を行っている。また、若手医師にも積極的に発表のチャンスを与えている。九州大学小児外科には複数の関連病院があり、年に4回合同症例検討会を行い、稀少症例の検討を行なっている。久留米大学、京都府立医科大学、鹿児島大学小児外科と年に一度、合同症例検討会を開き、情報交換を行っている。
小児外科に関しては、和文の手術書が古いものしかなく、長年、海外の文献や教科書を参考にしていたが、近年、当科前教授田口智章が編集の中心となり、『スタンダード小児外科手術(2013)』『スタンダード小児がん手術(2017)』『スタンダード小児内視鏡外科手術(2020)』を上梓した。これらの著書には、多くの医局員が文筆を担当し、臨床教育に役立っている。また、英文教科書として、『Operative General Surgery, Neonates and Infants(2016)』『Hirschsprung’s Disease and the Allied Disorders Status Quo and Future Prospects of Treatment (2019)』を上梓した。また、メディカルスタッフへの教育として『ナースのための小児・新生児の外科疾患完全マスターガイド(2017)』も上梓している。
海外においては、ミャンマー連邦共和国、カンボジア王国などの小児人口が増加している中で、小児外科医数が不足している地域において、手術支援や小児外科医の育成に貢献している。