内分泌外科 外科系

基本概要

外来窓口 外来4F
初診日 火・木
再診日 火・木
ご連絡先 092-642-5453
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診療科紹介

頸部内分泌臓器(甲状腺、副甲状腺)を対象とした外科治療を行っています。対象疾患は甲状腺癌、甲状腺良性腫瘍、バセドウ病、副甲状腺機能亢進症(原発性、二次性)などです。
当科では患者さんにやさしい医療を目指して、日々の診療を行っています。

主な対象疾患とその治療

甲状腺がん

甲状腺内にできる悪性腫瘍で、他臓器の悪性腫瘍に比べると悪性度は低いといわれています。可能であれば手術による腫瘍摘出が治療の第一選択となります。

がんの種類や進行度によって、甲状腺を切除する範囲は異なります(片葉切除、全摘術など)。また広範囲にリンパ節の郭清(切除)を行うこともあります。首の手術は目立つ場所のため、頚部のしわに沿った皮膚切開を行い、抜糸が不要の埋没縫合を行っています。腫瘍の進行の程度により、放射線治療(ヨウ素治療)や薬物療法(分子標的治療)を組み合わせて、治療を行っていくこともあります。

バセドウ病

バセドウ病に代表される甲状腺機能亢進症は、内科的治療(薬物療法)でコントロール可能なことが多いですが、放射線治療や手術療法を選択することもあります。

薬物療法で治療困難な方で、バセドウ眼症があるなど、何らかの理由で放射線治療が適応ではない方の場合、手術となります。内分泌外科ではバセドウ病の再燃、再発を確実に防止するため、甲状腺全摘術を行っています。

原発性副甲状腺機能亢進症(副甲状腺腺腫)

4腺ある副甲状腺のうち1腺ないしはそれ以上の腺が腫大し、副甲状腺ホルモンの分泌が亢進し、高カルシウム血症を来す疾患です。その多くは良性腫瘍(腺腫)が原因です。骨粗しょう症や尿路結石などを起こすことがあります。

薬物療法で症状を抑え込むことができますが、継続困難な場合や根治的な治療が必要な場合に、手術が選択されます。手術で副甲状腺の腫瘍を摘出します。

その他

身体に負担の少ない傷の小さい治療を目指していますが、病状・病態によっては傷を拡大しなければ安全・確実に治療(摘出)できないものに対しては、傷を大きく広げて治療を行います。詳しくは受診の際に主治医にお尋ねください。