リハビリテーション科 外科系

基本概要

リハビリテーション科では、すべての診療科と協力して、疾病による障害や運動機能が低下した患者さんに対して、病状に応じたリハビリ診療を提供し、医療スタッフが一体となって機能回復や社会復帰をサポートしています。また、新しい医療技術の研究開発や、学生や社会人に対する教育や、運動器疾患予防の社会啓発活動にも取り組んでいます。

[得意分野]
骨軟部腫瘍や関節疾患、脊椎疾患などの運動器疾患の術前・術後のリハビリや心臓リハビリを中心に、呼吸理学療法、脳血管疾患、小児疾患、終末期のリハビリから言語聴覚療法など、幅広い領域のリハビリ診療を行っています。

[診療体制]
スタッフは、医師3名(リハビリ専門医1名)、理学療法士22名、作業療法士6名、言語聴覚士2名で、それぞれ職能を活かし良質で安全なリハビリを実践しています。施設基準は、脳血管疾患Ⅰ、運動器Ⅰ、呼吸器Ⅰ、心大血管疾患Ⅰ、がんの5種を取得し、総合的なリハビリ医療環境を整えています。

[診療方針]
各診療科の主治医の治療オーダーを基に、リハビリ専門医と各専門職とでチームを組み、患者さんとご家族に寄り添ったリハビリ診療を提供します。また、さまざまな社会背景をもつ個々の患者さんがスムーズに家庭や社会に復帰できるよう、医療連携の充実にも努めています。

[対象疾患]
運動器疾患の術前・術後リハビリが約30%を占めますが、脳血管疾患、心大血管や呼吸器疾患、さらに臓器移植術や多発外傷後のICUでの急性期リハビリ、長期臥床・安静後の廃用症候群など、小児から高齢者まで幅広い領域の疾患に対して診療を行っています。

[主な検査]
■体圧センサーを用いた座圧分布測定(SRソフトビジョン)
■簡易上肢機能検査(STEFF)
■高次脳機能障害の各種検査
■近赤外分光法(NIRS)を用いた非侵襲的脳機能評価

[主な治療]
徒手で治療を行いますが、一部機器も使用します。
■リハビリロボットによる筋力トレーニング(スマートトレーナー)
■リハビリロボットによる関節他動運動(TEM-LX2)
■体重免荷トレッドミル歩行トレーニング(BWSTT)
■膝関節等速性筋力トレーニング(COMBIT)