産科婦人科 外科系

基本概要

外来窓口 外来4F
初診日 月-金
再診日 月-金
ご連絡先 産科婦人科 092-642-5409
産科(再診) 092-642-5900
ホームページはこちら

診療科紹介

産科婦人科は1905年に婦人科学産科学講座として開講された本学で最も古い講座の一つで、一般的な産科婦人科診療に加えて先進的な診療を行っています。診療対象は産科婦人科全領域であり、婦人科悪性腫瘍、婦人科良性腫瘍、不妊・内分泌疾患、性器の形態異常、女性の加齢に伴う疾患、ハイリスク妊娠および分娩・産褥合併症、胎児異常などを扱っています。

主な対象疾患

当科では子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの治療を主に行っています。
 

子宮頸がん

子宮頸がんに対しては手術もしくは放射線治療を行います。子宮の摘出方法は単純子宮全摘出術や広汎子宮全摘出術などがあります。手術のみで治療が終了する場合、10-20日間程度の入院が必要です。術後に抗がん剤治療が必要なこともあります。また再発した場合も抗がん剤治療がよく行われます。抗がん剤治療には3-5日程度の短期入院が必要です。
 

子宮体がん

子宮体がんに対する手術では、子宮、両側の卵巣・卵管、リンパ節を摘出することが一般的ですが、病状や全身状態によっては縮小手術や腹腔鏡を用いた低侵襲手術を行うこともあります。手術のみで治療終了した場合、2-3週間の入院が必要です。術後に抗がん剤治療が必要なこともあります。また再発した場合も抗がん剤治療がよく行われます。抗がん剤治療には3-5日程度の短期入院が必要です。
 

卵巣がん

卵巣がんの治療は手術と抗がん剤治療の組み合わせで行い、3-4週間の入院が必要です。手術では子宮、両側の卵巣・卵管、リンパ節、大網を摘出します。抗がん剤を使用する場合に分子標的治療薬を併用する場合があります。再発した場合も抗がん剤治療がよく行われます。抗がん剤治療には3-10日程度の短期入院が必要です。

主な手術・治療

子宮頸がん、子宮体がんの手術

子宮頸がん、子宮体がんは通常開腹で手術を行います。子宮の摘出方法は単純子宮全摘出術や広汎子宮全摘出術などがあります。両側の卵巣・卵管、リンパ節も摘出することが一般的ですが、病状や年齢によっては縮小手術を行う場合や卵巣を残せる場合もあります。早期の子宮体がんに対しては腹腔鏡を用いた低侵襲手術も行っています。また先進医療として子宮頸がんに対する腹腔鏡手術も行っています。
 

子宮頸部円錐切除術

子宮頸がんならびにその前がん病変の診断・治療目的に円錐切除術を行います。通常術後数日で退院可能で、約1週間の入院が必要です。円錐切除術後に子宮摘出術など追加の手術が必要になる場合もあります。
 

良性卵巣摘出術

良性卵巣腫瘍に対しては腹腔鏡を用いた低侵襲手術を多く行っています。若い患者さんの場合は腫瘍部分のみを摘出し正常卵巣を残せることが多く、その場合は将来の妊娠が可能です。通常術後数日で退院可能で、約1週間の入院が必要です。
 

卵巣がんの手術

卵巣がんに対しては開腹術を行います。手術では子宮、両側の卵巣・卵管、リンパ節、大網を摘出します。病状、年齢によっては子宮と片側の卵巣・卵管を残せる場合もあります。手術のみで治療終了する場合もありますが、多くは術後に抗がん剤治療を行います。抗がん剤治療まで行った場合、3-4週間の入院が必要です。
 

腹腔鏡下腟式子宮全摘術

子宮筋腫などの良性疾患で子宮の摘出が必要な場合、大きいものでなければ腹腔鏡下子宮全摘出術を行います。開腹術に比べ傷が小さく、術後の回復も早いため、約1週間の入院期間で治療が可能です。

その他

婦人科悪性腫瘍領域では腹腔鏡手術(子宮頸がん・子宮体がん)、初期の子宮頸がんに対する妊孕性温存手術を行っています。不妊・内分泌領域では過多月経に対するマイクロ波子宮内膜アブレーション、不妊治療・体外受精・顕微授精を行っています。産科領域では超音波を用いた胎児診断、胎児治療、ハイリスク妊娠・分娩の集学的管理を行っています。