令和7年11月4日に、警固断層を震源とするマグニチュード7.0、福岡市東区において震度6強の地震が発生したという想定のもと、病院災害訓練を実施しました。病院長を中心に災害対策本部を設置し、本院被災状況の把握、トリアージエリアの設置、多数傷病者受入れ対応などの訓練を行いました。
今回は、新たな取り組みとして、公共交通機関の運行停止、道路の損傷・寸断等により外来患者等が帰宅困難となった場合への対応や日本語によるコミュニケーションが困難な外国人患者へのトリアージ・診療対応などの想定を盛り込みました。
また、公務員ビジネス専門学校救命救急士学科の多数の学生さんに模擬傷病者としてご協力いただき、様々な症例を演技・再現いただいたことで、リアリティのある訓練を実施することができました。
九州大学病院は西日本でも最大規模の病床数を持つ病院であり、福岡における災害拠点病院としての役割を担っています。災害時には、入院・外来患者さんなどの安全確保に努めるとともに地域の災害医療に貢献する責務があります。今後も大規模な災害シミュレーション訓練の継続的な実施と災害対策マニュアル等の不断の見直しを通じて、災害拠点病院としての機能強化に努めてまいります。