病理診断科・病理部 病院部門紹介

病理診断科・病理部
顕微鏡を用いた病理診断

病理部は、組織や細胞の顕微鏡的観察により、病気を診断する部門です。
正確な診断によって、よりよい治療に貢献できるよう業務を行っています。

[運営体制]
業務は、病理医(病理部・病理学教室)と臨床検査技師が密接に連携して行っています。

[運営方針]
「患者さんのための病理診断」を目標に、病理部は医学研究院の形態機能病理学、構造病態病理学、保健学部門検査技術科学分野、歯学研究院の口腔病理学といった専門分野と連携し、高度な病理診断を提供しています。最終診断に際しては臨床医との協議も重視し、「チーム医療」の一翼を担っています。

[業務内容] 
病理部のおもな業務は、病理組織診断、術中迅速診断、細胞診断、病理解剖です。2024年度には、それぞれ21,942件、1,089件、15,030件、17件の診断を行いました。
病理組織診断では、生検や手術で採取された組織・臓器を肉眼および顕微鏡で詳細に観察し、必要に応じて特殊染色や免疫染色を用いて診断を確定します。バイオマーカー検査を通じて治療標的分子の同定も積極的に実施しています。
また、がんゲノム医療中核拠点病院として、がん遺伝子パネル検査を含む多数の遺伝子検査にも取り組んでおり、6名の分子病理専門医が診断に携わっています。
術中迅速組織診断では、手術中に病変の性質や広がりをリアルタイムで評価し、手術方針の決定に貢献します。細胞診断では尿、喀痰、擦過や穿刺吸引によって得られた細胞を用いて、悪性所見や炎症性変化の有無を診断します。
病理解剖は、患者さんが不幸にも亡くなられた場合に実施し、病態の解明や死因の究明に役立てます。すべての剖検症例は、主治医を含む臨床医と病理医が参加する臨床・病理検討会で詳細に議論されます。

[設備]
ホルマリン対策排気システム、自動薄切装置、自動染色装置、自動免疫染色装置(5台)、Whole Slide Image配信システム、検体取り違い防止照合システム、病理診断支援システムなどを備え、診断精度の向上と効率化に努めています。

[教育]
初期臨床研修医、専攻医の受け入れをはじめ、医学科・保健学科学生の実習、大学院生の研究指導、細胞検査士を目指す技師の研修など、幅広い教育活動を行っています。スタッフも院内外の学会・勉強会・研修会に積極的に参加し、診断能力の向上に努めています。

[学会施設認定]
当病理部は、日本病理学会、日本臨床細胞学会の認定施設であり、ISO 15189の認定も取得しています。