冠動脈疾患治療部 病院部門紹介

冠動脈疾患治療部(CCU)は、急性心筋梗塞、不安定狭心症などの緊急治療を要する心臓疾患のほか、重症心不全、重症不整脈などの高度な医療を必要とする症例の治療にあたっています。

[得意分野]
循環器内科と連携し、急性冠症候群に対する緊急心臓カテーテル検査、緊急冠動脈インターベンションに積極的に取り組んでいます。その他すべての循環器(心臓・血管)疾患の急性期治療もCCUが担当します。

[診療体制]
CCU教員は2名、医員3名ですが、循環器内科と併せて12名の教員、14名の医員が合同で診療にあたります。夜間帯は循環器内科およびCCUの2人の当直医が常駐し、24時間緊急心臓カテーテル治療が行える体制を整えています。救急外来到着から検査開始(穿刺)までの時間が平均47分と速やかな対応を行っています。
救命救急センターとも連携を図りつつ、つねに急患を受け入れられる体制をとっています。心原性の院外心停止に対する積極的な経皮的人工心肺(ECMO)や低体温療法なども行っています。

[診療方針]
初めて救急で運ばれて来る患者さんが多いため、十分な説明を行い、納得を得た上で検査・治療を開始するよう心がけています。緊急治療後は個室仕様の病床で安心して治療に専念していただけます。

[対象疾患]
急性心筋梗塞、不安定狭心症、その他の狭心症、重症心不全、急性肺血栓塞栓症、急性大動脈解離、肺高血圧症、重症不整脈、感染性心内膜炎、弁膜症など

[主な検査]
心臓カテーテル検査(IVUS、OCT、FFRを含む)、心臓超音波検査(3D、2Dストレイン、経食道を含む)、トレッドミル、12誘導ホルター心電図、心肺運動負荷試験、ポリソムノグラフィ、心臓核医学検査、冠動脈CT、FFRCT、心臓MRI

[主な治療]
冠動脈インターベンション(ロータブレータを含む)、末梢血管形成術、経皮的交連切開術、下大静脈フィルタ、カテーテルアブレーション(CARTO、EnSite使用)、永久ペースメーカ植込み*、植込み型除細動(ICD)*、両心室ペーシング、大動脈バルーンポンピング、補助循環用ポンプカテーテル(インペラ)、経皮的人工心肺(ECMO)、経皮的心房中隔欠損閉鎖術、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)*、経皮的カテーテル僧帽弁修復術(MitraClip)*、経カテーテル肺動脈弁留置術(TPVI)、経皮的左心耳閉鎖術、バルーン肺動脈拡張術、二相性陽圧呼吸、持続的血液濾過透析、補助人工心臓*、心臓移植*

*心臓血管外科と連携