造血幹細胞移植地域支援センター 病院部門紹介

造血幹細胞移植地域支援センターは、造血幹細胞移植を受けた、あるいは受ける予定の患者さんやご家族からの相談に加えて、移植患者さんの日常診療に携わる、血液を専門としない地域の先生方からの質問・要望に応えることを主な目的として設立されました。
[運営方針]
九州大学病院は厚生労働省から、九州ブロックの造血幹細胞移植推進拠点病院(拠点病院)に選定され、2020年度からの新事業でも引続きその任を担うこととなりました。他ブロックの拠点病院や地域拠点病院とも連携を図りながら、 1)人材育成事業 2)コーディネート支援事業 3)地域連携事業 に取り組み、造血幹細胞移植医療の成績向上を目指しています。

[業務体制]
センターの常任スタッフはセンター長1名、血液・腫瘍・心血管内科の医師1名、事務員1名です。さらに小児科医師1名、南棟2階輸血センター医師1名、グローバル感染症センター医師1名、北棟11階無菌治療部看護師長、造血細胞移植コーディネーター1名、患者サービス課長からなる委員会により運営されています。

[業務内容]
①移植コーディネート支援
 適切なタイミングで造血幹細胞移植が受けられるよう、ドナー候補者の居住地近くで必要な検査を実施できる
病院を紹介する、骨髄バンク九州事務局と連携して骨髄・末梢血幹細胞採取施設の調整を行うなど、ドナーコーディネートが迅速に進むよう取り組んでいます。また認定移植コーディネーターの養成にも移植施設と協力しながら取り組んでいます。
②地域連携事業
 拠点病院と厚生労働省、日本造血細胞移植学会が協力して作成した「造血細胞移植患者手帳」を配布し、移植患
者さんが地域のかかりつけ医を受診する際に移植情報がわかりやすく伝わることを目指しています。それでも、かかりつけ医の先生方が移植患者さんの診療に不安や疑問を感じた場合には、当センターに相談できるような体制を整備しています。
 移植を受けた患者さんやご家族に対しても、転居する際にフォローアップを継続するのに相応しい病院の紹介、症状や生活上の疑問点への回答などが可能です。移植後患者の就労支援にも、がん支援センターと連携して取り組んでいます。現在は全国の拠点病院と連携し、小児→成人のトランジションの体制整備にも尽力しています。

 
[学会施設認定]
日本造血・免疫細胞療法学会